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ホームページ担当 松澤龍一皆さま、インターネット連句を始めます。どなたでも自由に参加できます。捌には佛淵雀羅さんをお迎えしました。
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麦子きらきらと月に抱かれて待つ子ども 波
児相の闇に氷柱太りつ 羅
食パンを焼きながら聞くもがり笛 庵
付け
売ったピアノは日本海越え 麦子鹿児島のマブイ、面白いですね。私は祖父も祖母も北海道そだち。南の方は全くわかりません。きのう、地震のあった胆振に曾祖父の墓がある筈です。「ああ、こわい」と言うのは、疲れたという意味らしいです。
安庵「前句に寄りかかる付け」になってしまったようですね。「囲炉裏端」で聞いていたのは子供の気持ちだったのですが、そうなると打越にもなり、児相にも寄りかかるような気がしてきました。「もがり笛」にしていただき、ありがとうございます。
「マブイ」ですが、「まぶだち」という言葉がありますね。子供の頃からの友の意味だと思ってきましたが、もしかしたら、魂の友なのかもしれませんね。
雀羅■マブイ
沖縄の言葉で「マブイ」は「魂」という意味とうにさんに教えて貰いましたが、そう言えばと、50年以上前のこと、思い出しました。私の田舎でも、高校生同士(どちらかというと不良っぽい)、「まぶいすけ」だの「はくいすけ」だのと使ってましたね。きれいな女の意です。私は一度も使ったことないです。不良じゃなかったからと言いたいのではなく、そういうのはスカンというそれだけの理由ですが。「まぶい」「はくい」といった言葉は江戸時代からあり、「まぶ」は遊女にとっての「間夫(まぶ)」。自分の魂と同じくらい大事にしたいもの、です。『柳多留』には、「間夫ぐるひ身は空蝉のからだんす」とあり、現在のホスト狂いしてどうにもならないことになってしまうホステスさんたちと同じですね。その結果、「間夫と寝る夜鷹附け鼻度々落し」。恋句がどうのこうのと言うけれど、江戸時代川柳作者の容赦ないリアリズムに対抗できる作家だましいが自分にはあるだろうか、とふっと思う時あります。
雀羅■⑩歌仙「春立つや」ナオ7治定 2019.2.4 起首
○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○春立つや先づ拾ひ食ふ昨夜(きぞ)の豆 雀羅
雀の混じる淡雪の庭 小波
若駒の和毛に遊ぶ風の出て 安庵
もよう替えする姉を手伝う 小石
いざよいに帰宅の刻を促され 鈴代
新酒の酔いも加減宜しく 和嘉子
ウ
秋蝶は追われ五浦の海に消ゆ 庵
寵愛を捨て美声持つ夢 麦子
マエストロの赤い靴下まなうらに うに
くさい葉巻を厭ふ家政婦 羅
雨期となるカリブに浮かぶ島の旗 嘉
ネット切断ラジオ頼りに に
もち搗きの音をかなたの日曜日 羅
頭蓋骨から顔を復元 石
バルテュスの描く少女を笑う猫 庵
テニスコートに出づる春月 嘉
駆け引きは花の中なる蚤の市 に
しゃぼん玉来る峰打ちをする 羅
ナオ
ケバブ削ぐ刃物を研いでいるおとと に
同じ名前の墓多き村 庵
音曲のたけなわとなり秋祭 嘉
ちちろを乗せた銀河鉄道 あげは
きらきらと月に抱かれて待つ子ども 波
児相の闇に氷柱太りつ 羅
食パンを焼きながら聞くもがり笛 庵○安庵さんの原句、「食パンを焼きながら聞く囲炉裏端」ですが、聞くのは前句の「氷柱が太る」音だと思いますが、こういうのを前句に寄りかかる付けといって、発展して行きませんので、ここは「もがり笛」を聞くとしてみたらどうでしょうか。きっと過食症のひとですね(過食症はそのまま食べるかな)。「アルミ鍋三平汁が煮えている」、これは「氷太りつ」と「三平汁が煮えて」で対付で、これはいいと思います。
「留守居してこっそり読みし初日記 柳下」、人の日記をこっそり読むというのは前句「児相の闇」に釣り合っている感じします。でも何故「初日記」か、「留守番がこっそりと読む日記帳」でいいのではないですか。付句はなるべく端的に表現した方がいわゆる二物配合のインパクトは強くなります。それにしても、“鹿児島のお寿司屋さんでこれほど美味しいうにはないという赤雲丹”ですか。里心がつくような話をしてくれますね(^^)
「マブイ二つ三つ四つ解らないわたし うに」、沖縄で魂を「マブイ」というのですか。連句ではリアルと連句人格と二つですが、三つ、四つというのもにぎやかでいいのでしょうね。「24人のビリー・ミリガン」という多重人格者の記録がありましたが、ああなると急がし過ぎてやってられないでしょうね。「児相の闇」に、よくからむ感じの付けです。字余りはやはり感心しません。連句は定型こそいのちです。うにさんは鹿児島から書き込みですか。柳下さんはドイツから。こういう電脳連句は、体をはこばなくてもマブイが飛んでいっておしゃべりできるのでから、ありがたいです。
ではどうぞ。重たくなりませんように。
安庵きらきらと月に抱かれて待つ子ども 波
児相の闇に氷柱太りつ 羅
付け
食パンを焼きながら聞く囲炉裏端 庵
アルミ鍋三平汁が煮えている 〃
うに柳下さま
メッセージありがとうございます。
そんなに美味しい仲間がいるとは知りませんでした。今度、帰省(実は姓を鮫島と申します。お捌き様と同郷の鹿児島です。フィクションですが、、。)する折には是非とも、お目にかかって食したいと存じます。ナオ7 付け
マブイ二つ三つ四つ解らないわたし
マブイ二つ三つ四つわたしが解らない一句目、句跨り。二句目、意味的には「が」を入れたいのですが、大幅な字余り。
「マブイ」沖縄の方言で「魂」。沖縄では魂は複数(六つくらい)あるといわれているようです。
ちなみに、「うに」はハワイ語の「ウニヒピリ」の意も込めました。「子供」「インナーチャイルド」「潜在意識」等の意味だそうです。
この身内に評判の悪いハンドルネーム、柳下さまに呼びかけていただいたお陰で、しばらくキープしようかという気になってきました。^_^
柳下きらきらと月に抱かれて待つ子ども 波
児相の闇に氷柱太りつ 羅
付け
留守居してこっそり読みし初日記 柳下うに様、
ウニ大好きの私ですが、薩摩の赤雲丹ご存知ですか?去年最後の、というのを11月に鹿児島のお寿司屋さんで食し、感激しました。これほど美味しい海胆はない、と思いました。
雀羅■⑩歌仙「春立つや」ナオ6 2019.2.4 起首
○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○春立つや先づ拾ひ食ふ昨夜(きぞ)の豆 雀羅
雀の混じる淡雪の庭 小波
若駒の和毛に遊ぶ風の出て 安庵
もよう替えする姉を手伝う 小石
いざよいに帰宅の刻を促され 鈴代
新酒の酔いも加減宜しく 和嘉子
ウ
秋蝶は追われ五浦の海に消ゆ 庵
寵愛を捨て美声持つ夢 麦子
マエストロの赤い靴下まなうらに うに
くさい葉巻を厭ふ家政婦 羅
雨期となるカリブに浮かぶ島の旗 嘉
ネット切断ラジオ頼りに に
もち搗きの音をかなたの日曜日 羅
頭蓋骨から顔を復元 石
バルテュスの描く少女を笑う猫 庵
テニスコートに出づる春月 嘉
駆け引きは花の中なる蚤の市 に
しゃぼん玉来る峰打ちをする 羅
ナオ
ケバブ削ぐ刃物を研いでいるおとと に
同じ名前の墓多き村 庵
音曲のたけなわとなり秋祭 嘉
ちちろを乗せた銀河鉄道 あげは
きらきらと月に抱かれて待つ子ども 波
児相の闇に氷柱太りつ 羅○小波さんの「きらきらと月に抱かれる」という言い回し、心象を結びにくいですが(いわゆる「わからない付け」というものですね)、それだけに後に付ける者には想像を掻き立てられ付句の選択肢がひろがるという利点があります。
ではどうぞ。
小波音曲のたけなわとなり秋祭 嘉
ちちろを乗せた銀河鉄道 あげは
付
きらきらと月に抱かれて待つ子ども 波
和嘉子ありがとうございます。僭越ながら、
銀河鉄道に乗って旅立っていくのが、解き放された感あり、いいなあと思いました。
テニスコートに出づる春月
有難うございます。
雀羅■⑩歌仙「春立つや」ナオ6治定 2019.2.4 起首
○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○春立つや先づ拾ひ食ふ昨夜(きぞ)の豆 雀羅
雀の混じる淡雪の庭 小波
若駒の和毛に遊ぶ風の出て 安庵
もよう替えする姉を手伝う 小石
いざよいに帰宅の刻を促され 鈴代
新酒の酔いも加減宜しく 和嘉子
ウ
秋蝶は追われ五浦の海に消ゆ 庵
寵愛を捨て美声持つ夢 麦子
マエストロの赤い靴下まなうらに うに
くさい葉巻を厭ふ家政婦 羅
雨期となるカリブに浮かぶ島の旗 嘉
ネット切断ラジオ頼りに に
もち搗きの音をかなたの日曜日 羅
頭蓋骨から顔を復元 石
バルテュスの描く少女を笑う猫 庵
テニスコートに出づる春月 嘉
駆け引きは花の中なる蚤の市 に
しゃぼん玉来る峰打ちをする 羅
ナオ
ケバブ削ぐ刃物を研いでいるおとと に
同じ名前の墓多き村 庵
音曲のたけなわとなり秋祭 嘉
ちちろを乗せた銀河鉄道 あげは○秋祭が終われば、銀河鉄道に乗って旅立ってゆくのですね。痒いところに手が届くような、いいところに振ってきました。
和嘉子さん、第三に「風の出て」とあって、ウ10に「春月の出て」のところ、ずいぶん離れてはいますが、気になると言え
ば言えます。「て留め」は古来「第三の留め」として「気にすべき留め」とされて来ました。「テニスコートに春月の出て」→「テニスコートに出づる春月」でどうでしょうか。一直案も、私が一人でやるのではなく、付句作者も積極的にご提案下さるといいなと、実は思っているのです。「こうして戻って直しを乞うのは不正解なのでしょうか」ですが、乞う乞われるの関係はここにはありませんから、思ったことを言い合え、一緒に考えるということだけで成り立てばいいここのバーチャル連句であればと思っています。一巻満尾するまではどの部分も有機的一体ですので、いつでもどこででも気になることは蒸し返して頂いて、何も問題ありません。そういうやりとりがあった方が私としても活性化します(^^)
次は月の句をどうぞ。
あげは同じ名前の墓多き村 庵
音曲のたけなわとなり秋祭 嘉
付け
ちちろを乗せた銀河鉄道 あげは
和嘉子いろいろとありがとうございます。
テニスコートに春月の出て 嘉
気になってきました。第三に
若駒の和毛に遊ぶ風の出て 安庵
「出て」の留めもあり、、、テニスコートに淡月ありて
ではどうでしょうか?こうして戻って直しを乞うのは不正解なのでしょうか?よろしくお願い致します。
小石同じ名前の墓多き村 庵
音曲のたけなわとなり秋祭 嘉付け
クラウンの窓バッタはりつく 小石
雀羅■訂正
『滑稽雑段』→『滑稽雑談』
○どうも書いてる時のケアレスミスが多くなりました。これも老・・・か。
雀羅■訂正
「獺祭書屋主人(だっさいしょくしゅじん)」→「獺祭書屋主人(だっさいしょおくしゅじん)」
雀羅■⑩歌仙「春立つや」ナオ3治定 2019.2.4 起首
○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○春立つや先づ拾ひ食ふ昨夜(きぞ)の豆 雀羅
雀の混じる淡雪の庭 小波
若駒の和毛に遊ぶ風の出て 安庵
もよう替えする姉を手伝う 小石
いざよいに帰宅の刻を促され 鈴代
新酒の酔いも加減宜しく 和嘉子
ウ
秋蝶は追われ五浦の海に消ゆ 庵
寵愛を捨て美声持つ夢 麦子
マエストロの赤い靴下まなうらに うに
くさい葉巻を厭ふ家政婦 羅
雨期となるカリブに浮かぶ島の旗 嘉
ネット切断ラジオ頼りに に
もち搗きの音をかなたの日曜日 羅
頭蓋骨から顔を復元 石
バルテュスの描く少女を笑う猫 庵
テニスコートに春月の出て 嘉
駆け引きは花の中なる蚤の市 に
しゃぼん玉来る峰打ちをする 羅
ナオ
ケバブ削ぐ刃物を研いでいるおとと に
同じ名前の墓多き村 庵
音曲のたけなわとなり秋祭 嘉○うまく気分を引き揚げて頂きました。「 鰻喰ふ行列長き三島宿」、三島の鰻は美味しいですね(^^) ただこの句、具体的な地名を出しますと、このあたりは同姓が多いのか・・といったことも出て来て、捌きには判定しにくいところです。
「秋祭」と秋にすると必ず近くで月を詠むことになり、「月は五句去大丈夫?」とふり返る必要ありますが、ナオ5で詠めば前の月から6句去ることなってOKですね(間に入る句の数が「去」です)。前が短句の月ですので今度は長句の月、といったラフスケッチしながら進行します。といって。なるべく「一巻をこんなイメージで展開させよう」という構想は持たないようにします。仮に持ったとしても役には立たず、文字通り連句は「海図を持たぬ航海」です。
今ふりかえって、月の句は「テニスコートに春月の出て」で、発句に「春立つや」があって「春月」と「春」の字あります。発句の同字は一巻に再出させないという考え方もありますが、これは各結社の嗜好・美学ということで尊重されることではあっても連句の式目ではありませんので、ここではそれにとらわれないで進めています。もっとも、「挙句は発句と同字せぬ」(『俳諧無言抄』)、「同字を表に嫌う」(『三冊子』)ということはありますので、この辺りは意識するようにしています。
そうですね、カレンダーを見ると今日は二十四節気の「雨水」、そして七十二候では「獺祭魚(かわおそ魚を祭る)」に入ります。獺は獲った魚をすぐには食べず岸に並べるので、それを獺が先祖を祭っているのだという俗信がうまれ、又詩文を作るのに多くの多くの参考書を左右に拡げるのを「獺祭(だっさい)」とも言います。正岡子規は自分の資料散乱の部屋の様子から「獺祭書屋主人(だっさいしょくしゅじん)」と号しました。
江戸時代の『滑稽雑段』という重宝な歳時記に、「獺祭魚」の項、「或人云、ひんがしの国の者は、そら言をばをそ言といふ也」とあります。獺の話、江戸時代の人もどこからどこまでが本当か、と眉につばして聞いてたということですね。「をそ言」(おそごと)、一つ覚えていただきました(^^)
ではお次をどうぞ。秋の短句です。
和嘉子ケバブ削ぐ刃物を研いでいるおとと に
同じ名前の墓多き村 庵付け
音曲のたけなわとなり秋祭 嘉
鰻喰ふ行列長き三島宿よろしくお願い致します。
今宵の月齢は14.2。関東では朧な月の出、明日は曇りかもです。
うに一直治定と説明ありがとうございました。場面によって次に来る句の可能性も違ってくるのですね。納得です。
雀羅■⑩歌仙「春立つや」ウ12 2019.2.4 起首
○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○春立つや先づ拾ひ食ふ昨夜(きぞ)の豆 雀羅
雀の混じる淡雪の庭 小波
若駒の和毛に遊ぶ風の出て 安庵
もよう替えする姉を手伝う 小石
いざよいに帰宅の刻を促され 鈴代
新酒の酔いも加減宜しく 和嘉子
ウ
秋蝶は追われ五浦の海に消ゆ 庵
寵愛を捨て美声持つ夢 麦子
マエストロの赤い靴下まなうらに うに
くさい葉巻を厭ふ家政婦 羅
雨期となるカリブに浮かぶ島の旗 嘉
ネット切断ラジオ頼りに に
もち搗きの音をかなたの日曜日 羅
頭蓋骨から顔を復元 石
バルテュスの描く少女を笑う猫 庵
テニスコートに春月の出て 嘉
駆け引きは花の中なる蚤の市 に
しゃぼん玉来る峰打ちをする 羅
ナオ
ケバブ削ぐ刃物を研いでいるおとと に
同じ名前の墓多き村 庵○「同じ名前の墓ばかり立つ」(原句)というとナマな感じでちょっとコワイので、治定句のようでどうでしょうか。なにしろ私は小学五年まで夜の便所(外厠)は母について来て貰ってましたもので。その間母は退屈なので星を見ながら「あれはカシオペアだな、うん」とかひとりごと言ってましたね。
「冬の日」で芭蕉と一座した名古屋連衆の荷兮(かけい)は「炭賣の」の巻で「血刀かくす月の暗きに」などという句を付けていますが、この人もコワイことを考えるものですね。きっと、荷兮は芭蕉はこわがりなんだなと見抜いたのだと思います。なぜかと言うに、後年の「奥の細道」もそうですが、この時の「野ざらし紀行」、「鹿島詣」「笈の小文」等々、この人は旅する時いつも誰かと一緒で、独り旅の出来ない人なんですね。
ではどうぞ。どちらかと言えば気分を引き揚げる方向で詠んでみましょう。
安庵しゃぼん玉来る峰打ちをする 羅
ナオ
ケバブ削ぐ刃物を研いでいるおとと に付け
同じ名前の墓ばかり立つ 庵
雀羅■⑩歌仙「春立つや」ウ12 2019.2.4 起首
○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○春立つや先づ拾ひ食ふ昨夜(きぞ)の豆 雀羅
雀の混じる淡雪の庭 小波
若駒の和毛に遊ぶ風の出て 安庵
もよう替えする姉を手伝う 小石
いざよいに帰宅の刻を促され 鈴代
新酒の酔いも加減宜しく 和嘉子
ウ
秋蝶は追われ五浦の海に消ゆ 庵
寵愛を捨て美声持つ夢 麦子
マエストロの赤い靴下まなうらに うに
くさい葉巻を厭ふ家政婦 羅
雨期となるカリブに浮かぶ島の旗 嘉
ネット切断ラジオ頼りに に
もち搗きの音をかなたの日曜日 羅
頭蓋骨から顔を復元 石
バルテュスの描く少女を笑う猫 庵
テニスコートに春月の出て 嘉
駆け引きは花の中なる蚤の市 に
しゃぼん玉来る峰打ちをする 羅
ナオ
ケバブ削ぐ刃物を研いでいるおとと に○「同じ場面が続くか」ですが、そうですね。原句「おとうとはケバブ屋台で肉を削ぐ」ですと、打越の「蚤の市」の戸外の喧騒の中の点景です。「ケバブ削ぐ刃物を研いでいる」とすれば室内での作業にも見え、人混みに関係なくなります。座頭市ファンの弟は、風にのって入り込んできたしゃぼん玉に、ケバブ用の包丁を一閃させるのですね。
花の句、「下」のほうが焦点が絞られるような気がしました、、、?ですが、その通りだと思います。「花の下」ですと
場所が限定されます。「花の中」ですと何もかもが花の明るい雰囲気に包まれます。ここは「花の中」とした方がいろんなもの取りこめる前句になっていいのではないでしょうか。どうぞ。
うにナオ1
付け
おとうとはケバブ屋台で肉を削ぐ推敲しました。同じ場面が続きすぎますでしょうか?よろしくお願いします。
うにナオ1
付け
おとうとはケバブ屋台で肉を斬る「蚤の市」治定ありがとうございました。
うに駆け引きは花の下なる蚤の市
「下」のほうが、焦点が絞られるような気がしました、、、?
雀羅■⑩歌仙「春立つや」ウ12 2019.2.4 起首
○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○春立つや先づ拾ひ食ふ昨夜(きぞ)の豆 雀羅
雀の混じる淡雪の庭 小波
若駒の和毛に遊ぶ風の出て 安庵
もよう替えする姉を手伝う 小石
いざよいに帰宅の刻を促され 鈴代
新酒の酔いも加減宜しく 和嘉子
ウ
秋蝶は追われ五浦の海に消ゆ 庵
寵愛を捨て美声持つ夢 麦子
マエストロの赤い靴下まなうらに うに
くさい葉巻を厭ふ家政婦 羅
雨期となるカリブに浮かぶ島の旗 嘉
ネット切断ラジオ頼りに に
もち搗きの音をかなたの日曜日 羅
頭蓋骨から顔を復元 石
バルテュスの描く少女を笑う猫 庵
テニスコートに春月の出て 嘉
駆け引きは花の中なる蚤の市 に
しゃぼん玉来る峰打ちをする 羅
ナオ○蚤の市には摸擬刀も出ている。ふわふわ流れて来たしゃぼん玉を、居合抜きよろしく引き抜いた摸擬刀で、振り回すとアブナイからちょんと峰で打ってみる、そのような場面です。
ではお次をどうぞ。春でも雑でも。
うにウ 11
付け 駆け引きは花の中なる蚤の市
よろしくお願いします。
雀羅■さきほどの「ラール・ブリュット」をネットで引くとワインに行っちゃいますね。「l’Art Brut」のつもりですが、「アール・ブリュット」としないと引けないです。要するに、どこか幼さの残った、荒削りな、磨きを掛けすぎていない作品、というような意味で使いました。。
雀羅■読んでなめらか
安庵さん、連句一巻も音読したときのしらべが大事ですね。そして、なめらかだけでなく時に佶屈な音調も又一巻の変化に働きをもちます。ですので全体つるつるに磨きをかけ過ぎないことも大事だと思います。これはラール・ブルットというような言い方でも伝えられるものです。「バルテュスの描く少女を笑う猫」、ここはやはり「美少女」とは言うところで、「少女」は何にでもなれますが、「美少女」は美少女にしかなれません。
安庵ウ9の一直治定ありがとうございました。「復元」された「顔」はどうしても「美少女」という思いがあり、切ってしまいました。何度か唱えてなめらかさも気配りしたいと思います。
雀羅■⑩歌仙「春立つや」ウ10治定 2019.2.4 起首
○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○春立つや先づ拾ひ食ふ昨夜(きぞ)の豆 雀羅
雀の混じる淡雪の庭 小波
若駒の和毛に遊ぶ風の出て 安庵
もよう替えする姉を手伝う 小石
いざよいに帰宅の刻を促され 鈴代
新酒の酔いも加減宜しく 和嘉子
ウ
秋蝶は追われ五浦の海に消ゆ 庵
寵愛を捨て美声持つ夢 麦子
マエストロの赤い靴下まなうらに うに
くさい葉巻を厭ふ家政婦 羅
雨期となるカリブに浮かぶ島の旗 嘉
ネット切断ラジオ頼りに に
もち搗きの音をかなたの日曜日 羅
頭蓋骨から顔を復元 石
バルテュスの描く少女を笑う猫 庵
テニスコートに春月の出て 嘉○ウ3,「マエストロ」に靴下はかせました。
花の句どうぞ。
雀羅■⑩歌仙「春立つや」ウ10治定 2019.2.4 起首
○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○春立つや先づ拾ひ食ふ昨夜(きぞ)の豆 雀羅
雀の混じる淡雪の庭 小波
若駒の和毛に遊ぶ風の出て 安庵
もよう替えする姉を手伝う 小石
いざよいに帰宅の刻を促され 鈴代
新酒の酔いも加減宜しく 和嘉子
ウ
秋蝶は追われ五浦の海に消ゆ 庵
寵愛を捨て美声持つ夢 麦子
マエストロ赤い靴下まなうらに うに
くさい葉巻を厭ふ家政婦 羅
雨期となるカリブに浮かぶ島の旗 嘉
ネット切断ラジオ頼りに に
もち搗きの音をかなたの日曜日 羅
頭蓋骨から顔を復元 石
バルテュスの描く少女を笑う猫 庵
テニスコートに春月の出て 嘉○「バルチュス」の描く少女像にはくぐもった頽廃美がありますが、戸外に出て、健康的に持ち直しましたね。この面月を詠まないといけないところですが、月を入れて下さって有り難うございます。「心浮きたる朧月夜に」は、内容的にはこちらの方が「バルテュスの描く少女」に通うところありますが、短句の「に留め」が続くということと、マイナーな気分を払拭するという点で、治定句がよろしいように思います。
では花の句をどうぞ。
和嘉子頭蓋骨から顔を復元 石
バルテュスの描く少女を笑う猫 庵付け
テニスコートに春月の出て 嘉
心浮きたる朧月夜によろしくお願い致します。
雀羅■うにさん、付句が前句と似ているという付味の問題はそれとして、一句の言い回しがどうかというもうひとつの問題と、両方をクリアされるといいですね。「 土器(かわらけ)のジグソーパズルひねもすを」ですが、「ひねもすを」が気になったのです。「ひねもす」は単独で「春の海終日(ひねもす)のたり/\かな 蕪村」と副詞として使われます。「ひねもすを」というと「ひねもす」が体言で扱われることになります。ただ、古い国語辞典(小学館の昔の「日本国語大辞典」等)には「ひねもす」を名詞としているものもあり、はっきり間違いとは言い切れません。実際には「ひねもす」は副詞的用例しか見当たりませんが、そうなると、「土器(かわらけ)のジグソーパズルひもすがら」と乗り換えるしかないですね。
うに失礼いたしました。前句とイメージが似通い過ぎているという問題がありますので、切れ云々のバランスを考えても仕方ないことかと思います。。独立句としてみると「ひもすがら」だと思います。夜中に考えだすと、どうも頭が迷走します。おやすみなさい。
うに「ラジオ頼りに」「に」という助詞思いつきませんでした!ありがとうございます。
「ひねもすを」は、はじめ「ひもすがら」だったのですが、切れが強いような気がして(体言止めが続いていたので)「ひねもすを」にしたのですが、最後にくるのは不自然でしょうか?
雀羅■⑩歌仙「春立つや」ウ9治定 2019.2.4 起首
○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○春立つや先づ拾ひ食ふ昨夜(きぞ)の豆 雀羅
雀の混じる淡雪の庭 小波
若駒の和毛に遊ぶ風の出て 安庵
もよう替えする姉を手伝う 小石
いざよいに帰宅の刻を促され 鈴代
新酒の酔いも加減宜しく 和嘉子
ウ
秋蝶は追われ五浦の海に消ゆ 庵
寵愛を捨て美声持つ夢 麦子
マエストロ赤い靴下まなうらに うに
くさい葉巻を厭ふ家政婦 羅
雨期となるカリブに浮かぶ島の旗 嘉
ネット切断ラジオ頼りに に
もち搗きの音をかなたの日曜日 羅
頭蓋骨から顔を復元 石
バルテュスの描く少女を笑う猫 庵○安庵さんの原句は「バルテュスの描く美少女/笑う猫」ですが、一句のなめらかさを出すためには「/」のようなキレを入れず治定句のようにした方がよいと思います。体言止めが続いてしまいましたので(これはこれで単調を生む要素になります)、ウ6のうにさんの句を「頼りはラジオネット切断」→「ネット切断ラジオ頼りに」とさせて下さい。
「土器(かわらけ)のジグソーパズルひねもすを うに」、前句の「頭蓋骨からの(肉付きの)復元作業」はたしかに「ジグソーパズル」に似てますが、ちょっと繰り返しの気味あります。「ひねもすを」は「ひもすがら」でいいですね。
では花前どうぞ。
うにウ 9
付け 土器(かわらけ)のジグソーパズルひねもすをクーデターを回避して餅つきになったと思ったら、また事件?
安庵もち搗きの音をかなたの日曜日 羅
頭蓋骨から顔を復元 石
付け
バルテュスの描く美少女笑う猫 庵
雀羅■⑩歌仙「春立つや」ウ8治定 2019.2.4 起首
○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○春立つや先づ拾ひ食ふ昨夜(きぞ)の豆 雀羅
雀の混じる淡雪の庭 小波
若駒の和毛に遊ぶ風の出て 安庵
もよう替えする姉を手伝う 小石
いざよいに帰宅の刻を促され 鈴代
新酒の酔いも加減宜しく 和嘉子
ウ
秋蝶は追われ五浦の海に消ゆ 庵
寵愛を捨て美声持つ夢 麦子
マエストロ赤い靴下まなうらに うに
くさい葉巻を厭ふ家政婦 羅
雨期となるカリブに浮かぶ島の旗 嘉
頼りはラジオネット切断 に
もち搗きの音をかなたの日曜日 羅
頭蓋骨から顔を復元 石○小石さん、前便出したら小石さんの付句が出てました。タッチの差、すみません。こんな感じでパズルしてみました。頭蓋骨復元なりますかどうか・・。暮れでも捜査一課のスタッフは休日なしでガイシャの身もと確認に取り組んでるんですね。
ではぞうぞ。雑です。
雀羅■⑩歌仙「春立つや」ウ6治定 2019.2.4 起首
○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○春立つや先づ拾ひ食ふ昨夜(きぞ)の豆 雀羅
雀の混じる淡雪の庭 小波
若駒の和毛に遊ぶ風の出て 安庵
もよう替えする姉を手伝う 小石
いざよいに帰宅の刻を促され 鈴代
新酒の酔いも加減宜しく 和嘉子
ウ
秋蝶は追われ五浦の海に消ゆ 庵
寵愛を捨て美声持つ夢 麦子
マエストロ赤い靴下まなうらに うに
くさい葉巻を厭ふ家政婦 羅
雨期となるカリブに浮かぶ島の旗 嘉
頼りはラジオネット切断 に○うにさん、株式の日々の値動きもそうですが、株式市場の好況と後退の周期や循環もあります。何ヶ月単位から何十年の幅で大中小とあり、「キチン循環」「ジュグラー循環」「コンドラチェフ循環」といった名前が付けられている、と昔読んだ株の本で覚えました。連句で言えば短期的な変化は三句のわたり、中期波動は面の変化、コンドラチェフ循環は一巻の序破急に相当する、などと昔は1人納得していました。だから何? てなものですが、バイオリズムの概念はものを考えるのになかなかはずみがついて面白いのです。やりすぎると脇道にそれだします(^^)
頂いた句原句は「ネット切断頼りはラジオ」でしたが、「頼りはラジオ」は四三のリズムで、短句の結句ではこれは避けるという伝統的な考え方があり、ひとまずそれにそって一直させて頂きます。いろんなお気持ち、遠慮無くどうぞ。
では冬でどうぞ。
小石くさい葉巻を厭ふ家政婦 羅
雨期となるカリブに浮かぶ島の旗 嘉付け
頭蓋骨から顔を復元 小石
うにウ 6
付け 人だかりする映画館前
ネット切断頼りはラジオ
株の乱高下のイメージなんとなくわかります。
雀羅■補足しますと、
マエストロ赤い靴下まなうらに
マエストロの赤い靴下まなうらに
○両句どちらもいいのだけれど、原句の方優先してと書きましたが、うにさんの原句の方がよいと思います。一直句の「 マエストロ/赤い靴下/まなうらに」と切っては面白くありませんね。この場合は上五が字余りになっても原句でした。
そうですね、やはり一巻の中の韻律を担うものとして全ての付句が鳴り響いています。私は一巻を音曲のように感じています。といって、主題を繰り返すベートーベンの交響楽のように、という意味ではありません。株式にある大中小の波動のようなものです。かえって分かりにくくなりますかね。
いずれにしても、どんな理屈よりもいい句が付くことが一番です。
うにありがとうございました。私の絵が採用されたからということではなく、字余り、句跨りが、一巻の流れのなかでの、韻律ということで深く頷けます。パトロンを振り切った音大生がマエストロの靴下にドキドキするかな?と思いますが、マエストロ・セイジ・オザワの赤いソックスはチャーミングでした。
雀羅■戻します。
うにさん、よく引き返して下さいました。遡ることであっても今更・・というようなことは一つもありませんので、決定稿が出るまでは何でも仰って下さい。この「まなうら」について、私はうにさんの意図とは反対にとっていました。赤い靴下を穿いたマエストロの姿が前句人物(女性)のまなうらに揺れているのがうにさんの絵であり、私は赤い靴下を刷いた美声の音大生(?)の面影がマエストロのまなうらに焼き付いている・・としたのでした。どちらが正しいかというより、どちらが面白いかということが優先されると思いますが、どちらも面白いということであれば原句を尊重するのが原則だと思います。私の解に沿った一直をしてしまいましたが、「マエストロ」→「マエストロの」に戻します。
独立句の俳句ほどではないにしても、連句の平句でも字余り句跨りはダメだとは思っていません。句跨りの韻律も一巻の変化に供するものだと思います。以下のようになりますが、こうなると、葉巻だけでなく靴下も匂ってくる感じしますね・・・。家政婦さんごくろうさま。
秋蝶は追われ五浦の海に消ゆ 庵
寵愛を捨て美声持つ夢 麦子
マエストロの赤い靴下まなうらに うに
くさい葉巻を厭ふ家政婦 羅
雨期となるカリブに浮かぶ島の旗 嘉
うにあの〜 どうしても気になっているので、質問させて下さい。もとに戻ってしまって申し訳ないのですが、
「マエストロの」の「の」ですが、マエストロの靴下が赤かったのですが(まなうらは音大生の、、)連句の長句では、上五を六音で詠むということはしないほうがいいのでしょうか?俳句における字余りや句またがりのような形ですが。俳句の癖でこれからもやりそうですので、、。
雀羅■⑩歌仙「春立つや」ウ6 2019.2.4 起首
○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○春立つや先づ拾ひ食ふ昨夜(きぞ)の豆 雀羅
雀の混じる淡雪の庭 小波
若駒の和毛に遊ぶ風の出て 安庵
もよう替えする姉を手伝う 小石
いざよいに帰宅の刻を促され 鈴代
新酒の酔いも加減宜しく 和嘉子
ウ
秋蝶は追われ五浦の海に消ゆ 庵
寵愛を捨て美声持つ夢 麦子
マエストロ赤い靴下まなうらに うに
くさい葉巻を厭ふ家政婦 羅
雨期となるカリブに浮かぶ島の旗 嘉○和嘉子さんその通りです。「カリブに浮かぶ赤い島」の面白さに惹かれ打越の「赤い靴下」見えてませんでした(^^;) 捌きは複眼思考が出来るクールな人じゃないといけないのですが、私はばっと熱くなる方ですので、気付いた方がいつでも遠慮無くチェック入れて欲しいとお思います。昔一座には連句宗匠のほかに「執筆(しゅひつ)という指合見(さしあいみ)兼書記がいたのですが、現在の連句にはこの役目は置かないようです。あと、「五浦の海」があって「カリブ(海)」はいかがなものかと思う方あるかと思います。両方「水辺」ですが、「水辺三句去」(こういうのを式目と言います)ですのでオーケーです。
以上のように一直(いっちょく)して、ではお次をどうぞ。
和嘉子いろいろとありがとうございます。
うっかり、打越に「赤い靴下」がありました。雨期となるカリブに浮かぶ島の旗 嘉
ではどうでしょうか?
雀羅■⑩歌仙「春立つや」ウ6 2019.2.4 起首
○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○春立つや先づ拾ひ食ふ昨夜(きぞ)の豆 雀羅
雀の混じる淡雪の庭 小波
若駒の和毛に遊ぶ風の出て 安庵
もよう替えする姉を手伝う 小石
いざよいに帰宅の刻を促され 鈴代
新酒の酔いも加減宜しく 和嘉子
ウ
秋蝶は追われ五浦の海に消ゆ 庵
寵愛を捨て美声持つ夢 麦子
マエストロ赤い靴下まなうらに うに
くさい葉巻を厭ふ家政婦 羅
雨期となるカリブに浮かぶ赤い島 嘉○なるほど、「くさい葉巻」から「カリブに浮かぶ赤い島(社会主義国キューバ)」に飛びましたか。かつて映画等々で有名になったおじいちゃんバンドの「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」を思いつくというのもいいですねえ。可愛い不良老人コンバイ・セグンド(95で死去)大好きでした(^^) 「バンドは音楽なので打越にさわるので断念、残念」とありますが、「マエストロ」をあまり狭くとらなくてもよいと思います。「マエストロ」は音楽指揮者や監督だけでなくもっと幅広く芸能・技能職全般の専門家・親方と考えてよいですね。「マエストロ」「マイスター」「マスター」みな同じ。でも治定句、とてもよいです。「 冬陽さす東の壁に染みのあり」、これも、いい味だしてます。
コンバイ・セグンドは以下のYouTubeで見られます。いつもおちゃめなじっちゃん,こうありたいです。
https://www.youtube.com/watch?v=tGbRZ73NvlY
和嘉子マエストロ赤い靴下まなうらに 麦子
くさい葉巻を厭う家政婦 羅付け
雨期となるカリブに浮かぶ赤い島 嘉
冬陽さす東の壁に染みのあり 嘉葉巻から、キュウバ、ブエナ・ビスタ・ソシアル・バンドでした。バンドは音楽なので打越にさわるので断念、残念。
お願い致します。
雀羅■うにさん、私もいろんなこと手探りです。新しい世界に開かれていく連句に振り落とされないように、という気持ちで関わっています。こちらこそよろしくお願い致します。
連句の付け方に「面影の付け」とい手法があります。はっきりと人や事柄の名前を出さず、ほのめかして進めていくというやり方です。はっきり名前を出すよりもこちらの方が含意が広がり、ゆたかな付味が生まれるとされるものです。そんなわけですから、何でも正確な知識で繋いでいかないといけないということはなく、それらしい雰囲気で話を進めるというのも大いにアリです。アバウトな言い方であろうと、ポンと付句を投げ込んでみると思いもかけない化学反応を楽しめるのが連句です。
うに雀羅さま。一直治定(というのでしょうか)ありがとうございます。手探りの初心者ですが、ご指導よろしくお願いいたします。五浦と塩屋岬がごっちゃになっていました。五浦の六角堂は津波で流された(その後、再建?)のでしたね。こちらも、訂正ありがとうございます。 うに
雀羅■⑩歌仙「春立つや」ウ4 2019.2.4 起首
○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○春立つや先づ拾ひ食ふ昨夜(きぞ)の豆 雀羅
雀の混じる淡雪の庭 小波
若駒の和毛に遊ぶ風の出て 安庵
もよう替えする姉を手伝う 小石
いざよいに帰宅の刻を促され 鈴代
新酒の酔いも加減宜しく 和嘉子
ウ
秋蝶は追われ五浦の海に消ゆ 庵
寵愛を捨て美声持つ夢 麦子
マエストロ赤い靴下まなうらに うに
くさい葉巻を厭ふ家政婦 羅○うにさんの「マエストロ」句、「マエストロの」の「の」は省けますので治定句〈じじょうく〉のようにさせて下さい。
マエストロは赤い靴下の女性歌手にとても気があり、いつも夢想してるんですね。だらしなくやに下がったマエストロの顔を見て、「煙草の臭い部屋だこと」と掃除に入った家政婦が苛立っています。恋句を急に冷めた形にしてしまいました、おゆるしください。恋句は五句続けていいのですが、まあこんなところで切り上げましょう。これも他に他を向かい合わせる「向付〈むかいづけ〉」という手法です。美空ひばりの「みだれ髪」が演奏される石碑があるのは塩屋の岬〈いわき市〉でしたね。去年の4月、石碑のボタンを押して聴いてきましたよ。
ではどうぞ。
うに恋句にするには、もう少し展開させたほうがいいでしょうか?
マエストロの赤い靴下まなうらに うに
うにウ 秋蝶は追われ五浦の海に消ゆ
寵愛を捨て美声持つ夢
付け
マエストロは赤い靴下脚を組み うに麦子さん、お気遣いありがとうございます。五浦 〜 美空ひばり 〜 「みだれ髪」演歌になってしまいました。
よろしくお願いします。
雀羅■もう一つ
麦子さん有り難うございます。
あともう一つ、
秋蝶は追われ五浦の海に消ゆ
寵愛を捨て美声持つ夢このような句が前句に来た時は必ず次も恋句で展開することになります。どんな恋句が現れるか楽しみにしております。
麦子うにさん、お先に失礼してごめんなさい。
一直治定ありがとうございました。
秋の蝶は美しいけどほんとは鳥のようにいい声が欲しいと思っているのではないか、ということからの連想句でした。
音大生ですか~、いいですね。
雀羅■うにさんはじめまして
裏の2句目を付けて頂きましたが、この場所付句が以下のように決まっております。「寵愛を捨て美声持つ夢」に長句をお付け下さい。無季です。
頂いた付け、
秋蝶は追われ五浦の海に消ゆ
寄せて返すは浪か想ひか○五浦海岸に寄せて返す波に、進むか退くかと逡巡する胸のうちを重ねる思いですね。自由に思い切って付句してみて下さい。
春立つや先づ拾ひ食ふ昨夜(きぞ)の豆 雀羅
雀の混じる淡雪の庭 小波
若駒の和毛に遊ぶ風の出て 安庵
もよう替えする姉を手伝う 小石
いざよいに帰宅の刻を促され 鈴代
新酒の酔いも加減宜しく 和嘉子
ウ
秋蝶は追われ五浦の海に消ゆ 庵
寵愛を捨て美声持つ夢 麦子今度はここに付けます。
うにはじめまして。 うにと申します。途中乗船お許し下さい。
新酒の酔いも加減宜しく
ウ
秋蝶は追われ五浦の海に消ゆ
付け
寄せて返すは浪か想ひか
雀羅■⑩歌仙「春立つや」ウ2治定 2019.2.4 起首
○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○春立つや先づ拾ひ食ふ昨夜(きぞ)の豆 雀羅
雀の混じる淡雪の庭 小波
若駒の和毛に遊ぶ風の出て 安庵
もよう替えする姉を手伝う 小石
いざよいに帰宅の刻を促され 鈴代
新酒の酔いも加減宜しく 和嘉子
ウ
秋蝶は追われ五浦の海に消ゆ 庵
寵愛を捨て美声持つ夢 麦子○原句は「美貌を捨てて美声もつ夢」ですが、美貌と美声が二択になる場面はちょっと想像しにくいので治定句のようでどうでしょう。お金持ちのパトロンのもとから逃れてゆく音大生・・・のようなことを思うのは空想(妄想)が過ぎますでしょうか(^^)
どうぞ。
麦子新酒の酔いも加減宜しく 和嘉子
ウ
秋蝶は追われ五浦の海に消ゆ 庵
付け
美貌を捨てて美声もつ夢 麦子
雀羅■⑩歌仙「春立つや」ウ1治定 2019.2.4 起首
○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○春立つや先づ拾ひ食ふ昨夜(きぞ)の豆 雀羅
雀の混じる淡雪の庭 小波
若駒の和毛に遊ぶ風の出て 安庵
もよう替えする姉を手伝う 小石
いざよいに帰宅の刻を促され 鈴代
新酒の酔いも加減宜しく 和嘉子
ウ
秋蝶は追われ五浦の海に消ゆ 庵○五浦というのは六角堂がある北茨城の五浦海岸のことですね。秋蝶は老蝶ともいいますが、擬人化を誘う恋の呼び出しのようです。
どうぞ。
安庵いざよいに帰宅の刻を促され 鈴代
新酒の酔いも加減宜しく 和嘉子
ウ
付け
秋蝶は追われ五浦の海に消ゆ 庵
雀羅■⑩歌仙「春立つや」6治定 2019.2.4 起首
○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○春立つや先づ拾ひ食ふ昨夜(きぞ)の豆 雀羅
雀の混じる淡雪の庭 小波
若駒の和毛に遊ぶ風の出て 安庵
もよう替えする姉を手伝う 小石
いざよいに帰宅の刻を促され 鈴代
新酒の酔いも加減宜しく 和嘉子
ウ○新酒をほどよく飲み、お月様の出具合で帰る頃合いを知るというのは、中々弁えていいですね。ではウラになりますので自由に遊んで下さい。秋の長句です。「都会にもある集く虫の音」も、帰りを急かす虫の音に聞こえてくるところあり、よく前句を受けているちお思います。
ではウラに入ります。自由にお付け下さい。秋の長句です。
和嘉子もよう替えする姉を手伝う 小石
いざよいに帰宅の刻を促され 鈴代付け
都会にもある集く虫の音
新酒の酔いも加減宜しくよろしくお願い致します。
雀羅■⑩歌仙「春立つや」5治定 2019.2.4 起首
○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○春立つや先づ拾ひ食ふ昨夜(きぞ)の豆 雀羅
雀の混じる淡雪の庭 小波
若駒の和毛に遊ぶ風の出て 安庵
もよう替えする姉を手伝う 小石
いざよいに帰宅の刻を促され 鈴代○部屋の模様替えをするから手伝ってと言われ、出かけて行って、仕事が終わってからも楽しく盛り上がった様がうかがえます。原句は「十六夜」ですが、発句に「夜」があり、三句去ってはいますが「同字を表に嫌ふ」(『しろさうし』)という習いもありますので「いざよい」とさせて下さい。
では秋の短句をどうぞ。
鈴代若駒の和毛に遊ぶ風の出て 安庵
もよう替えする姉を手伝う 小石付け
十六夜に帰宅の刻を促され 鈴代
よろしくお願いいたします。
雀羅■⑩歌仙「春立つや」4治定 2019.2.4 起首
○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○春立つや先づ拾ひ食ふ昨夜(きぞ)の豆 雀羅
雀の混じる淡雪の庭 小波
若駒の和毛に遊ぶ風の出て 安庵
もよう替えする姉を手伝う 小石○ずいぶん薄味な感じの付句ですが、こういう付方は「会釈(あしらい)」、そして「起情(きじょう)」という手法になります。前句が戸外で、室内に場面が変わったのも變化ですね。
連句の表記は一巻通して仮名遣いは「統一」しなくてはいけないという考え方もありますが、仮名遣いの「混在」をむしろ「共存」と考え、連句本来の多様性を生かすものとして「ミックス文体」も排除しません。勿論付味によりますが。
では月の句をどうぞ。
小石春立つや先づ拾ひ食ふ昨夜(きぞ)の豆 雀羅
雀の混じる淡雪の庭 小波
若駒の和毛に遊ぶ風の出て 安庵付け
もよう替えする姉を手伝う 小石
雀羅■⑩歌仙「春立つや」第三治定 2019.2.4 起首
○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○春立つや先づ拾ひ食ふ昨夜(きぞ)の豆 雀羅
雀の混じる淡雪の庭 小波
若駒の和毛に遊ぶ風の出て 安庵○原句は「若駒の和毛を遊ぶ心地にて」でしたが、治定句のようにするとすっきりするのではないでしょうか。安庵さんはアディダスの白い靴ですか、春のウォーキングモードですね。
桃さん、「合格通知」はリアルの方面のことでしたか。お目出度うございます。発句ではなく付句になってしまうと虚実の波にもまれますので、一句のリアルが申し訳ないことになってしまうことがあります。
それでは四句目をどうぞ。
安庵春立つや先づ拾ひ食ふ昨夜(きぞ)の豆 雀羅
雀の混じる淡雪の庭 小波
付け
若駒の和毛を遊ぶ心地にて 安庵昨日、その気はなかったのですが、暖かさにそそのかされてアディダスの白い靴なぞ買ってしまいました。
春の船にも乗せていただきたく、よろしくお願いします。
桃リアルの方ですごく嬉しかったことですが句にすると素気なくて。
この句についてはどうぞおかまいなく。
励ましていただいてありがとうございました。
雀羅■もう少し・・
受験生合格通知受け取りて 桃
○第三の形なのですが、もう少し血のかよった句に出来ませんか。座で話せば何でもないことでもこうして言葉で書くとキツくて恐縮です。
桃第三
付け 受験生合格通知受け取りて 桃
雀羅■⑩歌仙「春立つや」脇治定 2019.2.4 起首
○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○春立つや先づ拾ひ食ふ昨夜(きぞ)の豆 雀羅
雀の混じる淡雪の庭 小波○庭に撒かれた昨夜の節分の前を雀もついばんでいる。その庭には春の雪の降った跡がうっすりと感じられる。これは小波さんの御当地の嘱目かも知れませんね。豆を拾い食うのは私自身でもありますが、雀を混ぜたことで、私だけむさぼっている感じでなないようにして頂きよかったです。
「薄氷踏んでやってくる猫 麦子」、立春の明るい日の中に、目を細めながらうすらいを踏み歩いてくる猫、いいですね。「二月四日に変える日めくり」は、「いくらなんでもこの付けはだめでしょうね?」ということはないと思います。発句の主人公の頭もどこか間延びした人のように見え、平仄を合わせ、これもいいと思います。
「じゃりりと踏めばゆるる満作 小石」、「前句に寄りかかり過ぎはダメかな」というほどのことはないと思います。節分の豆の散らばった境内にの玉砂利を「じゃりりと」と踏む、いいノリです。ただ神社仏閣での豆撒きは小さな袋に小分けしたものを投げていますね。
「ほころび初める白梅の数 桃」、春らしいいい脇句だと思います。桃さん宅の豆撒きパフォーマンスもユニークですね。
では第三をどうぞ。
桃春立つや先づ拾ひ食ふ昨夜(きぞ)の豆 雀羅
付け
ほころび初める白梅の数 桃よろしくお願いします。
姑から受け継いだ五合枡の出番で、底にちょっぴり市販の節分豆を入れて豆まきしました。
年に一度の夫の大音声の「福は内」で、その後ろで家族が「ごもっともごもっとも」と言います。
小石春立つや先づ拾ひ食ふ昨夜(きぞ)の豆 雀羅
付け
じゃりりと踏めばゆるる満作 小石・前句に寄りかかり過ぎはダメかなと思いつつ。
小波春立つや先づ拾ひ食ふ昨夜(きぞ)の豆 雀羅
付
雀の混じる淡雪の庭 小波
麦子春立つや先づ拾ひ食ふ昨夜(きぞ)の豆 雀羅
脇
付け
薄氷踏んでやってくる猫 麦子
二月四日に変える日めくり
2句め、いくらなんでもこの付けはだめでしょうね?
雀羅○立春です。今日から新しい歌仙の船出です。お手すきの方、どうぞご乗船下さい。ご覧の方、自由に付句して構いません。作者名は本名でなくハンドルネーム(俳号)がよいかと思います。入る時の手続き以外、この画面にはアドレスは書き入れないで下さい。
■⑩歌仙「春立つや」 2019.2.4 起首
○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○春立つや先づ拾ひ食ふ昨夜(きぞ)の豆 雀羅
○昨夜は節分で、わたしところも豆撒き(2コだけ撒いて後は食べる)をしました。年の数だけ食べるということで、一度に全部食べるのはホネが折れます。豆撒きの豆は「福豆」だからちゃんと食べないとよろしくないという(強迫)観念があって、全部食べるとなるとたいてい日を跨いでしまい発句のようなことになります。
古川柳に「豆蒔の声かわゆらし松ケ丘」という句があります。「松ケ丘」は駆け込み寺であった鎌倉東慶寺をいう川柳の常套語です。自分から離縁してきた女性たちが若い身だけ決行できたのかも知れません。しばらく辛抱しておれば、男の方は「豆を食ふ歯も無く成て鳩の杖」ということになります。
よけいなおしゃべりでした。では脇の句をどうぞ。
雀羅満尾☆★■⑨歌仙「頭上より」★☆
■⑨歌仙「頭上より」ナウ4治定 2018.12.3 起首
〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆頭上より普化の鈴鳴る師走かな 雀羅
温糟粥の煮ゆる次の間 和嘉子
著者近影思いのほかによく撮れて 桃
トラックの爺小銭数える すいか
空腹を月に覚えて歩き出す 小波
あきつつんつん群なした土手 柳下
ウ
うそ寒の江口の君の歌碑に佇つ 麦子
スーパースター黒眼鏡かけ 桃
流行のルビーの指輪ネットペイ か
戒めとする蝉の抜殻 嘉
飛ばないと決めた歩みにはたた神 波
古城ホテルの天鵞縅の椅子 桃
難題に狐狗狸さんを呼び出して 羅
お昼ご飯はかけそばがよい 麦
張込みの刑事(でか)に睡魔がしのび寄り 小石
袋小路に並ぶ雪洞 桃
下駄の鈴からから歌ふ花を撒く か
三宝柑は月の落し子 石
ナオ
遍路宿あがり框の姫だるま 安庵
室戸岬の春潮を聴く 羅
キリストの像に捧げる宝貝 柳
元かるわざ師逆立ちを見せ 桃
ママよりもパパの背中でゴリラの子 か
青き星にて生きる同胞 柳
虹渡り宇宙船にて嫁ぎます 波
天道虫が口づけを急く 庵
掃除機はサンバジルバかいやルンバ 桃
ベーカー街に空き部屋が増え 麦
ぴったりと填まるピースは銀の月 嘉
ちゃおの言葉にまるめろの泣く か
ナウ
あるだけの鹿せんべいを放り投げ 桃
陽にながれゆく玉虫を追い 麦
覗きたしアメノウズメの白き肌 庵
神の哄笑山に響もし 桃
里人の囲む大樹も花盛り 波
串にたにしをあぶる焼き味噌 執筆2018.12.3 起首
2019.1.23 満尾○小波さん、神々の哄笑が聞こえて来そうな花大樹有り難うございます。挙句は芭蕉が元禄元年尾張の桐葉らと熱田の海で船遊びをしたおりの連句の脇句「串に鯨をあぶる盃」の本歌取りです。今田螺はもうどこでも食べるところはないようですが、北大路魯山人はたにし料理の美味なることを筆を尽くして礼讃しています。
それでは次回は立春の頃の出立を考えております。又そのときご一緒しましょう。 (雀羅)
小波覗きたしアメノウズメの白き肌 庵
神の哄笑山に響もし 桃
付
里人の囲む大樹も花盛り 波
雀羅■⑨歌仙「頭上より」ナウ4治定 2018.12.3 起首
〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆頭上より普化の鈴鳴る師走かな 雀羅
温糟粥の煮ゆる次の間 和嘉子
著者近影思いのほかによく撮れて 桃
トラックの爺小銭数える すいか
空腹を月に覚えて歩き出す 小波
あきつつんつん群なした土手 柳下
ウ
うそ寒の江口の君の歌碑に佇つ 麦子
スーパースター黒眼鏡かけ 桃
流行のルビーの指輪ネットペイ か
戒めとする蝉の抜殻 嘉
飛ばないと決めた歩みにはたた神 波
古城ホテルの天鵞縅の椅子 桃
難題に狐狗狸さんを呼び出して 羅
お昼ご飯はかけそばがよい 麦
張込みの刑事(でか)に睡魔がしのび寄り 小石
袋小路に並ぶ雪洞 桃
下駄の鈴からから歌ふ花を撒く か
三宝柑は月の落し子 石
ナオ
遍路宿あがり框の姫だるま 安庵
室戸岬の春潮を聴く 羅
キリストの像に捧げる宝貝 柳
元かるわざ師逆立ちを見せ 桃
ママよりもパパの背中でゴリラの子 か
青き星にて生きる同胞 柳
虹渡り宇宙船にて嫁ぎます 波
天道虫が口づけを急く 庵
掃除機はサンバジルバかいやルンバ 桃
ベーカー街に空き部屋が増え 麦
ぴったりと填まるピースは銀の月 嘉
ちゃおの言葉にまるめろの泣く か
ナウ
あるだけの鹿せんべいを放り投げ 桃
陽にながれゆく玉虫を追い 麦
覗きたしアメノウズメの白き肌 庵
神の哄笑山に響もし 桃○なるほど、こう受ければ「アメノウズメの白き肌」を恋句にしないでもいい形ですね。健康的な神話時代のストリップです。
花の句をどうぞ。
桃付け
神の哄笑山に響もし 桃
雀羅■⑨歌仙「頭上より」ナウ3治定 2018.12.3 起首
〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆頭上より普化の鈴鳴る師走かな 雀羅
温糟粥の煮ゆる次の間 和嘉子
著者近影思いのほかによく撮れて 桃
トラックの爺小銭数える すいか
空腹を月に覚えて歩き出す 小波
あきつつんつん群なした土手 柳下
ウ
うそ寒の江口の君の歌碑に佇つ 麦子
スーパースター黒眼鏡かけ 桃
流行のルビーの指輪ネットペイ か
戒めとする蝉の抜殻 嘉
飛ばないと決めた歩みにはたた神 波
古城ホテルの天鵞縅の椅子 桃
難題に狐狗狸さんを呼び出して 羅
お昼ご飯はかけそばがよい 麦
張込みの刑事(でか)に睡魔がしのび寄り 小石
袋小路に並ぶ雪洞 桃
下駄の鈴からから歌ふ花を撒く か
三宝柑は月の落し子 石
ナオ
遍路宿あがり框の姫だるま 安庵
室戸岬の春潮を聴く 羅
キリストの像に捧げる宝貝 柳
元かるわざ師逆立ちを見せ 桃
ママよりもパパの背中でゴリラの子 か
青き星にて生きる同胞 柳
虹渡り宇宙船にて嫁ぎます 波
天道虫が口づけを急く 庵
掃除機はサンバジルバかいやルンバ 桃
ベーカー街に空き部屋が増え 麦
ぴったりと填まるピースは銀の月 嘉
ちゃおの言葉にまるめろの泣く か
ナウ
あるだけの鹿せんべいを放り投げ 桃
陽にながれゆく玉虫を追い 麦
覗きたしアメノウズメの白き肌 庵○「みぞれ盛る明治のガラス薄濁り 桃」、「鹿煎餅」「みぞれ」どちらも食べ物ですが、鹿せんべいは人が食べてもいいですがこちらは餌、これもいい付けだと思います。治定句は花前まで恋が続くことになりますが、やっかいな方のドアを押して出て行ってみましょう。
花前で恋です。
麦子玉虫の句、一直治定ありがとうございました。字の数さえ14になっていればいいというわけではなく自分でも不満足でした~。
安庵あるだけの鹿せんべいを放り投げ 桃
陽にながれゆく玉虫を追い 麦
付け
覗きたしアメノウズメの白き肌 庵
桃ちゃおの言葉にまるめろの泣く か
ナウ
あるだけの鹿せんべいを放り投げ 桃
陽にながれゆく玉虫を追い 麦付け
みぞれ盛る明治のガラス薄濁り 桃ちゃおとまるめろが人名とのご解釈には感嘆してしまいました。
その前に「名は月男」のお句もとても面白くふと思い出しては幸せな気持ちになりました。
今の奈良の都大路は、往時の天平時代(で、いいのかな)みたいにに国際化しておりますが
いつも変わらないのは、鹿に囲まれた時は
鹿せんべいを全部放り投げて逃げることです。
雀羅■⑨歌仙「頭上より」ナウ2治定 2018.12.3 起首
〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆頭上より普化の鈴鳴る師走かな 雀羅
温糟粥の煮ゆる次の間 和嘉子
著者近影思いのほかによく撮れて 桃
トラックの爺小銭数える すいか
空腹を月に覚えて歩き出す 小波
あきつつんつん群なした土手 柳下
ウ
うそ寒の江口の君の歌碑に佇つ 麦子
スーパースター黒眼鏡かけ 桃
流行のルビーの指輪ネットペイ か
戒めとする蝉の抜殻 嘉
飛ばないと決めた歩みにはたた神 波
古城ホテルの天鵞縅の椅子 桃
難題に狐狗狸さんを呼び出して 羅
お昼ご飯はかけそばがよい 麦
張込みの刑事(でか)に睡魔がしのび寄り 小石
袋小路に並ぶ雪洞 桃
下駄の鈴からから歌ふ花を撒く か
三宝柑は月の落し子 石
ナオ
遍路宿あがり框の姫だるま 安庵
室戸岬の春潮を聴く 羅
キリストの像に捧げる宝貝 柳
元かるわざ師逆立ちを見せ 桃
ママよりもパパの背中でゴリラの子 か
青き星にて生きる同胞 柳
虹渡り宇宙船にて嫁ぎます 波
天道虫が口づけを急く 庵
掃除機はサンバジルバかいやルンバ 桃
ベーカー街に空き部屋が増え 麦
ぴったりと填まるピースは銀の月 嘉
ちゃおの言葉にまるめろの泣く か
ナウ
あるだけの鹿せんべいを放り投げ 桃
陽にながれゆく玉虫を追い 麦○奈良で草村にいる玉虫を見たというのは私には新しい知識です。私の子どもの頃は木から木に飛んでいました。そんなに早くもなく、緑と金色のまじった光が「ながれゆく」という感じでした。原句は「玉虫の羽もて作る厨子」で、奈良にからめての「厨子」はわかりますが、玉虫そのもの、そして前句の「放り投げ」がうまく着地するようにすれば治定句のようになるのではないでしょうか。踏み込み過ぎた一直かも知れませんが。
夏でも雑でもどうぞ。
麦子ちゃおの言葉にまるめろの泣く か
ナウ
あるだけの鹿せんべいを放り投げ 桃
付け
玉虫の羽もて作る厨子 麦子奈良には今でも草むらに玉虫がいます。当時もいっぱいいたから厨子にはったのでしょうね。
雀羅■⑨歌仙「頭上より」ナウ1治定 2018.12.3 起首
〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆頭上より普化の鈴鳴る師走かな 雀羅
温糟粥の煮ゆる次の間 和嘉子
著者近影思いのほかによく撮れて 桃
トラックの爺小銭数える すいか
空腹を月に覚えて歩き出す 小波
あきつつんつん群なした土手 柳下
ウ
うそ寒の江口の君の歌碑に佇つ 麦子
スーパースター黒眼鏡かけ 桃
流行のルビーの指輪ネットペイ か
戒めとする蝉の抜殻 嘉
飛ばないと決めた歩みにはたた神 波
古城ホテルの天鵞縅の椅子 桃
難題に狐狗狸さんを呼び出して 羅
お昼ご飯はかけそばがよい 麦
張込みの刑事(でか)に睡魔がしのび寄り 小石
袋小路に並ぶ雪洞 桃
下駄の鈴からから歌ふ花を撒く か
三宝柑は月の落し子 石
ナオ
遍路宿あがり框の姫だるま 安庵
室戸岬の春潮を聴く 羅
キリストの像に捧げる宝貝 柳
元かるわざ師逆立ちを見せ 桃
ママよりもパパの背中でゴリラの子 か
青き星にて生きる同胞 柳
虹渡り宇宙船にて嫁ぎます 波
天道虫が口づけを急く 庵
掃除機はサンバジルバかいやルンバ 桃
ベーカー街に空き部屋が増え 麦
ぴったりと填まるピースは銀の月 嘉
ちゃおの言葉にまるめろの泣く か
ナウ
あるだけの鹿せんべいを放り投げ 桃○「地芝居のはねて女形と茶碗酒 石」、これまでのところと障らないようよく題材を吟味して付けられています。治定句の方、「鹿せんべい」句の持っている味わいと、前句の内容ーいじめっ子といじめられっ子のようなーはよく響いている感じがします。まるめろちゃんヒスを起こしたのでしょうか。いろんな読み方も出来ます。
次は雑の短句でどうぞ。
小石ぴったりと填まるピースは銀の月 嘉
ちゃおの言葉にまるめろの泣く か付け
地芝居のはねて女形と茶碗酒 石
桃ちゃおの言葉にまるめろの泣く か
付け
あるだけの鹿せんべいを放り投げ 桃
雀羅■⑨歌仙「頭上より」ナオ12治定 2018.12.3 起首
〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆頭上より普化の鈴鳴る師走かな 雀羅
温糟粥の煮ゆる次の間 和嘉子
著者近影思いのほかによく撮れて 桃
トラックの爺小銭数える すいか
空腹を月に覚えて歩き出す 小波
あきつつんつん群なした土手 柳下
ウ
うそ寒の江口の君の歌碑に佇つ 麦子
スーパースター黒眼鏡かけ 桃
流行のルビーの指輪ネットペイ か
戒めとする蝉の抜殻 嘉
飛ばないと決めた歩みにはたた神 波
古城ホテルの天鵞縅の椅子 桃
難題に狐狗狸さんを呼び出して 羅
お昼ご飯はかけそばがよい 麦
張込みの刑事(でか)に睡魔がしのび寄り 小石
袋小路に並ぶ雪洞 桃
下駄の鈴からから歌ふ花を撒く か
三宝柑は月の落し子 石
ナオ
遍路宿あがり框の姫だるま 安庵
室戸岬の春潮を聴く 羅
キリストの像に捧げる宝貝 柳
元かるわざ師逆立ちを見せ 桃
ママよりもパパの背中でゴリラの子 か
青き星にて生きる同胞 柳
虹渡り宇宙船にて嫁ぎます 波
天道虫が口づけを急く 庵
掃除機はサンバジルバかいやルンバ 桃
ベーカー街に空き部屋が増え 麦
ぴったりと填まるピースは銀の月 嘉
ちゃおの言葉にまるめろの泣く か
ナウ○チャオ→ちゃおとすれば、ちゃおクンとまるめろさんのようにも読めますね。なぜまるめろさんは泣くのでしょう。イタリア語の「チャオ」は「おはよう」「こんにちは」「さようなら」のどれにも使えるそうですね。心配性で泣き虫のまるめろさんはちゃおの挨拶の「チャオ」がいつも「さよなら」に聞こえるのでは。そのちゃおは、「ピースがぴったり嵌った」ら急に相手に興味を失うドンファン体質なのかも知れません。
「認証検査するり案山子が 庵」、前句の非日常感にうまくからんでいると思います。「姨も別れの古酒を一 桃」、新しいものと古風なものとの取り合わせが利いています。
ではどうぞ。秋です。
桃ベーカー街に空き部屋が増え 麦
ぴったりと填まるピースは銀の月 嘉付け
姨も別れの古酒を一口 桃
安庵ベーカー街に空き部屋が増え 麦
ぴったりと填まるピースは銀の月 嘉付け
認証検査するり案山子が 庵
すいかベーカー街に空き部屋が増え 麦
ぴったりと填まるピースは銀の月 嘉付け
チャオの言葉にまるめろの泣く すいか
雀羅■⑨歌仙「頭上より」ナオ11治定 2018.12.3 起首
〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆頭上より普化の鈴鳴る師走かな 雀羅
温糟粥の煮ゆる次の間 和嘉子
著者近影思いのほかによく撮れて 桃
トラックの爺小銭数える すいか
空腹を月に覚えて歩き出す 小波
あきつつんつん群なした土手 柳下
ウ
うそ寒の江口の君の歌碑に佇つ 麦子
スーパースター黒眼鏡かけ 桃
流行のルビーの指輪ネットペイ か
戒めとする蝉の抜殻 嘉
飛ばないと決めた歩みにはたた神 波
古城ホテルの天鵞縅の椅子 桃
難題に狐狗狸さんを呼び出して 羅
お昼ご飯はかけそばがよい 麦
張込みの刑事(でか)に睡魔がしのび寄り 小石
袋小路に並ぶ雪洞 桃
下駄の鈴からから歌ふ花を撒く か
三宝柑は月の落し子 石
ナオ
遍路宿あがり框の姫だるま 安庵
室戸岬の春潮を聴く 羅
キリストの像に捧げる宝貝 柳
元かるわざ師逆立ちを見せ 桃
ママよりもパパの背中でゴリラの子 か
青き星にて生きる同胞 柳
虹渡り宇宙船にて嫁ぎます 波
天道虫が口づけを急く 庵
掃除機はサンバジルバかいやルンバ 桃
ベーカー街に空き部屋が増え 麦
ぴったりと填まるピースは銀の月 嘉○月そのものを明示的に言わない詠み方を「うわさ」あるいは「思い合せの月と言います。月は3回詠みますので幅広く考えていいのではと思います。
「酒臭く畳みに正座名は月男 すいか」、ユニークな人物像ですね。ベーカー街にも畳の部屋はいくらでもあるでしょうね。月を「月読男」とは言いますが、月男(つきお)クンはどうですかね。月の句にはちょっと無理か・・。
どうぞ。秋です。
和嘉子掃除機はサンバジルバかいやルンバ 桃
ベーカー街に空き部屋が増え 麦付け
ぴったりと填まるピースは銀の月 嘉今年も宜しくお願いします。
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