■うにさん、下のご質問、
まだ立たぬエンドロールに花吹雪
映像上の花吹雪です。このような間接的な「花」は弱いでしょうか?
リアルな花であれ映像上の花であれ、花としてのゆたかさを伝えるものであれば花の句です。「花吹雪」という正花を使ってあるわけですし。「心の花」という言葉も春の正花に使われているのは、小野小町の「色見えでうつろふものは世の中の人の心の花にぞありける」あたりから取られたものかと推測しますが(謡曲の『卒塔婆小町』にも出て来ます)、「花」はリアルだけを問題にしているわけではないのですね。
綻びのカーディガンからでる嚏
もぎりの仕事スカラ座に得る
まだ立たぬエンドロールに花吹雪
一句としては素敵ですが、“三句のわたり”、もう少し停滞がないように詠んで頂けると安心して採れます(^^) 些細なことのようですが、カタカナ三句続けないというようなこともチェック項目、又一人の人物の視点の延長のようにも読めるところも外せるといいですね。
俳句は一句だけ(自分のことだけ)考えていればよいですが、連句は自分の句がおかれた絵柄を考える、ということで、たくさんの繋がりの中で生きる(生かされる)文芸です。