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このトピックには1,043件の返信が含まれ、2人の参加者がいます。52 分前に 雀羅 さんが最後の更新を行いました。
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作成者トピック
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ホームページ担当 松澤龍一皆さま、インターネット連句を始めます。どなたでも自由に参加できます。捌には佛淵雀羅さんをお迎えしました。
“お名前”はペンネームを入力していただいてもかまいません。
ご自分のメールアドレスを入力されたくない方は
メールアドレス入力欄に“karimail@renku.jp”と入力して内容を送信してください。- このトピックは tugumiが1 年、 5 ヶ月前に変更しました。
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作成者トピック
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鈴代フラッシュの残像の中花吹雪く 和嘉子
朝市の雲丹啜る熟年 富
ナオ
鐘霞む漫ろ歩きの壱岐の島 鈴代宜しくお願い致します。
雀羅■⑤歌仙「ポケットの」ウ12治定
∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂
⑤歌仙「ポケットの」 2018.6.2 起首ポケットの中に景色や更衣 雀羅
卯波を蔵うコインロッカー 桃
大陸に版画の行方追ひかけて 小波
丘にのぼれば街の灯が見え 田助
町をあげ歌へ踊れの月の宴 富士 月・秋
背中に眠る児へは秋風 晴
ウ
不受不施の寺の団栗転がり来 にゃん子
百回噛めば満つるしあはせ 麦子
昨日の歯医者の予約思ひ出し 富
心変はりを責めぬ夕風 小石
お隣のフランソワーズはうちのタマ 桃
感謝祭から太り始める 羅
眠らざる街にファミレス冬の月 富 月・冬
若者あまた雪に彷徨ひ 波
高々と角笛鳴らす妖精王 桃
文士劇にもギャラが出ていた 羅
フラッシュの残像の中花吹雪く 和嘉子
朝市の雲丹啜る熟年 富
ナオ○前句の状況とどう付いているのか、と思われるところもありますが、面白い付けだと思います。連句で「面白い」というのは、付筋やストーリーがはっきり見える、というだけでなく、前句と付句の取り合わせによってどのような味わい(ケミストリー)が生まれているか、と幅広く鑑賞することで連句の作品としての豊かさが備わっていることを言います。
治定句、朝市でこんなものを啜って吟味する「熟年」がいいですね。「どんたくの街避けて地下鉄」「 竹秋を抜け祝のホテルに」も付かなくはないですが、治定句イチオシ。
ちなみに、「うに」に江戸小咄があります。ある医者がお城にあがって酒とうにを供され、「うまいものでござるな」。「ようやっと手に入れたが、これの角はよく利く毒消しでござる」。当時は一角獣のことを「うにこおる」といってその角は解熱剤として卓効があると思われていました。「うに」と「うにこおる」を散り違えているおかしさです。柳多留には「踊子のはなしおおきなうにこうる」とありますが、この場合の「うにこうる」はウソ、いつわり。
ではもう一句春です。
富士文士劇にもギャラが出ていた 羅
フラッシュの残像の中花吹雪く 和嘉子付け候補
朝市の雲丹啜る熟年 富士
どんたくの街避けて地下鉄
竹秋を抜け祝のホテルに宜しくお願いいたします。
雀羅■⑤歌仙「ポケットの」ウ11治定
∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂
⑤歌仙「ポケットの」 2018.6.2 起首ポケットの中に景色や更衣 雀羅
卯波を蔵うコインロッカー 桃
大陸に版画の行方追ひかけて 小波
丘にのぼれば街の灯が見え 田助
町をあげ歌へ踊れの月の宴 富士 月・秋
背中に眠る児へは秋風 晴
ウ
不受不施の寺の団栗転がり来 にゃん子
百回噛めば満つるしあはせ 麦子
昨日の歯医者の予約思ひ出し 富
心変はりを責めぬ夕風 小石
お隣のフランソワーズはうちのタマ 桃
感謝祭から太り始める 羅
眠らざる街にファミレス冬の月 富 月・冬
若者あまた雪に彷徨ひ 波
高々と角笛鳴らす妖精王 桃
文士劇にもギャラが出ていた 羅
フラッシュの残像の中花吹雪く 和嘉子○舞台の陶酔を描いて自然だと思います。昔見た太地喜和子と平幹二郎の『近松心中物語』の道行き場面のはあれは花吹雪だったのか雪が降っていたのか時々記憶があやしくなります。記憶が加工されるからですが、実際の舞台は舞台として、もうどっちでもいいような気もします。「人波に委ね流るる花衣」、これも面白い花の句ですね。
桃さん、20数年前のことですが、『電脳連句で遊ぶーヂイとアンナのパソコン通信』(三省堂)の辻アンナさんと東明雅先生と一座しました折、アンナさんが「読み返す宍戸梅軒くさり鎌」という付けをなさった時、先生が「呼び返す宍戸梅軒くさり鎌」だったらどうなんでしょうと仰って、いたく感銘を受けたこと記憶しています。「読み返す」は本という枠の中のことですが、「呼び返す」とすると「宍戸梅軒」が現前します。句は一字で変わりますね。
ではお次をどうぞ。春の短句です。
和嘉子高々と角笛鳴らす妖精王 桃
文士劇にもギャラが出ていた 羅付け
フラッシュの残像の中花吹雪く 和嘉子
人波に委ね流るる花衣宜しくお願い致します。
桃眠らざる街にファミレス冬の月 富 月・冬
若者あまた雪に彷徨ひ 波
高々と角笛鳴らす妖精王 桃
文士劇にもギャラが出ていた 羅「記事」や「映画」や「舞台」で付句することへの質問に付けでお示しくださって
ありがとうございます。
そうめんをゆでる時、お鍋が吹きこぼれる手前の差し水のような効果でしょうか。
タイミングについてよく考えてみたいです。また
ワクにおさめてしまうということもさらに考えていきたいと思います。
雀羅■⑤歌仙「ポケットの」ウ10治定
∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂
⑤歌仙「ポケットの」 2018.6.2 起首ポケットの中に景色や更衣 雀羅
卯波を蔵うコインロッカー 桃
大陸に版画の行方追ひかけて 小波
丘にのぼれば街の灯が見え 田助
町をあげ歌へ踊れの月の宴 富士 月・秋
背中に眠る児へは秋風 晴
ウ
不受不施の寺の団栗転がり来 にゃん子
百回噛めば満つるしあはせ 麦子
昨日の歯医者の予約思ひ出し 富
心変はりを責めぬ夕風 小石
お隣のフランソワーズはうちのタマ 桃
感謝祭から太り始める 羅
眠らざる街にファミレス冬の月 富 月・冬
若者あまた雪に彷徨ひ 波
高々と角笛鳴らす妖精王 桃
文士劇にもギャラが出ていた 羅○桃さん、「記事」や「映画」や「舞台」で付句することを一括りに好ましくないと申したつもりではないのです。難しい面倒な前句はこのフレームに落とし込めば大抵付いてしまうことから、安易にパターン化し易いので気を付けたいというのが主意です。拙句「劇」を出してみましたが、どうでしょうか。
富士さん、俳句の切れに照応するのは連句では前句と付句の取り合わせです。俳句は垂直方向に、連句は水平方向に取り合わせします。もっと言えば、俳句は一句立ちの連句である、ということも出来ます。これは私の創唱ではなく賀雀庵四世片山多伽夫先生の書かれていたアイデアです。
次は花の句です。どうぞ。
桃付け
高々と角笛鳴らす妖精王 桃
これは「映画」にしてしまった付けなのか、よくわからないまま付けさせていただきました。
よろしくお願いします。
富士雀羅様
いつもご指導を有難うございます・
そうでした!いつも連句は俳句とどこかが違うとは思っていましたが、
謎がやっと解けました。俳句は一句の中に切れを入れるを実践してきましたが、連句は逆だったのですね。
それに気づかねばいけませんでしたね。
これからは心したいと思います。
勉強させていただき有難うございました。 富士
雀羅■⑤歌仙「ポケットの」ウ8治定
∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂
⑤歌仙「ポケットの」 2018.6.2 起首ポケットの中に景色や更衣 雀羅
卯波を蔵うコインロッカー 桃
大陸に版画の行方追ひかけて 小波
丘にのぼれば街の灯が見え 田助
町をあげ歌へ踊れの月の宴 富士 月・秋
背中に眠る児へは秋風 晴
ウ
不受不施の寺の団栗転がり来 にゃん子
百回噛めば満つるしあはせ 麦子
昨日の歯医者の予約思ひ出し 富
心変はりを責めぬ夕風 小石
お隣のフランソワーズはうちのタマ 桃
感謝祭から太り始める 羅
眠らざる街にファミレス冬の月 富 月・冬
若者あまた雪に彷徨ひ 波
(若者あまた彷徨へる記事)原句○付句には付いている句と付かなくはない句というのがあります。この二つを合わせると結局は何でも付いてしまいます。これは一種の落とし穴です。付句の設定を「記事」や「映画」や「舞台」にしますとジョーカーのようにどんな前句でもうまいことしのいでしまいますが、これでつないでゆくとリアル感が希薄になります。そんなわけで冬三句になりますが「雪に彷徨ひ」として頂きたいと思います。日露戦争前200人近い兵士が死んだ青森の雪の八甲田行軍などちらと思い出させますね。
では雑の長句どうぞ。
小波感謝祭から太り始める 羅
眠らざる街にファミレス冬の月 富
付
若者あまた彷徨へる記事 波
雀羅■⑤歌仙「ポケットの」ウ7治定
∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂
⑤歌仙「ポケットの」 2018.6.2 起首ポケットの中に景色や更衣 雀羅
卯波を蔵うコインロッカー 桃
大陸に版画の行方追ひかけて 小波
丘にのぼれば街の灯が見え 田助
町をあげ歌へ踊れの月の宴 富士 月・秋
背中に眠る児へは秋風 晴
ウ
不受不施の寺の団栗転がり来 にゃん子
百回噛めば満つるしあはせ 麦子
昨日の歯医者の予約思ひ出し 富
心変はりを責めぬ夕風 小石
お隣のフランソワーズはうちのタマ 桃
感謝祭から太り始める 羅
眠らざる街にファミレス冬の月 富
(眠らざる街のファミレス冬満月)原句○富士さんの付句は俳句の独立句に近い形を取る傾向ありますね。連句の場合(発句・脇・第三・挙句)以外は平句といって、切れを入れずに詠みます。「片付かぬことばかりなり/月凍つる」も切れの入った句です。「 月冴ゆる/思考だんだん動き出し」も活用語の終止形を上五においた俳句になりますね。色々お試し下さい。
お次をどうぞ。
富士お隣のフランソワーズはうちのタマ 桃
感謝祭から太り始める 羅付け
片付かぬことばかりなり月凍つる 富士
眠らざる街のファミレス冬満月
月冴ゆる思考だんだん動き出し夜の睡眠のお邪魔になりませんように。宜しくお願いいたします。
雀羅■⑤歌仙「ポケットの」ウ6治定
∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂
⑤歌仙「ポケットの」 2018.6.2 起首ポケットの中に景色や更衣 雀羅
卯波を蔵うコインロッカー 桃
大陸に版画の行方追ひかけて 小波
丘にのぼれば街の灯が見え 田助
町をあげ歌へ踊れの月の宴 富士 月・秋
背中に眠る児へは秋風 晴
ウ
不受不施の寺の団栗転がり来 にゃん子
百回噛めば満つるしあはせ 麦子
昨日の歯医者の予約思ひ出し 富
心変はりを責めぬ夕風 小石
お隣のフランソワーズはうちのタマ 桃
感謝祭から太り始める 羅
○放し飼いされているちゃっかり猫ちゃんは、いくつも帰る家のある子いますね。それぞれの家で違う名前を持ってたりして。拙宅にも内猫の他に以前そんな猫いまして、「ゆうや」と呼んでました。樹木希林さんのご主人の内田裕也さんのつもりで。いつのまにか居なくなりました。次も冬で。月を入れても結構です。
桃面白くないのもすきなのですが
めげずに付けさせていただきます。お隣のフランソワーズはうちのタマ 桃
雀羅■訂正です。
前便、「連句のルールも杓子定規や拡大解釈句の自縄自縛(無縄自縛)に陥らず」と書きましたのは、【拡大解釈句の】→【拡大解釈の】です。連句のルール(式目)についていろんな運用の仕方考え方はあっていいと思いますが、外に向かってこれが式目であると打ち出す際には、これまでの伝統や典拠との関係を明示しながら説明出来ればと思います。そのような話題になればここでもなるべくそうした方向でお話していきたいと思います。
雀羅■⑤歌仙「ポケットの」ウ4治定
∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂
⑤歌仙「ポケットの」 2018.6.2 起首ポケットの中に景色や更衣 雀羅
卯波を蔵うコインロッカー 桃
大陸に版画の行方追ひかけて 小波
丘にのぼれば街の灯が見え 田助
町をあげ歌へ踊れの月の宴 富士 月・秋
背中に眠る児へは秋風 晴
ウ
不受不施の寺の団栗転がり来 にゃん子
百回噛めば満つるしあはせ 麦子
昨日の歯医者の予約思ひ出し 富
心変はりを責めぬ夕風 小石
(心変はりを責めぬ鷹揚)原句○「心変はりを責めぬ・・」という入り方、いいですね。「鷹揚」は「責めぬ」と同義ですからこれは省けますね。責めないのを前句のお医者さんにすると足踏みですから、人ではなく「夕風」のようなものにしてみたらどうでしょうか。
「柱の傷は猫の爪とぎ 桃」、柱の傷を猫に結ぶのはハズしが入って面白いです。「カードの数で出来るトランプ」、それはそうだなと思います。余り面白くない(^^)。
桃さん、そうですね、連句のルールも杓子定規や拡大解釈句の自縄自縛(無縄自縛)に陥らず、いい句を生かそうとなった時は「例外のないルールはない」の知恵を大いに働かせるということですね。蕉風の実践、そして原田曲斎が後付けしていることはそういうことなのでしょう。
どうぞ。
小石百回噛めば満つるしあはせ 麦子
昨日の歯医者の予約思ひ出し 富付け
心変はりを責めぬ鷹揚 小石
桃付け
柱の傷は猫の爪とぎ 桃
カードの数で出来るトランプ末席から物申して失礼しました
お心寛やかにありがとうございました。
異何何の越不嫌という「例外のないルールはない」の式目の行き方は
いつも魅力を感じます。
遮断しないで浸透膜のように行き来きできる自由自在を
勉強したいです。
雀羅■⑤歌仙「ポケットの」ウ3治定
∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂
⑤歌仙「ポケットの」 2018.6.2 起首ポケットの中に景色や更衣 雀羅
卯波を蔵うコインロッカー 桃
大陸に版画の行方追ひかけて 小波
丘にのぼれば街の灯が見え 田助
町をあげ歌へ踊れの月の宴 富士
背中に眠る児へは秋風 晴
ウ
不受不施の寺の団栗転がり来 にゃん子
百回噛めば満つるしあはせ 麦子
昨日の歯医者の予約思ひ出し 富
(昨日の歯医者の予約忘れたる)原句○終わった予約でしたら「忘れたる」より「思いだし」の方でしょうかね。百回も噛むくらい厳密で几帳面なところもあるのに大事なところでポカンとしてしまうんですね。私も3度は歯医者さんの予約すっぽかしています。すぐ謝りますが、ヘンに優しいのがコワイです(^^;)
「本当はすぐそこにゐる青い鳥」、「しあわせ」が前にあるとこういう連想も自然です。ただわりとよくあるパターンです。連句はパターンで妥協しないことが大事です。「失敗を重ね重ねてまだ生きる」、ちょっとマットウ過ぎますね。遠慮無くどんどんお出し下さい。
「不受不施」、私も勉強させて貰いましたが、日蓮宗といっても沢山に枝分かれしていて、一括りした言い方は出来ないということに気付かされます。ネットで調べているうちにこれはちゃんと経典を読んでみたいという気になり『真訓両講妙法蓮華経並開結』(平楽寺書店版)という経典を求めました。親鸞や空海等今まで経験したものとは別種の雰囲気、オーラ、文体を持っていて新鮮です。宮沢賢治が法華経信者としてこの経典の、にぎやかで、燦めくような、そして髙調子な、イメージと言葉の奔逸に身を委ねたよろこびが分かる気がします。
さっき時鳥が啼いて通りました。では休みます。お次は雑の短句です。
富士ウ
不受不施の寺の団栗転がり来 にゃん子
百回噛めば満つるしあはせ 麦子付け
本当はすぐそこにゐる青い鳥 富士
昨日の歯医者の予約忘れたる
失敗を重ね重ねてまだ生きる雀羅様、懲りずにまた出させていただきます。いつもご指導有難うございます。
不受不施の寺。。。日蓮宗の一派と辞書にありましたので、富士山に近い山梨県のお寺と勘違いしました。
連句とは難しいものですね!宜しくお願いいたします。
麦子背なの子と空き腹、全然気づきませんでした。ごめんなさい。お捌きにおまかせします。
雀羅■桃さん、よいご指摘有難うございます。意識しないといけないところなのに、スルーしてました。
背中に眠る児へは秋風 晴
ウ
不受不施の寺の団栗転がり来 にゃん子
百回噛めば満つる空き腹 麦子「背中」と「(空き)腹」は肢体の打越ではないかということ、その通りで、ここは気にすべきところだと思います。ただ、折角ですから書いてみますと、桃さんもご存じだろうと思いますが、芭蕉連句の句数去嫌を精緻に研究した原田曲斎でしたらこの辺り“異支体越不嫌”という蕉風寛制を持ち出すのではないかと思います。『芭蕉連句集』(岩波文庫)にあります歌仙「其にほひ」から、
かご作るそばにあぶなく目をふさぎ 桃鯉
松葉の埃(ゴミ)のにゆる鍋蓋 翁
雉子笛を首に懸たる狩の供 仝の例を帰納し、「目」と「首」という「異支体」は打越にあっても構わないと一般論を導き出しています。う~ん、です。しかし、それはそれとしてこの三句の渡り、肢体の打越など小さなものに思わせるくらい素晴らしい付合です。
というわけで、こちらの「肢体の打越」は手を入れさせて貰います。
■⑤歌仙「ポケットの」ウ2治定
∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂
⑤歌仙「ポケットの」 2018.6.2 起首ポケットの中に景色や更衣 雀羅
卯波を蔵うコインロッカー 桃
大陸に版画の行方追ひかけて 小波
丘にのぼれば街の灯が見え 田助
町をあげ歌へ踊れの月の宴 富士
背中に眠る児へは秋風 晴
ウ
不受不施の寺の団栗転がり来 にゃん子
百回噛めば満つるしあはせ 麦子○ともかくもこの「百回噛めば」は気に入りましたが、「アミラーゼ満ち」などとするとまるで牛の反芻胃のようですし、麦子さん、治定句のようにおゆるし下さい。
ではこれにどうぞ。
桃ごめんください
「腹」と「背」の肢体の打越は気になさいませんか。
雀羅■⑤歌仙「ポケットの」ウ2治定
∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂
⑤歌仙「ポケットの」 2018.6.2 起首ポケットの中に景色や更衣 雀羅
卯波を蔵うコインロッカー 桃
大陸に版画の行方追ひかけて 小波
丘にのぼれば街の灯が見え 田助
町をあげ歌へ踊れの月の宴 富士
背中に眠る児へは秋風 晴
ウ
不受不施の寺の団栗転がり来 にゃん子
百回噛めば満つる空き腹 麦子○この付け、そこはかとないおかしみありますね。「不受不施派」の厳格な生活指導をする人の、良く噛んで食べる「100回」を見張っているような厳密さに滑稽味あります。連句鑑賞の可能性を探っているだけですので、「不受不施派」への法謗の意図はございません。
「山上池は禁漁区なり 富士」、これもよく付いています。「禁漁区」に「不受不施」の禁忌に通うものがあります。「突と現る富士の全容」、「不受不施」は京都・岡山などのイメージありますが、私の知識不足で付いていけてないだけかも知れません。「新幹線は二号車と決め」、何故「二号車」なのか。このこだわりの強さに前句「不受不施」への連想があります。
ではお次をどうぞ。
富士歌仙「ポケットの」
背中に眠る児へは秋風 晴
ウ
不受不施の寺の団栗転がり来 にゃん子
(不受不施の寺の団栗転がって)原句ウ2句候補
山上池は禁漁区なり 富士
突と現る富士の全容
新幹線は二号車と決め
雀羅様添削と治定有難うございました。またご指導宜しくお願いいたします。
麦子ウ
不受不施の寺の団栗転がり来 にゃん子付け
百回噛めば満つる空き腹 麦子
雀羅■⑤歌仙「ポケットの」ウ1治定
∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂
⑤歌仙「ポケットの」 2018.6.2 起首ポケットの中に景色や更衣 雀羅
卯波を蔵うコインロッカー 桃
大陸に版画の行方追ひかけて 小波
丘にのぼれば街の灯が見え 田助
町をあげ歌へ踊れの月の宴 富士
背中に眠る児へは秋風 晴
ウ
不受不施の寺の団栗転がり来 にゃん子
(不受不施の寺の団栗転がって)原句○「不受不施(派)」というのはネットで調べますと日蓮宗の中でも原理主義的な厳しさを持ったがんこな人々のようですが、世俗・権力と上手にお付き合いしている宗派のふるまいに首をかしげることの多い昨今、いっそ清々しい感じします。「転がって」の「て」留めは第三の留めと言われるものですので、治定句のようにさせて下さい。
「ゆさゆさと呵々大笑の石榴の実」、「石榴」が「呵々大笑」するとは奇抜な描写です。割れた石榴の中を真っ赤な口中に見立てることも出来ますね。かなりシュールですが。「地芝居の濡れ場に携帯電話鳴り」、仰るように、打越の「歌へ踊れの月の宴」ぬい通うところあります。「瓜坊も大縄跳びにはいどうぞ 小石」、たのしい句です。
どうぞ。雑の短句です。
小石町をあげ歌へ踊れの月の宴 富士
背中に眠る児へは秋風 晴付け
ウ
瓜坊も大縄跳びにはいどうぞ 小石
にゃん子打越の歌と踊りと地芝居が近いかなと思いました。
もう一つ
◎不受不施の寺の団栗転がって
にゃん子雀羅先生お帰りなさい。
背中に眠る児へは秋風
ウ ◎ゆさゆさと呵々大笑の石榴の実
◎地芝居の濡れ場に携帯電話鳴り
雀羅■⑤歌仙「ポケットの」6治定
∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂
⑤歌仙「ポケットの」 2018.6.2 起首ポケットの中に景色や更衣 雀羅
卯波を蔵うコインロッカー 桃
大陸に版画の行方追ひかけて 小波
丘にのぼれば街の灯が見え 田助
町をあげ歌へ踊れの月の宴 富士
背中に眠る児へは秋風 晴
ウ○「最終列車を濡らす夜霧よ」はムードありますね。ただ打越の「街の灯」から「夜霧」まで三句夜分が続きますので(夜分三句続いてもよいという作法書もあるにはありますが)、夜分の句数は『十七季』557pの「句数去嫌」の整理にありますように二句が妥当と思います。「開けた窓から入る秋の蚊」も、前句と付句人物の位置関係に変化があります。治定句は、「月の宴」と距離感のある情景描写が面白いと思います。
どうぞ。秋の長句です。
井上晴あっという間に六月になってしまいました。 連句が始まっているのですね。お仲間に入れて下さいませ。秋の短句です。┌最終列車を濡らす夜霧よ」┌背中に眠る児へは秋風」┌開けた窓から入る秋の蚊」
雀羅■⑤歌仙「ポケットの」5治定
∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂
⑤歌仙「ポケットの」 2018.6.2 起首ポケットの中に景色や更衣 雀羅
卯波を蔵うコインロッカー 桃
大陸に版画の行方追ひかけて 小波
丘にのぼれば街の灯が見え 田助
町をあげ歌へ踊れの月の宴 富士
(町あげて歌へ踊れや月の宴)原句○「月上げて野外ステージ今坩堝」の「坩堝」は「興奮の坩堝」といった使い方はしますが、単独だとちょっとこなれない感じします。「 黒猫の目だけが光り十三夜」は「光る十三夜」とすると平句らしいやわらかさが出ます。細かいことですが、ちょっとした言い回しの違いで連句が変わってきます。
秋の短句をどうぞ。
富士ポケットの中に景色や更衣 雀羅
卯波を蔵うコインロッカー 桃
大陸に版画の行方追ひかけて 小波
丘にのぼれば街の灯が見え 田助付け候補
月上げて野外ステージ今坩堝 富士
町あげて歌へ踊れや月の宴
黒猫の目だけが光り十三夜お久し振りです。ご指導お願いいたします。
雀羅■⑤歌仙「ポケットの」4治定
∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂
⑤歌仙「ポケットの」 2018.6.2 起首ポケットの中に景色や更衣 雀羅
卯波を蔵うコインロッカー 桃
大陸に版画の行方追ひかけて 小波
丘にのぼれば街の灯が見え 田助○「虚」の句で始まりましたが、よんくめで実景に戻り、落ち着きました。別案「宿借るころは甃石(しきいし)も暮れ」「街の角々楽の奏され」も程がよいですが、治定句がすっきりしているように感じます。
ご覧になっている方も、遠慮無く、思い切って付句してみて下さい。
次は「月」を詠みます。夏でも秋でもどちらでも、長句です。
田助卯波を蔵うコインロッカー 桃
大陸に版画の行方追ひかけて 小波
(一枚の版画の行方追ひかけて)付け(4句目候補)
丘にのぼれば街の灯が見え 田助
宿借るころは甃石(しきいし)も暮れ
街の角々楽の奏されお捌き宜しくお願いいたします。
雀羅■⑤歌仙「ポケットの」第三治定
∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂
⑤歌仙「ポケットの」 2018.6.2 起首ポケットの中に景色や更衣 雀羅
卯波を蔵うコインロッカー 桃
大陸に版画の行方追ひかけて 小波
(一枚の版画の行方追ひかけて)○発句「ポケットの」の第三「一枚の」の「の」は繰り返さないというところに留意して頂きたいと思います。今日も暑い1日でした。
四句目をどうぞ。
小波■⑤歌仙「ポケットの」 2018.6.2 起首
∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂ポケットの中に景色や更衣 雀羅
卯波を蔵うコインロッカー 桃
付
一枚の版画の行方追ひかけて 小波
桃卯波をお取り下さいましてありがとうございます。
たいへんなご体験でしたが
ほんとに無事にお戻りになってようございました。
くれぐれもお大切に。
雀羅■⑤歌仙「ポケットの」 2018.6.2 起首
∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂ポケットの中に景色や更衣 雀羅
卯波を蔵うコインロッカー 桃○では脇を頂きます。大胆な脇句ですが、これも発句の鑑賞から来たものと思います。ポケットに手を入れ手を遊ばせるクセのある人は、着るものにより、季節により、ポケットの中の「景色」を様々に実感します。ポケットが少なくなる夏の更衣以降にはこの「景色」も大きく変化します。桃さんの脇句が実景句ではないイメージのひろがりで受けて下さったのは、こうした発句の微妙な思い入れに向き合われたからと思います。「コインロッカーの中にしまわれた卯波」、なんだか落ち着かないようなシュールなイメージですが、発句作者としてはこのご挨拶、満足しております。連句にはいろんな発句があり、いろんな脇句がある、ということですね。
では第三をどうぞ。
桃お邪魔します
ポケットの中に景色や更衣 雀羅
付け
卯波を蔵うコインロッカー 桃
雀羅■6月になりました
○5月の後半四国遍路に出ておりこちらすっかりご無沙汰してしまいました。20回目になるお遍路(区切打ち)の今回は41番(宇和島市)から53番(松山市)までの歩きでしたが、初日の歩きでいきなり31度の蒸し暑さの中、熱中症で両足が痙って硬直するというこれまでになかった経験に「撤退か」と思ったのはありますが、翌日からは順応出来て無事に帰りました。私にとってのお遍路の「功徳」の一つは歩きながら連句について考える(句を作る)時間を持てるということですが、又何かの形で発表もしてみたいと思っております。
では又こちら連句の旅続けたいと思います。
6月1日は小中高の一斉に「更衣」の時期ですので、この季語を発句に始めさせて頂きます。
ポケットの中に景色や更衣 雀羅
ニーチェには利(と)き耳のあり更衣 〃
○このどれかを選んで脇をお付け下さい。
龍一雀羅さま、ありがとうございました。
Bon Voyage !
にゃん子ありがとうございました。
道中のご無事をお祈り致します。
にゃん子
雀羅☆★満尾④歌仙「飛行船」★★
♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭春風や空を漕ぎ出す飛行船 富士
はなつめくさを敷き詰める丘 雀羅
のどらかにパッチワークの針持ちて 鈴代
もめん豆腐をあられ切りする 小石
初雪を連れてきそうな月の顔 小波 月・冬
煤竹売りに寄って来る犬 桃
ウ
喧騒を逸れし辺りに家を借り 和嘉子
土を友とし風と語らふ 富
雀荘に誘われサボる中国語 可不可
二時間目には食べる弁当 にゃん子
海の付くしこ名をすでに決めていて 羅
いろこの宮へ帰るクリオネ 桃
曼殊沙華沸き立つ赤を寂しとも 富
道行照らす淡き月影 に 月・秋
傷痕を内ふところに秋袷 代
いっぽんどっこ唄うカラオケ 桃
花ふぶくLEDの青色に 嘉
下町工場胡蝶訪れ 羅
ナオ
留守番に問えば小僧は伊勢参 に
宿の雑魚寝にふれる人肌 嘉
山眠りあなたは既に遠い國 波
銃を持たされくらやみに立つ 羅
齢なり平衡感覚乱れたる 富
紙ひこうきの抜ける鐘楼 羅
園児らは月の兎を信じない 麦子 月・秋
好きなおやつは薯のてんぷら 代
赤い羽根つけて非番の消防士 に
スタンダールはイタリアに生き 富
コロラチュラソプラノ消えぬ夢の中 桃
夜の女王たりし灰猫 羅
ナウ
荒野なる冬の扉を開け放つ 波
旅を住処の覚悟新たに 桃
筆太で禁酒と書いたわら半紙 あしび
笑い話のたえぬとまり木 文伸
花火師の闇に一礼花火果つ に
さばち料理に四万十の鮎 執筆2018.4.13 起首
2018.5.15 満尾○歌仙「飛行船」の巻満尾致しました。にゃん子さん、素敵な夏の正花有難うございます。にゃん子さんのお好きそうな食べ物挙句に出しておきました。
私の方、明後日(17日)から四国へんろで歩いております。25日に戻る予定です。四万十のずっと先、41番「龍光寺」(宇和島)から53番「円明寺」(松山市)まで歩きます。帰りましたら又新しい連句を致しましょう。
にゃん子場所取りの係り朝から花火待ち
花火師の闇に一礼花火果つ
雀羅■④歌仙「飛行船」ナウ4治定 2018.4.13 起首
♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭
春風や空を漕ぎ出す飛行船 富士
はなつめくさを敷き詰める丘 雀羅
のどらかにパッチワークの針持ちて 鈴代
もめん豆腐をあられ切りする 小石
初雪を連れてきそうな月の顔 小波 月・冬
煤竹売りに寄って来る犬 桃
ウ
喧騒を逸れし辺りに家を借り 和嘉子
土を友とし風と語らふ 富
雀荘に誘われサボる中国語 可不可
二時間目には食べる弁当 にゃん子
海の付くしこ名をすでに決めていて 羅
いろこの宮へ帰るクリオネ 桃
曼殊沙華沸き立つ赤を寂しとも 富
道行照らす淡き月影 に 月・秋
傷痕を内ふところに秋袷 代
いっぽんどっこ唄うカラオケ 桃
花ふぶくLEDの青色に 嘉
下町工場胡蝶訪れ 羅
ナオ
留守番に問えば小僧は伊勢参 に
宿の雑魚寝にふれる人肌 嘉
山眠りあなたは既に遠い國 波
銃を持たされくらやみに立つ 羅
齢なり平衡感覚乱れたる 富
紙ひこうきの抜ける鐘楼 羅
園児らは月の兎を信じない 麦子 月・秋
好きなおやつは薯のてんぷら 代
赤い羽根つけて非番の消防士 に
スタンダールはイタリアに生き 富
コロラチュラソプラノ消えぬ夢の中 桃
夜の女王たりし灰猫 羅
ナウ
荒野なる冬の扉を開け放つ 波
旅を住処の覚悟新たに 桃
筆太で禁酒と書いたわら半紙 あしび
笑い話のたえぬとまり木 文伸○この「とまり木」は酒場にあるんでしょうか。止まっているのも小鳥と人と両方に見えるところが好都合な付句です。「 アフガンよりの若き連れ合い」、イスラムの戒律で育っているからこの「連れ合い」は飲酒に厳しいのですね。「 操縦席に揺れるお守り」、この禁酒札は操縦室に貼られれいるように読めます。「嘘を言い当て笑い止まらず 小石」、もっともらしい誓いの文字も、守れはしないと見切られてますね。
ここまで来て、夏の句がないと気付きましたが、花と挙句を夏でやってみましょう。夏の正花ということで「花火」どうでしょうか。
雀羅■栃木県小山市の文伸さんから、以下の付けを頂きました。ケイタイではこちらのは入れないということで、代理で書き込みします。鑑賞はのちほど。 雀羅
**************
雀羅様
ナウ二 旅を住処の覚悟新たに 桃
ナウ三 筆太で禁酒と書いたわら半紙 あしび付け
ナウ四 A アフガンよりの若き連れ合い 文伸 B 笑い話のたえぬとまり木 仝 C 操縦席に揺れるお守り 仝
以上 よろしくお捌きください。 文伸
小石旅を住処の覚悟新たに 桃
筆太で禁酒と書いたわら半紙 あしび付け
嘘を言い当て笑い止まらず 小石
雀羅■④歌仙「飛行船」ナウ3治定 2018.4.13 起首
♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭
春風や空を漕ぎ出す飛行船 富士
はなつめくさを敷き詰める丘 雀羅
のどらかにパッチワークの針持ちて 鈴代
もめん豆腐をあられ切りする 小石
初雪を連れてきそうな月の顔 小波 月・冬
煤竹売りに寄って来る犬 桃
ウ
喧騒を逸れし辺りに家を借り 和嘉子
土を友とし風と語らふ 富
雀荘に誘われサボる中国語 可不可
二時間目には食べる弁当 にゃん子
海の付くしこ名をすでに決めていて 羅
いろこの宮へ帰るクリオネ 桃
曼殊沙華沸き立つ赤を寂しとも 富
道行照らす淡き月影 に 月・秋
傷痕を内ふところに秋袷 代
いっぽんどっこ唄うカラオケ 桃
花ふぶくLEDの青色に 嘉
下町工場胡蝶訪れ 羅
ナオ
留守番に問えば小僧は伊勢参 に
宿の雑魚寝にふれる人肌 嘉
山眠りあなたは既に遠い國 波
銃を持たされくらやみに立つ 羅
齢なり平衡感覚乱れたる 富
紙ひこうきの抜ける鐘楼 羅
園児らは月の兎を信じない 麦子 月・秋
好きなおやつは薯のてんぷら 代
赤い羽根つけて非番の消防士 に
スタンダールはイタリアに生き 富
コロラチュラソプラノ消えぬ夢の中 桃
夜の女王たりし灰猫 羅
ナウ
荒野なる冬の扉を開け放つ 波
旅を住処の覚悟新たに 桃
筆太で禁酒と書いたわら半紙 あしび○お遍路前の私の気持ちを言い当てられているようです。こころの「わら半紙」に書いてありますが、時々都合良く外れます。
では花前をどうぞ。
あしび筆太で禁酒と書いたわら半紙 あしび
あしび筆太で禁酒と書いた紙を貼る あしび
麦子ナウ
荒野なる冬の扉を開け放つ 波
旅を住処の覚悟新たに 桃
付け
蹴りあげる千金の脚持ちたれば 麦子
原因を言っているでしょうか?
雀羅■④歌仙「飛行船」ナウ2治定 2018.4.13 起首
♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭
春風や空を漕ぎ出す飛行船 富士
はなつめくさを敷き詰める丘 雀羅
のどらかにパッチワークの針持ちて 鈴代
もめん豆腐をあられ切りする 小石
初雪を連れてきそうな月の顔 小波 月・冬
煤竹売りに寄って来る犬 桃
ウ
喧騒を逸れし辺りに家を借り 和嘉子
土を友とし風と語らふ 富
雀荘に誘われサボる中国語 可不可
二時間目には食べる弁当 にゃん子
海の付くしこ名をすでに決めていて 羅
いろこの宮へ帰るクリオネ 桃
曼殊沙華沸き立つ赤を寂しとも 富
道行照らす淡き月影 に 月・秋
傷痕を内ふところに秋袷 代
いっぽんどっこ唄うカラオケ 桃
花ふぶくLEDの青色に 嘉
下町工場胡蝶訪れ 羅
ナオ
留守番に問えば小僧は伊勢参 に
宿の雑魚寝にふれる人肌 嘉
山眠りあなたは既に遠い國 波
銃を持たされくらやみに立つ 羅
齢なり平衡感覚乱れたる 富
紙ひこうきの抜ける鐘楼 羅
園児らは月の兎を信じない 麦子 月・秋
好きなおやつは薯のてんぷら 代
赤い羽根つけて非番の消防士 に
スタンダールはイタリアに生き 富
コロラチュラソプラノ消えぬ夢の中 桃
夜の女王たりし灰猫 羅
ナウ
荒野なる冬の扉を開け放つ 波
旅を住処の覚悟新たに 桃○「草庵に暫く居ては打やぶり」(「市中は」)を思わせる気迫です。「認証式に馬車で駆けつけ あしび」、謡曲「鉢木」で佐野源左衛門常世が「いざ鎌倉」とはせ参じた時の乗り物は痩せ馬でしたが、こちらは馬車。「認証式」は天皇が国務大臣を認証す儀式で昔は「除目(じもく)」と言われますが、春の除目は「県召(あがためし)」、秋の除目は「司召(つかさめし)し」でこれは歳時記にも載ります。「扉を開け放つ」が除目の日の晴れがましい気分にあっていると思います。
うろおぼえで誰の作かを忘れましたが、中国の科挙の勉強のつらさと見事うかり官吏登用のよろこびの日を迎えた詩に、「寒夜の紅涙襟うるおす、除目の蒼天眼にあり」という一節があります。日本の上級公務員も科挙ほどではないにしても頑張って試験に通り国のために尽くしたいと初めは思ったはずですが、ただいまのお役人方が権力者の召使いになりはてている志の低さを見せつけられますと、「国のため」という「国」に国民は入っていないのかなとなさけない気持ちになります。どこかで気持ちを切り替えて頂かないと、もう先はありませんね。
あしびさん、どうぞよろしく
桃付け
旅を住処の覚悟新たに 桃
あしび認証式に馬車で駆けつけ
雀羅■④歌仙「飛行船」ナウ1治定 2018.4.13 起首
♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭
春風や空を漕ぎ出す飛行船 富士
はなつめくさを敷き詰める丘 雀羅
のどらかにパッチワークの針持ちて 鈴代
もめん豆腐をあられ切りする 小石
初雪を連れてきそうな月の顔 小波 月・冬
煤竹売りに寄って来る犬 桃
ウ
喧騒を逸れし辺りに家を借り 和嘉子
土を友とし風と語らふ 富
雀荘に誘われサボる中国語 可不可
二時間目には食べる弁当 にゃん子
海の付くしこ名をすでに決めていて 羅
いろこの宮へ帰るクリオネ 桃
曼殊沙華沸き立つ赤を寂しとも 富
道行照らす淡き月影 に 月・秋
傷痕を内ふところに秋袷 代
いっぽんどっこ唄うカラオケ 桃
花ふぶくLEDの青色に 嘉
下町工場胡蝶訪れ 羅
ナオ
留守番に問えば小僧は伊勢参 に
宿の雑魚寝にふれる人肌 嘉
山眠りあなたは既に遠い國 波
銃を持たされくらやみに立つ 羅
齢なり平衡感覚乱れたる 富
紙ひこうきの抜ける鐘楼 羅
園児らは月の兎を信じない 麦子 月・秋
好きなおやつは薯のてんぷら 代
赤い羽根つけて非番の消防士 に
スタンダールはイタリアに生き 富
コロラチュラソプラノ消えぬ夢の中 桃
夜の女王たりし灰猫 羅
ナウ
荒野なる冬の扉を開け放つ 波
(試練てふ冬の扉を開け放つ)原句○ナウ10「スタンダールはイタリアが好き」は打越に「好き」があり「スタンダールはイタリアに生き」とさせて下さい。彼の墓碑銘を思えばあながち不当でもないと思います。
ではお次どうぞ。雑です。
小波■④歌仙「飛行船」ナウ1
コロラチュラソプラノ消えぬ夢の中 桃
夜の女王たりし灰猫 羅
ナウ
付
試練てふ冬の扉を開け放つ 波
善悪は入れ替りつつ冬の雷 〃
雀羅■④歌仙「飛行船」ナオ12 2018.4.13 起首
♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭
春風や空を漕ぎ出す飛行船 富士
はなつめくさを敷き詰める丘 雀羅
のどらかにパッチワークの針持ちて 鈴代
もめん豆腐をあられ切りする 小石
初雪を連れてきそうな月の顔 小波 月・冬
煤竹売りに寄って来る犬 桃
ウ
喧騒を逸れし辺りに家を借り 和嘉子
土を友とし風と語らふ 富
雀荘に誘われサボる中国語 可不可
二時間目には食べる弁当 にゃん子
海の付くしこ名をすでに決めていて 羅
いろこの宮へ帰るクリオネ 桃
曼殊沙華沸き立つ赤を寂しとも 富
道行照らす淡き月影 に 月・秋
傷痕を内ふところに秋袷 代
いっぽんどっこ唄うカラオケ 桃
花ふぶくLEDの青色に 嘉
下町工場胡蝶訪れ 羅
ナオ
留守番に問えば小僧は伊勢参 に
宿の雑魚寝にふれる人肌 嘉
山眠りあなたは既に遠い國 波
銃を持たされくらやみに立つ 羅
齢なり平衡感覚乱れたる 富
紙ひこうきの抜ける鐘楼 羅
園児らは月の兎を信じない 麦子 月・秋
好きなおやつは薯のてんぷら 代
赤い羽根つけて非番の消防士 に
スタンダールはイタリアが好き 富
コロラチュラソプラノ消えぬ夢の中 桃
夜の女王たりし灰猫 羅
ナウ○脳天突き抜けるようなコロラチュラソプラノが夢中に弾けたら飛び起きるでしょうね。叫びの正体は「灰猫」だったと付けてみました。「灰猫」は灰色の猫ではなく、灰を付けた猫=「竈猫(かまどねこ)」の別称で冬の季語です。
次も冬でどうぞ。
桃付け
デザートの頃にほんのりアマレット 桃
コロラチュラソプラノ消えぬ夢の中よろしくお願いします。
小石赤い羽根つけて非番の消防士 に
スタンダールはイタリアが好き 富付け
輪郭を曖昧にしてひくルージュ 小石
小波■④歌仙「飛行船」ナオ11
赤い羽根つけて非番の消防士 に
スタンダールはイタリアが好き 富付
暗闇の逢瀬を選ぶ恋に落ち 波
雀羅■④歌仙「飛行船」ナオ10治定 2018.4.13 起首
♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭
春風や空を漕ぎ出す飛行船 富士
はなつめくさを敷き詰める丘 雀羅
のどらかにパッチワークの針持ちて 鈴代
もめん豆腐をあられ切りする 小石
初雪を連れてきそうな月の顔 小波 月・冬
煤竹売りに寄って来る犬 桃
ウ
喧騒を逸れし辺りに家を借り 和嘉子
土を友とし風と語らふ 富
雀荘に誘われサボる中国語 可不可
二時間目には食べる弁当 にゃん子
海の付くしこ名をすでに決めていて 羅
いろこの宮へ帰るクリオネ 桃
曼殊沙華沸き立つ赤を寂しとも 富
道行照らす淡き月影 に 月・秋
傷痕を内ふところに秋袷 代
いっぽんどっこ唄うカラオケ 桃
花ふぶくLEDの青色に 嘉
下町工場胡蝶訪れ 羅
ナオ
留守番に問えば小僧は伊勢参 に
宿の雑魚寝にふれる人肌 嘉
山眠りあなたは既に遠い國 波
銃を持たされくらやみに立つ 羅
齢なり平衡感覚乱れたる 富
紙ひこうきの抜ける鐘楼 羅
園児らは月の兎を信じない 麦子 月・秋
好きなおやつは薯のてんぷら 代
赤い羽根つけて非番の消防士 に
スタンダールはイタリアが好き 富○スタンダールとイタリアの関係は濃密ですね。前句とはちょっと唐突なような感じもありますが、「羽根をつけた消防士」は、「魔笛」に出て来る鳥刺しパパゲーノみたいな剽軽なところあります。「 水平線は緩い曲線」、これは合うと思います。「 綿毛ふはふは行方追ひかけ」、前句は「羽根」ですので、そこを引っ張っている感じもあります。
スタンダールの墓碑銘には「ミラノ人アッリゴ・ベイレ 書いた 愛した 生きた」と刻んであるそうですので、次は是非とも恋句でどうぞ。雑です。
富士歌仙「飛行船」
園児らは月の兎を信じない 麦子 月・秋
好きなおやつは薯のてんぷら 代
赤い羽根つけて非番の消防士 に
ナオ10候補スタンダールはイタリアが好き 富士
水平線は緩い曲線
綿毛ふはふは行方追ひかけ宜しくお願いいたします
雀羅■④歌仙「飛行船」ナオ9治定 2018.4.13 起首
♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭
春風や空を漕ぎ出す飛行船 富士
はなつめくさを敷き詰める丘 雀羅
のどらかにパッチワークの針持ちて 鈴代
もめん豆腐をあられ切りする 小石
初雪を連れてきそうな月の顔 小波 月・冬
煤竹売りに寄って来る犬 桃
ウ
喧騒を逸れし辺りに家を借り 和嘉子
土を友とし風と語らふ 富
雀荘に誘われサボる中国語 可不可
二時間目には食べる弁当 にゃん子
海の付くしこ名をすでに決めていて 羅
いろこの宮へ帰るクリオネ 桃
曼殊沙華沸き立つ赤を寂しとも 富
道行照らす淡き月影 に 月・秋
傷痕を内ふところに秋袷 代
いっぽんどっこ唄うカラオケ 桃
花ふぶくLEDの青色に 嘉
下町工場胡蝶訪れ 羅
ナオ
留守番に問えば小僧は伊勢参 に
宿の雑魚寝にふれる人肌 嘉
山眠りあなたは既に遠い國 波
銃を持たされくらやみに立つ 羅
齢なり平衡感覚乱れたる 富
紙ひこうきの抜ける鐘楼 羅
園児らは月の兎を信じない 麦子 月・秋
好きなおやつは薯のてんぷら 代
赤い羽根つけて非番の消防士 に○付句を前句に合わせますと、面白い味が出ますね。「消防士」の人物像が浮かび上がります。「消防士」というと体を張って火災現場に急行する頼もしいイメージがありますが、そのひとが「今日のおやつ」に強い関心を持ち、大人らしさと子供じみたこだわりの同居におかしみが生まれています。連句は前句と付句のこのような化学反応(ケミストリー)を楽しむ遊びです。
「立札に猪注意と高速道」、「高速道」に「猪注意」の立札あるでしょうか。こんなところで「猪注意」と言われても、ですね。前句が「好きなおやつはかぼかぼちゃよりいも」とあれば、猪の好物ちなって付きますが、「てんぷら」ですので、頂いた付句見えにくい筋に入っています。
ではお次は雑の短句です。付句は同じ平面上に動くだけでなく、「和洋・古今・軽重・男女・老少・虚実・・」と様々な対立軸の中にイメージを飛翔させて下さい。
にゃん子ナオ8 好きなおやつは薯のてんぷら
9 ◎赤い羽根つけて非番の消防士
◎立札に猪注意と高速道 にゃん子
雀羅■④歌仙「飛行船」ナオ8治定 2018.4.13 起首
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春風や空を漕ぎ出す飛行船 富士
はなつめくさを敷き詰める丘 雀羅
のどらかにパッチワークの針持ちて 鈴代
もめん豆腐をあられ切りする 小石
初雪を連れてきそうな月の顔 小波 月・冬
煤竹売りに寄って来る犬 桃
ウ
喧騒を逸れし辺りに家を借り 和嘉子
土を友とし風と語らふ 富
雀荘に誘われサボる中国語 可不可
二時間目には食べる弁当 にゃん子
海の付くしこ名をすでに決めていて 羅
いろこの宮へ帰るクリオネ 桃
曼殊沙華沸き立つ赤を寂しとも 富
道行照らす淡き月影 に 月・秋
傷痕を内ふところに秋袷 代
いっぽんどっこ唄うカラオケ 桃
花ふぶくLEDの青色に 嘉
下町工場胡蝶訪れ 羅
ナオ
留守番に問えば小僧は伊勢参 に
宿の雑魚寝にふれる人肌 嘉
山眠りあなたは既に遠い國 波
銃を持たされくらやみに立つ 羅
齢なり平衡感覚乱れたる 富
紙ひこうきの抜ける鐘楼 羅
園児らは月の兎を信じない 麦子 月・秋
好きなおやつは薯のてんぷら 代○「薯」は「いも」と読ませますが、「さつまいも」か「やまいも」か、どちらでしょう。さつまいもならば「藷」と書きそうですし。長いもをスライスして揚げるのも美味しいですが、こどものおやつにはどうですかね。前句がこましゃくれた子どもですから、「おさつなんてダメ、てんぷらは長いもだよね」なんてマセたこと言いそうですね。ところで先日葱坊主のてんぷらも中々いいんですよという人がいてビックリしました。こんなもの食べられないと思いこんでいましたから。連句も又たくさんの思い込みから解放されないとほんとの自在境はやって来ないかも知れませんね。
どうぞ、もう一句秋です。
鈴代園児らは月の兎を信じない 麦子 月・秋
好きなおやつは薯のてんぷら 鈴代
雀羅■④歌仙「飛行船」ナオ7治定 2018.4.13 起首
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春風や空を漕ぎ出す飛行船 富士
はなつめくさを敷き詰める丘 雀羅
のどらかにパッチワークの針持ちて 鈴代
もめん豆腐をあられ切りする 小石
初雪を連れてきそうな月の顔 小波 月・冬
煤竹売りに寄って来る犬 桃
ウ
喧騒を逸れし辺りに家を借り 和嘉子
土を友とし風と語らふ 富
雀荘に誘われサボる中国語 可不可
二時間目には食べる弁当 にゃん子
海の付くしこ名をすでに決めていて 羅
いろこの宮へ帰るクリオネ 桃
曼殊沙華沸き立つ赤を寂しとも 富
道行照らす淡き月影 に 月・秋
傷痕を内ふところに秋袷 代
いっぽんどっこ唄うカラオケ 桃
花ふぶくLEDの青色に 嘉
下町工場胡蝶訪れ 羅
ナオ
留守番に問えば小僧は伊勢参 に
宿の雑魚寝にふれる人肌 嘉
山眠りあなたは既に遠い國 波
銃を持たされくらやみに立つ 羅
齢なり平衡感覚乱れたる 富
紙ひこうきの抜ける鐘楼 羅
園児らは月の兎を信じない 麦子 月・秋○「鐘楼」は宗教施設に吊されている鐘で、仏教寺院にもキリスト教会にも言います。「梵鐘」となると釈教です。そういう権威のあるものに対するいたずらをするのは、言い伝えをすなおに聞かないやんちゃな子どもで、前句「紙ひこうき」句によくマッチしています。
「手遅れにならない恋に気がついて 桃」、起情の付けで、前句から恋句につなぐ力業です。この「紙ひこうき」には何か大事なことが書いてありそうです。少なくとも恋人同士のやりとりではないですね。
では秋でどうぞ。
桃付け
手遅れにならない恋に気がついて 桃
麦子齢なり平衡感覚乱れたる 富
紙ひこうきの抜ける鐘楼 羅
付け
園児らは月の兎を信じない 麦子
雀羅■④歌仙「飛行船」ナオ6治定 2018.4.13 起首
♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭
春風や空を漕ぎ出す飛行船 富士
はなつめくさを敷き詰める丘 雀羅
のどらかにパッチワークの針持ちて 鈴代
もめん豆腐をあられ切りする 小石
初雪を連れてきそうな月の顔 小波 月・冬
煤竹売りに寄って来る犬 桃
ウ
喧騒を逸れし辺りに家を借り 和嘉子
土を友とし風と語らふ 富
雀荘に誘われサボる中国語 可不可
二時間目には食べる弁当 にゃん子
海の付くしこ名をすでに決めていて 羅
いろこの宮へ帰るクリオネ 桃
曼殊沙華沸き立つ赤を寂しとも 富
道行照らす淡き月影 に
傷痕を内ふところに秋袷 代
いっぽんどっこ唄うカラオケ 桃
花ふぶくLEDの青色に 嘉
下町工場胡蝶訪れ 羅
ナオ
留守番に問えば小僧は伊勢参 に
宿の雑魚寝にふれる人肌 嘉
山眠りあなたは既に遠い國 波
銃を持たされくらやみに立つ 羅
齢なり平衡感覚乱れたる 富
(齢を経て平衡感覚乱れたる)原句
紙ひこうきの抜ける鐘楼 羅○富士さん、あまり頑張らずテゲ/\(鹿児島弁)ですよ(^^)。私も連休中に渋滞事項の数々滞貨一掃をもくろんでますが、うっかりすると“三つの願い”になりそうです。連句は焦ってもどうにもなりませんので、チャンスと見れば脱兎の如く、凪が来て動かないときは亀のようにのんびり待ちます。
ではどうぞ。
小石山眠りあなたは既に遠い國 波
銃を持たされくらやみに立つ 羅付け
ずらずらと渡り廊下に貼る標語 小石
富士歌仙「飛行船」ナオ5候補
ナオ
留守番に問えば小僧は伊勢参 に
宿の雑魚寝にふれる人肌 嘉
山眠りあなたは既に遠い國 波
銃を持たされくらやみに立つ 羅付け候補
ステージは園の一画フォルティシモ 富士
妹はもうすぐ二才唯愛し
齢を経て平衡感覚乱れたるよろしくお願いいたします。
雀羅■④歌仙「飛行船」ナオ2治定 2018.4.13 起首
♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭
春風や空を漕ぎ出す飛行船 富士
はなつめくさを敷き詰める丘 雀羅
のどらかにパッチワークの針持ちて 鈴代
もめん豆腐をあられ切りする 小石
初雪を連れてきそうな月の顔 小波 月・冬
煤竹売りに寄って来る犬 桃
ウ
喧騒を逸れし辺りに家を借り 和嘉子
土を友とし風と語らふ 冨
雀荘に誘われサボる中国語 可不可
二時間目には食べる弁当 にゃん子
海の付くしこ名をすでに決めていて 羅
いろこの宮へ帰るクリオネ 桃
曼殊沙華沸き立つ赤を寂しとも 冨
道行照らす淡き月影 に
傷痕を内ふところに秋袷 代
いっぽんどっこ唄うカラオケ 桃
花ふぶくLEDの青色に 嘉
下町工場胡蝶訪れ 羅
ナオ
留守番に問えば小僧は伊勢参 に
宿の雑魚寝にふれる人肌 嘉
山眠りあなたは既に遠い國 波
銃を持たされくらやみに立つ 羅○「山眠り」を頂きます。主人公の思い人は「雑魚寝」で触れている人ではなく、山のかなたにいる人ですね。こういうシチュエーションはありそうです。「既に遠い」とはどういうことなのか、ひょっとすると亡くなっているということか・・など、いろんなことを思わせます。「歓びの時を両手にあなた追ふ」は、「雑魚寝」している場面から急にアクティヴなシーンになり、こういう忙しい展開は人肌ならぬ「付肌」が粗い・・と言った言い方されます。
どうぞ。連句は何でも付きます。色々試みて下さい。
小波ナオ
留守番に問えば小僧は伊勢参 に
宿の雑魚寝にふれる人肌 嘉
付
歓びの時を両手にあなた追ふ 波
山眠りあなたは既に遠い國 〃
雀羅■④歌仙「飛行船」ナオ2治定 2018.4.13 起首
♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭
春風や空を漕ぎ出す飛行船 富士
はなつめくさを敷き詰める丘 雀羅
のどらかにパッチワークの針持ちて 鈴代
もめん豆腐をあられ切りする 小石
初雪を連れてきそうな月の顔 小波 月・冬
煤竹売りに寄って来る犬 桃
ウ
喧騒を逸れし辺りに家を借り 和嘉子
土を友とし風と語らふ 冨
雀荘に誘われサボる中国語 可不可
二時間目には食べる弁当 にゃん子
海の付くしこ名をすでに決めていて 羅
いろこの宮へ帰るクリオネ 桃
曼殊沙華沸き立つ赤を寂しとも 冨
道行照らす淡き月影 に
傷痕を内ふところに秋袷 代
いっぽんどっこ唄うカラオケ 桃
花ふぶくLEDの青色に 嘉
下町工場胡蝶訪れ 羅
ナオ
留守番に問えば小僧は伊勢参 に
宿の雑魚寝にふれる人肌 嘉
(うれし人肌雑魚寝の宿屋)原句○今でも繁忙期の山小屋では「雑魚寝」になると思いますが、昔のお伊勢参りも当然こうだったでしょう。付句中の「小僧」さんにはこんなこともうれしいことだったのですね。俳句で「雑魚寝」というと古代乱婚の遺風とされる京都江文(えぶみ)神社の節分行事である「大原雑魚寝」を指し、晩冬の季語になります。川柳でも「ざこねでは氏子をふやす御祭(柳多留)とあり、季語を踏まえています。「氏子をふやす」というのはこの行事の後は子が生まれるということですね。
「仮名の源氏名残すスマホに」、前句「留守番に」に付味いまいちか。「二階の窓の揺れるカーテン」、いないはずの小僧さんの部屋のカーテンがゆれ、小僧さん居留守使ってるということ、でしょうか。次は恋句でどうぞ。雑でも冬でも。
和嘉子和嘉子
留守番に問えば小僧は伊勢参 に付
仮名の源氏名残すスマホに
うれし人肌雑魚寝の宿屋
二階の窓の揺れるカーテン 嘉
雀羅■前便訂正です。「許可をゆるしを得ずに」→「ゆるしを得ずに」。眠いまま書くとこうなります(^^;)
雀羅■④歌仙「飛行船」ナオ1治定 2018.4.13 起首
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春風や空を漕ぎ出す飛行船 富士
はなつめくさを敷き詰める丘 雀羅
のどらかにパッチワークの針持ちて 鈴代
もめん豆腐をあられ切りする 小石
初雪を連れてきそうな月の顔 小波 月・冬
煤竹売りに寄って来る犬 桃
ウ
喧騒を逸れし辺りに家を借り 和嘉子
土を友とし風と語らふ 冨
雀荘に誘われサボる中国語 可不可
二時間目には食べる弁当 にゃん子
海の付くしこ名をすでに決めていて 羅
いろこの宮へ帰るクリオネ 桃
曼殊沙華沸き立つ赤を寂しとも 冨
道行照らす淡き月影 に
傷痕を内ふところに秋袷 代
いっぽんどっこ唄うカラオケ 桃
花ふぶくLEDの青色に 嘉
下町工場胡蝶訪れ 羅
ナオ
留守番に問えば小僧は伊勢参 に
(留守番に問えば小僧は抜参)原句○「抜参(ぬけまいり)」はお伊勢参りのことで、親や主人の許可をゆるしを得ずに伊勢参りしても帰ってから罰せられることはなかったというのを言いますが、江戸時代の習俗ですから「下町工場」とはひらきありますから、治定句のようにさせて下さい。初めて神祇が出ました。「用無しのお化け煙突大掃除」、「用無し」ならもう「大掃除」(晩春)より「解体」ですね。博物館行きの季語ですね。「待ちきれず開く地獄の釜の蓋」、「地獄の釜の蓋」は道端に咲く濃紫の花を付ける「きらん草」の別名ですが、打越に「花」がありますので出したくないところです。蕉門の俳諧書に「(花は)草越苦しからず」としてあるものもありますけれど(花は木類で草類と打越を嫌わないというりくつから)、ちょっと違和感ありますね。付句、従業員を「小僧」と呼ぶのは古いところですが、「胡蝶」がおとづれに、「お伊勢参りに出かけて留守ですよ」と応えている様で、「胡蝶」を人物に見立てても面白いですね。おしろい気のあるひとが訪ねてくるなんて、小僧さん隅におけません。あるいは、昔女工さんといった、そんな人が可愛らしい様子でやってくる、と見てもいいですし。恋句は三句去っていれば出せますので恋句に行ってもよろしいですし、そうもって行かなくてもよいです。次の展開を色々想像して遊んで下さい。
次は無季の短句です。連休に入りました。いい季節です。私は宿題山積でおこもりです(^^;)。でも付句遠慮無くお出し下さい。ここに入れるのは私も楽しみです。
にゃん子ウ12 下町工場胡蝶訪れ
ナオ1 ◎用無しのお化け煙突大掃除
◎留守番に問えば小僧は抜参
◎待ちきれず開く地獄の釜の蓋
雀羅■にゃん子さん、発車が早くてすみません。治定が早い時とのんびりな時とまちまちで恐縮です。付句鑑賞させて頂きます。
道行照らす淡き月影 に
傷痕を内ふところに秋袷 代
いっぽんどっこ唄うカラオケ 桃付
①バス旅行花の盛りに行き合わせ
②手作りの花見弁当好評で①は、シャンデリアの付いた観光バスもありますが、そんなバスの中でのカラオケのような場面の変化があり、頂ける付句です。②は、悪くありませんが、こういう感じの句、割とあるんですよね。「手作りの花見弁当」と言うなら、その「手作り」のところもっと踏み込んで詠まれたら? たとえば、最近何故か若い人も高齢者も肉を食べる人が増えましたが、「肉中心」の花見弁当・・ということを言ってみたらどうでしょう。「手作りの」の語はカット出来ます。「弁当も肉食系の花見族」等、いろいろ遊んで下さい。又どんどん出して下さい。
雀羅■④歌仙「飛行船」ウ10治定 2018.4.13 起首
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春風や空を漕ぎ出す飛行船 富士
はなつめくさを敷き詰める丘 雀羅
のどらかにパッチワークの針持ちて 鈴代
もめん豆腐をあられ切りする 小石
初雪を連れてきそうな月の顔 小波 月・冬
煤竹売りに寄って来る犬 桃
ウ
喧騒を逸れし辺りに家を借り 和嘉子
土を友とし風と語らふ 冨
雀荘に誘われサボる中国語 可不可
二時間目には食べる弁当 にゃん子
海の付くしこ名をすでに決めていて 羅
いろこの宮へ帰るクリオネ 桃
曼殊沙華沸き立つ赤を寂しとも 冨
道行照らす淡き月影 に
傷痕を内ふところに秋袷 代
いっぽんどっこ唄うカラオケ 桃
花ふぶくLEDの青色に 嘉
(花ふぶくLEDの照らす下)原句
下町工場胡蝶訪れ 羅
ナオ○LEDのノーベル賞受賞理由は青色を安定発光させられる技術の確立ということで、理屈は分かりませんが「青色」は特別だったなあと記憶しています。この魅惑的な青色の光の下に花ふぶきを染めてみましょうか。「はらはらと悉く花散っていき」は「花散る」ということしか言ってませんので、もう少し曲(変化)を付けるといいかと思います。
次も春でどうぞ。
にゃん子いっぽんどっこ唄うカラオケ
付け バス旅行花の盛りに行き合わせ
手作りの花見弁当好評で
和嘉子いっぽんどっこ唄うカラオケ 桃
付け
花ふぶくLEDの照らす下
はらはらと悉く花散っていき 和嘉子
雀羅■④歌仙「飛行船」ウ10治定 2018.4.13 起首
♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭
春風や空を漕ぎ出す飛行船 富士
はなつめくさを敷き詰める丘 雀羅
のどらかにパッチワークの針持ちて 鈴代
もめん豆腐をあられ切りする 小石
初雪を連れてきそうな月の顔 小波 月・冬
煤竹売りに寄って来る犬 桃
ウ
喧騒を逸れし辺りに家を借り 和嘉子
土を友とし風と語らふ 冨
雀荘に誘われサボる中国語 可不可
二時間目には食べる弁当 にゃん子
海の付くしこ名をすでに決めていて 羅
いろこの宮へ帰るクリオネ 桃
曼殊沙華沸き立つ赤を寂しとも 冨
道行照らす淡き月影 に
傷痕を内ふところに秋袷 代
いっぽんどっこ唄うカラオケ 桃
(一本独鈷唄うカラオケ)原句○桃さん、「いっぽんどっこ」とさせて下さい。「一本独鈷(どっこ)」というのは博多帯の独鈷紋のことですが、それと「広辞苑」には載っていませんけれど、「組織の傘下に入らない極道」といった意味でも流布しています。昔水前寺清子さんが歌って流行った、♪「ぼろは着ててもこころの錦~」という「いっぽんどっこの唄」という歌がありました。「レファレンス協同データベース」で引きますと、作詞者の星野哲郎氏は「漁師の心意気や芸者衆が(一本独鈷の)帯にかけた意気地を重ね合わせて書いた」とのことで極道賛美の唄ではもちろんありません。が、カタギさんのメンタリティと言いきることも出来ない、その筋の方も感情移入出来る要素を多分に持った「いっぽんどっこ」です。
「観音堂は保養所の奥 小石」、神釈越不嫌というくらいですから、四句前の「いろこの宮」にはまったく障りません。今の連句は障りのことを少々ナーバスに言い合う傾向がありますが、短句でもどうすればうまく面白く言えるかというところに注力したいですね。たとえばここなら「観音堂にさいころの音」としてその先へと転がすのもいいかと思います。
「外科医の妹カラオケが好き 富士」、「傷痕」ー「外科医」だけで付いていたら飛躍が足りませんが、人間関係も反映され面白いです。「お地蔵様を拝む習はし」、俳句でも同じですが、童話ではないのですから「お地蔵様」というのはなるべくよした方がよいですね。「空振り覚悟」、そうですね。ぶんぶん振り回して下さい(^^) その勢いだけで押し通るということもあります。
次は花の句です。どうぞ。
桃傷痕を内ふところに秋袷 代
付け
一本独鈷唄うカラオケ 桃
富士選句「宇宙船」ウ10
道行照らす淡き月影 に
傷痕を内ふところに秋袷 代付け
外科医の妹カラオケが好き 富士
お地蔵様を拝む習はし雀羅様大きなお心に感謝いたします。空振り覚悟で打席に立たせていただきました。
ご指導よろしくおねがいいたしす。
小石道行照らす淡き月影 に
傷痕を内ふところに秋袷 代付け
観音堂は保養所の奥 小石
いろこの宮があるので観音堂は避けた方がよかったでしょうか。
雀羅■④歌仙「飛行船」ウ9治定 2018.4.13 起首
♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭
春風や空を漕ぎ出す飛行船 富士
はなつめくさを敷き詰める丘 雀羅
のどらかにパッチワークの針持ちて 鈴代
もめん豆腐をあられ切りする 小石
初雪を連れてきそうな月の顔 小波 月・冬
煤竹売りに寄って来る犬 桃
ウ
喧騒を逸れし辺りに家を借り 和嘉子
土を友とし風と語らふ 冨
雀荘に誘われサボる中国語 可不可
二時間目には食べる弁当 にゃん子
海の付くしこ名をすでに決めていて 羅
いろこの宮へ帰るクリオネ 桃
曼殊沙華沸き立つ赤を寂しとも 冨
道行照らす淡き月影 に
傷痕を内ふところに秋袷 代
(秋袷隠す傷痕艶めいて)原句○「傷痕」を「艶めく」ように見せるのは伎倆ですが、ここは治定句のようにさせて下さい。
「野の色に妻籠み願ふ心のせ 波」は、「野の色」は日中の景ですので、「月影」にどうだろうかと思います。「妻籠み」は一見「道行」にそぐわない感じもしますが、今生でのあり得たであろうしあわせを胸中に巡らせているとも取れますね。
「救はれし女を過ぎゆく夜半の秋」は時分においては前句と違和感ないですが、「道行」~「救はれし」はいわゆる「体付(たいづけ)」という、「その先を言う形」です。富士さん、付けは、野球のバッターが様々な球筋に向き合うようなところあります(いい喩えかどうかわかりませんが)。自分の好きな球もありますが、いろんな難しい球も入って来ます。打ち返せなくてもファールで粘っているうちには、そのうちジャストミート出来るようになると思います。ここは何回空振りしても大丈夫です(^^) 気楽に行きましょう。
では恋離れで、花前の句をどうぞ。雑です。
鈴代曼殊沙華沸き立つ赤を寂しとも 冨
道行照らす淡き月影 に付け
秋袷隠す傷痕艶めいて 鈴代
富士雀羅様申し訳ありません。あの三句が恋疎き私の精一杯の恋句のつもりでした。
道行は命がけの恋の果てでしたね。
修業が足りず、どうしても浮かびません。
今回はパスさせて下さい、というより
他人様の付句を拝見させてくださいませ。
ご指導戴きながら勝手ばかりですみません。富士
小波曼殊沙華沸き立つ赤を寂しとも 冨
道行照らす淡き月影 に付
野の色に妻籠み願ふ心のせ 波
救はれし女を過ぎゆく夜半の秋 〃
雀羅■もう少し・・・
曼殊沙華沸き立つ赤を寂しとも 冨
道行照らす淡き月影 に後れ毛をなおす指先菊の水
サフランの香に癒さるる奥座敷
紅葉鮒突つ突き合うて琵琶湖畔○富士さん、三句も頂き有難うございます。前句「道行照らす淡き月影」は前句と照らし合わせれば、「此の世のなごり、夜もなごり、死に行く身をたとふれば、あだしが原の道の霜・・」という心中の道行きの場面と思いますので(曾根崎心中と同じではないですが)、ここはやはり恋句で受けて頂くところです。恋句というのは一句でもはっきり恋の意を打ち出したものを言います。頂いた句は恋の意が薄く、又前句と少しずれた感じします。もう少しお楽しみ下さい。打越に引っ張られませんよう。
富士歌仙「飛行船」ウ9
曼殊沙華沸き立つ赤を寂しとも 冨
道行照らす淡き月影 に付け候補
後れ毛をなおす指先菊の水 富士
サフランの香に癒さるる奥座敷
紅葉鮒突つ突き合うて琵琶湖畔宜しくお願いいたします」。
雀羅■④歌仙「飛行船」ウ8治定 2018.4.13 起首
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春風や空を漕ぎ出す飛行船 富士
はなつめくさを敷き詰める丘 雀羅
のどらかにパッチワークの針持ちて 鈴代
もめん豆腐をあられ切りする 小石
初雪を連れてきそうな月の顔 小波 月・冬
煤竹売りに寄って来る犬 桃
ウ
喧騒を逸れし辺りに家を借り 和嘉子
土を友とし風と語らふ 冨
雀荘に誘われサボる中国語 可不可
二時間目には食べる弁当 にゃん子
海の付くしこ名をすでに決めていて 羅
いろこの宮へ帰るクリオネ 桃
曼殊沙華沸き立つ赤を寂しとも 冨
道行照らす淡き月影 に○前句から恋句にして頂きましたね。凄みのある道行きの(心象)風景です。「朧月」の傍題として「淡月(たんげつ)」がありますが、ここの「淡き月影」を春と取ることもないと思います。「狸の夫婦月に浮かれて」、これは前句が「 曼殊沙華沸き立つ赤の御殿にも 」というふうならですが、気分が離れていますね。それと「狸」+「月」で冬月になります。昔の歳時記に「狸」の季語はありませんが。
もう一句恋です。秋です。
石見にゃん子歌仙「飛行船」
ウ8 ◎ 道行照らす淡き月影
◎ 狸の夫婦月に浮かれて にゃん子
雀羅■④歌仙「飛行船」ウ7治定 2018.4.13 起首
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春風や空を漕ぎ出す飛行船 富士
はなつめくさを敷き詰める丘 雀羅
のどらかにパッチワークの針持ちて 鈴代
もめん豆腐をあられ切りする 小石
初雪を連れてきそうな月の顔 小波 月・冬
煤竹売りに寄って来る犬 桃
ウ
喧騒を逸れし辺りに家を借り 和嘉子
土を友とし風と語らふ 冨
雀荘に誘われサボる中国語 可不可
二時間目には食べる弁当 にゃん子
海の付くしこ名をすでに決めていて 羅
いろこの宮へ帰るクリオネ 桃
曼殊沙華沸き立つ赤を寂しとも 冨○前句も付句も和歌的な情調の移りがあり、ここまでの付け運びにはない付味を好ましく思います。「沸き立つ赤を寂しとも 」は、「寂しとも 思ふ」の省略で、引用の働きをする助詞「とも」を語尾に置いた形と受け取ります。「透き通る秋思の先にある呪文」は、ちょっとこしらえがあるかな。「 付き纏ふ光と陰を鳴くおけら」、クリオネがいなくなったらおけらクン淋しくなって。似たような小さなものを出さなくてもよいかと思います。
次は月をお詠み下さい。短句です。恋句も忘れてはいませんか。
富士歌仙「飛行船」ウ7
二時間目には食べる弁当 にゃん子
海のつくしこ名をすでに決めていて 羅
いろこの宮へ帰るクリオネ 桃付句候補
透き通る秋思の先にある呪文 富士
付き纏ふ光と陰を鳴くおけら
曼殊沙華沸き立つ赤を寂しともいつもおせわになります。
宜しくお願いいたします。 -
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