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ホーム フォーラム インターネット連句 Vol.1 インターネット連句を始めます。 返信先: インターネット連句を始めます。

#46724
雀羅
ゲスト

■こちらすっかり空けてしまいました。22日~24日、鳥取・岡山での「連句の集い」に参加してきました。鳥取は初めての地で、高校時代の恩師(新任で来られた国語の先生で油絵の顧問、女の先生)が鳥取市で連句のグループ「はくと連句会」を作っておられ、一度鳥取に遊びに伺いますと言っていたことがやっと実現しました。なにしろ飛行機の乗れないもので家を出て鳥取駅に着くまで7時間かかります(これはこれで非日常の楽しい時間ですが)。せっかくなら「はくと会」だけでなく俳人の方々にも連句に誘ってみましょうと言って下さり、「連句の集い」となりました。「一茶の連句」をお話しし、その後はみなさんで半歌仙の実作をしました。20名ほどで、ご当地の俳句作家の方々と2時間、熱い連句交流となりました。ホテルでも「はくと連句会」の方々と夜中まで連句をし、山陰海岸を味わうドライブ中(こちらは3人)でも連句付合いをしました。たそがれに近づいてゆく鳥取大砂丘を裸足で歩き、新鮮でした。俳句を作る余裕ありませんでしたが、そのうちのいくつか。

 はだしなり大日没を置く砂丘

 鳥取砂丘
 足裏に眩暈かたまる蟻地獄

 すひかづら吸へばかなしき花の蜜

 城原(しらわら)海岸
 花とべら飛びゆくまでを海の瑠璃 

岡山は、鳥取からの帰りに寄らせて頂きました。県立図書館での「昴の会」のご連衆方との、去年7月に引き続いての「連句の集い」です。県庁の真ん前にある堂々たる中央図書館で、文化で立つ県の自負を感じます。

2010年、岡山での国民文化祭の後、一月も欠かさず「昴連句会」が続けていると会長の米林さんが仰っておられましたが、表合十句の同時進行4巻という思い切った試みを、こちら十数人で、3時間そこそこで跳び越えてしまうというのは、培われた地力があるからと、感服しました。ノリがよく、いつも地をあるく動物ではなく、風を捉まえて鳥になる、軽くなるすべを知っている、そんな感じです。

鳥取の皆さま、岡山の皆さま、有り難うございました。どちらも、連句の活動に俳人が関心を持ち協力して下さるというのは、本来は矛盾しないことですが、異種交流をコーディネートする力を持った方々がおられるということも含め、強い印象を持ちました。

では今度はこちらのほうも、いい風が吹いてきますように。