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#42144
雀羅
ゲスト

■⑩歌仙「春立つや」ナウ2治定       2019.2.4  起首
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春立つや先づ拾ひ食ふ昨夜(きぞ)の豆           雀羅
 雀の混じる淡雪の庭                 小波
若駒の和毛に遊ぶ風の出て               安庵
 もよう替えする姉を手伝う              小石
いざよいに帰宅の刻を促され               鈴代
 新酒の酔いも加減宜しく               和嘉子

秋蝶は追われ五浦の海に消ゆ               庵
 寵愛を捨て美声持つ夢                麦子
マエストロの赤い靴下まなうらに             うに
 くさい葉巻を厭ふ家政婦                羅
雨期となるカリブに浮かぶ島の旗             嘉
 ネット切断ラジオ頼りに                に 
もち搗きの音をかなたの日曜日              羅
 頭蓋骨から顔を復元                  石
バルテュスの描く少女を笑う猫              庵
 テニスコートに出づる春月               嘉
駆け引きは花の中なる蚤の市               に
 しゃぼん玉来る峰打ちをする              羅
ナオ
ケバブ削ぐ刃物を研いでいるおとと            に
 同じ名前の墓多き村                  庵
音曲のたけなわとなり秋祭                嘉
 ちちろを乗せた銀河鉄道              あげは
きらきらと月に抱かれて待つ子ども            波
 児相の闇に氷柱太りつ                 羅
食パンを焼きながら聞くもがり笛             庵
 売ったピアノは日本海越え               麦
壁紙は幾何学模様だけになり               は
 西部劇にも似合ふ転蓬                 不映
くの一は雨夜の月をうとうとと              に
 囲炉裏火欲しと泣きしあの頃              映
ナウ
鶏頭のどんと届いた楽屋口                嘉
 マスカレードに賤の男の艶               庵

○このままずるずるっと終わりに向かうのではなく、もういっちょ揺さぶってみようとの「仮面舞踏会」ですね。

「盆に重たき太夫登場」「白く滲んだユトリロの道 あげは」。パリの裏町を思わせる「ユトリロの道」はいい味わいです。和風味の「太夫」ではない外国に展開してみたらどうかと思いました。

和嘉子さんが気になさっている「泣きし」と「届きし」は、摺付けではあってもこの繰り返しは避けたいところですねやはり。ご指摘に添って一直させて頂きます。文語に口語で付けるギャップはちょっとありますが、こういう受け方もあっていいと思います。 

どうぞ。