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#48935
雀羅
ゲスト

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米字「風鈴を」           2019.7.13 起首
 
風鈴を見てゐる猫の夕かな           桃太郎
 ほたるぶくろに灯(トモシ)入る頃         雀羅
咳払影絵の舞台整ひて              うに
 空気読まない派手な着信            芳
九時五時をしっかり守り窓際に          笑女
 八枚切りのパンは売り切れ            に
なで肩の影をふみふみ小望月           安庵 月・秋
 へちまを下げる宗匠の路地             桃

さわやかにキャッチボールの捕球音         芳
 牛若丸は甲子園かも             しをん
恩師への弔辞を諳んじてをりぬ            閑坐
 花に雪ふる昼の邂逅               羅 花・春
佐保姫はお菓子のように化粧して           桃
 髪をバッサリ切って卒業              坐
半刻をいけない人と蛍舟               女
 夏の霜にはゆため息が溶け             庵 月・夏
ペン先のインク固まる文机              芳
 金運上げる風水に凝り               桃
あの頃も今も聞く耳もたぬ父             女
石垣崩すガジュマルの木は            上里
二オ
床の間に人形をおく初景色              羅
 膳のさびしき雨の正月              庵
おとづれはメトロノームの鳴りてより         に
 目覚めた猫の手足のびやか            小石
くたびれた営業マンのいるベンチ          芳
 今は昔の孟母三遷                を
針金の家を出てゆく鴉の仔             羅
  夕べの虹をひとは見届け             に
端とはじ耳にあてれば水の音             庵
  湖畔と犬と若き女性と             坐

○前句がどういう場面なのか分かりにくいですが(それはそれでよいと思います)、治定句のように三題噺の謎句返しにしてみたらどうでしょう。「小さい頃の思いで語り」、打越から、「見届け」「耳に当てれば」「語り」と続いて来ましたので、「小さい壁の思いで」など、体言留めにしてみるといいですね。

「山毛欅の林を彷徨っていて うに」、前句とは自然なからみですが、これも三句用言続きが、なかなかストップしない感じです。大打越は「家を出てゆく」。

「利休好みの笹露の茶器 しをん」、水屋で遊んでるんでしょうか。それでも何をしてるのか見えないですね。

「研修中の君の横顔 芳」、研修中の新人さん(男とも女とも)の横顔を盗みみている様。打越(見届け)がなければすっきりとして採れる句です。

では月をどうぞ。