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#43657
雀羅
ゲスト

■もう少し・・

 曲げわっぱには零余子飯詰め            

ザギトワと愛犬マサルの案山子たつ          

○安庵さんの付けは、付味という点でうまく出来ていると思います。フィギュアスケートで活躍しているロシアのザギトワ選手、日本から贈られた秋田犬のマサルともども人気が高いです。メス犬なのに「マサル」というのは試合に「勝つ」ということだそうです。この句の工夫はリアルな「ザギトワ&マサル」ではなく、「案山子」で「うわさ」にしていることで、そうすることで前句の純和風に無理なく付きます。

普通ですとこれで頂くのですが、「犬」が、ごめんなさい、なんです。追善の俳諧では「落ちる・迷う・鬼・犬・もゆる・苦しむ」といった言葉は「禁句」なのですね。「鬼・迷う・苦しむ」はわかるけど、何故「犬」が? と思う方は多いと思いますが、そういう考え方が昔からあります。「犬」という言葉は「犬蓼」「犬桜」「犬連歌」と使われるように、蔑称・卑下のニュアンスを付加する語であること、ことわざにも「煩悩の犬追えども去らず」のように成仏出来ない、未練の代名詞のように使われてきた言葉であることも根っこにあるのではないかと思います。わんちゃんが好きな方には到底受け入れられない偏見と思われるでしょうね。

これまではそうかも知れない、でも、今やってる追悼歌仙からは、「犬禁句」なんて撤廃しろ、と言われるかも知れませんね。こまりました。キーンさんには「黄犬」の宛字もあります。これなど使えば、ひょっとするとうまく滑り込ませることも出来るかもしれない、と少し入れ知恵です(^^)