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■⑤歌仙「ポケットの」ナウ2治定
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⑤歌仙「ポケットの」 2018.6.2 起首
ポケットの中に景色や更衣 雀羅
卯波を蔵うコインロッカー 桃
大陸に版画の行方追ひかけて 小波
丘にのぼれば街の灯が見え 田助
町をあげ歌へ踊れの月の宴 富士 月・秋
背中に眠る児へは秋風 晴
ウ
不受不施の寺の団栗転がり来 にゃん子
百回噛めば満つるしあはせ 麦子
昨日の歯医者の予約思ひ出し 富
心変はりを責めぬ夕風 小石
お隣のフランソワーズはうちのタマ 桃
感謝祭から太り始める 羅
眠らざる街にファミレス冬の月 富 月・冬
若者あまた雪に彷徨ひ 波
高々と角笛鳴らす妖精王 桃
文士劇にもギャラが出ていた 羅
フラッシュの残像の中花吹雪く 和嘉子 花・春
朝市の雲丹啜る熟年 富
ナオ
鐘霞む漫ろ歩きの壱岐の島 鈴代
何決めるにも四柱推命 に
切り開く定めの先にあるものは 富
正露丸を船の暮らしに 羅
ルーチンを守り食する夏料理 嘉
たたかいにある美学忘れじ 羅
相棒は昔馴染みのチューバッカ 桃
元祖本舗と姦しいこと 富
ヴェローナの恋の聖地のバルコニー 波
月の光のほどく巻髪 に 月・秋
内密の逢瀬だからと秋一夜 嘉
ぬぎちらかしてもみぢかつ散る 羅
ナウ
末枯野には思はざる彩潜み 富
○「末枯野(うらがれの)」といっても晩秋の霜枯れ一色ではないのですね。前句の余情を受けてこのましく味わえます。それに比べて、「古酒新酒どちらも好きな山男」は、「ぬぎちらかして」杯盤狼藉やらかしている「山男」であり、さらには、「古酒新酒どちらも好きな」で「古酒新酒」が「ぬぎちらかして」いるとなったらバレっぽくも読めてきます。俳諧は時に際どい読め方するところが楽しい、という方もあります。
和嘉子さん、「何を決めるも四柱推命」は「何決めるにも四柱推命」としたほうがすっきりしますね。私もうっかりしてました。直しておきます。
では雑の短句でどうぞ。