10月23日(日)心配された空模様が嘘のように晴れ上がった秋の一日、JR川口駅隣接の「リリア」に65名の連句の士が集まりました。遠くは、富山県、大阪府、静岡県からもお集り下さいました。頭の下がる思いです。迎える側の気も引き締まります。さきたま連句大会は、年ごとに県北の熊谷市と県南の川口市において交互に開催し、今年は、キューポラの町で親しまれた川口市。荒川を渡れば東京都北区。東京のベッドタウンとして、今は高層の集合住宅が林立し、鋳物の町の面影を見つけることは難しくなりました。
そのような中、リリア11階の会場は用意万端、両神山を主峰に西の雲取、東の筑波を結ぶみごとな秩父山系が今日一日の連衆の皆さんを迎えました。また、さきたまの俳席名は、毎年埼玉県にちなんでつけていますが、今年は「埼玉県の花」。蓮田の古代ハス、桶川の紅花、幸手の桜などなど、各俳席には墨筆の花の絵と席名が親しみを加えました 。余談ですが、参考にした資料では、さいたま市の花はなんとイルミネーション。新都心を象徴しているのでしょうが、絵に描きにくいこともあって、今回は却下となりました。
さて、さきたま連句大会は昭和連句草創の碑記念連句大会(俵口)と同様に歌仙を標榜し、募吟から当日作品まで36句を連ねる歌仙を巻いています。したがって実作は気がせくものですが、皆さんは心さき得たもので、くじ引きで11俳席の分かれた面々はおなじみの捌きの方とご挨拶。この和やかさは、連句協会の全国大会をはじめ毎月のように開催される連句大会のおかげでありましょう。ご来賓の伊藤藪彦氏のご挨拶、森三郎大会実行委員長の歓迎挨拶、県知事賞、県連句協会長賞等の表彰式、受賞者代表の東浦佳子氏のご挨拶の後、昼食もしっかりと戴き、午後4時を目安にゆるゆると実作が始まりました。
来年は、武蔵野の面影を濃く残す熊谷の開催です。伸びゆく埼玉県と自然のよさを積極的に残す埼玉県の豊かさを、是非お楽しみ下さい。
さきたま連句大会実行委員会委員 小川廣男 |