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#48990
雀羅
ゲスト

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米字「風鈴を」           2019.7.13 起首
 
風鈴を見てゐる猫の夕かな           桃太郎
 ほたるぶくろに灯(トモシ)入る頃         雀羅
咳払影絵の舞台整ひて              うに
 空気読まない派手な着信            芳
九時五時をしっかり守り窓際に          笑女
 八枚切りのパンは売り切れ            に
なで肩の影をふみふみ小望月           安庵 月・秋
 へちまを下げる宗匠の路地             桃

さわやかにキャッチボールの捕球音         芳
 牛若丸は甲子園かも             しをん
恩師への弔辞を諳んじてをりぬ            閑坐
 花に雪ふる昼の邂逅               羅 花・春
佐保姫はお菓子のように化粧して           桃
 髪をバッサリ切って卒業              坐
半刻をいけない人と蛍舟               女
 夏の霜にはゆため息が溶け             庵 月・夏
ペン先のインク固まる文机              芳
 金運上げる風水に凝り               桃
あの頃も今も聞く耳もたぬ父             女
石垣崩すガジュマルの木は            上里
二オ
床の間に人形をおく初景色              羅
 膳のさびしき雨の正月              庵
おとづれはメトロノームの鳴りてより         に
 目覚めた猫の手足のびやか            小石
くたびれた営業マンのいるベンチ          芳
 今は昔の孟母三遷                を
針金の家を出てゆく鴉の仔             羅
  夕べの虹をひとは見届け             に
端とはじ耳にあてれば水の音             庵
  湖畔と犬と若き女性と             坐
明日からのシニア講座に窓の月            を
  ホームの底にすだくがちゃがちゃ        坐

○原句は「ホームの陰に虫の音聴こゆ」でしたが、「虫の音」は具体的な名前を出した方が、実感的だと思います。「がちゃがちゃ」は、唱歌に♪ガチャガチャガチャガチャくつわむし、とありましたね、 「くつわむし」の別名です。

「赤いシューズに家族冷やか  芳」、シニア講座に出て行くのに、この感じ、いいですねえ(^^) 家族のヒンシュクをものともせず出かけて行きたいとは、何の講座でしょう。打越に「若き女性」あり、ここは場の句が良さそうです。

「野葡萄の実をこぼさないよう  うに」、明日の講座に持っていくのでしょうね。「野葡萄」は「山葡萄」とは違い食べられませんが、宝石のような綺麗な実が生ります。拙宅にも野葡萄の蔦がありますが、鳥ヘンに卑しいと書くけたたましい鳥がちゃんと生り頃を知っていて、全部むしってくれます。

もう一句秋です。