■③歌仙「我村や」ウ3治定 2018.2.7 起首
&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&
歌仙「我村や」
我村や春降(ふる)雪も二三尺 一茶
雛の使ひの昼くらふささ 雀羅
大干潟人力飛行夢に見て 紅鯨
錠剤の粒床に零るる 可不可
娘の探す巣にゐる筈のハムスター 柳下
迷路の月はひまわりの中 桃
ウ
眩しげに薄荷水のむご住職 小石
善財童子の旅も終わりに 麦子
原語にてマルテの手記を読み了える 華美憂
○「善財童子の旅」と「マルテの手記」をくっつけるのはかなりの力わざです。両方にある複雑な内面性という点でどこかしらうつり合うところあるようです。
「四回転スケート靴のつむじ風 桃」、今行われているうさぎちゃん、ではないピョンチャンオリンピックのフィギュアスケートの光景ですね。選手たちのここに来るまでのストイックな日々は「善財童子の旅」をも思わせるものありますね。
ではどうぞ。