返信先: インターネット連句を始めます。
ホーム › フォーラム › インターネット連句 Vol.1 › インターネット連句を始めます。 › 返信先: インターネット連句を始めます。
■☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
百韻「日月は」 2019.4.16 起首
日月は旅人なりぬ花に雪 雀羅 花・春
雀の子らの集う軒先 古柏
春の朝川柳欄を食卓に 不映
上司と似た名いつも見つける 芳
潮の香の導く先に海と空 村宅
丸太くり抜き翌(あす)に漕ぎ出す 安庵
謫仙は飛鏡に杯を傾けて あさ 月・秋
萩散る庵に残る足跡 優
ウ
銀杏と君のしているイヤリング 五帳面
皿洗いつゝ下の名で呼ぶ さ
愛の巣に磯の匂いの満ちる朝 羅
あの石巻に似たる青空 竜馬
転生を信じて崖に夏花(げばな)つみ さ 三夏
みそっ歯の児の笑顔満開 小石
外つ国の言語行き交う先斗町 宅
脱出ゲーム知恵を出しあい 芳
包帯がしだいにほどけ大股に ゆかり
ニッカボッカのキタにはためく さ
いっぷくに背ナを丸める暮の月 芳 月・冬
足らぬ食材思うまなざし うに
菓子工場跡地の草のかぐわしき さ
こちにかしらを上げる老犬 柏
二オ
公園に似顔絵画きの春火桶 庵
明確にせぬ恋の行方は 宅
会いたいと思う気持ちがくやしくて 芳
着信通知見てはため息 香
腰折れの気配は仮想通貨にも 羅
タラップ降りる頬に秋風 に
カンナ咲く故郷へ向かふ定期船 映
良夜を破るロックンロール 々 月・秋
花道の先にかすんでいる希林 羅 花・春
新入生の列を見守り 芳
目借時竿竹売りのこえとおく さ
あめのしづくのもぢとなりける 五
足元の大きな鼠おいはらい 芳
遅しといひてアミダ振向く 庵
二ウ
かゞやける沖に傾きヨットの帆 さ
○あささん、「ヨット」と「丸太舟」はずいぶん違うものですし、「船」であっても「五句去」のものですので、触りは問題になりません。補陀落渡海を思わせる景色です。
「夏合宿ぞうきんがけを競う朝 芳」、「ぞうきんがけ」の競争の場面ですが、前句とはどう付くか、「アミダ」という名のコーチでもいるような感じです。「夏合宿/」と切ると首が堅くなりますので、平句(連句の付句をこう言います)は「合宿にぞうきんがけを競う夏」のような作り方するといいです。
「横泳ぎ身を清流に遊ばせて 不映」、泳ぎながら「振り向く」というのはこういう泳ぎ方なのでしょうね。冷たそうですね。打越の「足元」に「身」は肢体のくくりになりますので、こういうところも戻らないように、というポイントになります。
「結い髪に見返る君をつかまえて 五」、前句が「振り向く」で「見返る」とするとダブリがありますので、このところのトリミングするといいですね。五帳面さん、「あめのしづく」有り難うございます。
ではお次をどうぞ。夏でも雑(ぞう=無季)でも。