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蜻蛉「京舞」の巻
2月25日
皆様、お待たせしました。
裏三句目です。夏恋の句に十句寄せていただきました。連日、新型コロナウイルスの感染拡大のニュースが流れています。今日現在、四国では感染者は居ないようですが、徳島県の発表では県内在住者6名がクルーズ船に乗っていて、検査では陰性だったので下船し、当日には自宅に帰宅したとの事で、これまでテレビや新聞の中のことだと思っていましたが、現実味が大変増しました。そんなことから、気になった句が安庵さんの「感染(うつ)されしことも嬉しき夏の風」です。恋句を締め括ってくれました。
裏四句目は夏の短句を仮名留めでお詠みください。
締切りは27日の20時とします。
そのあとは、お待ちかねの自由律です。中一は見本に私が詠ませていただきます。
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蜻蛉「京舞」の巻 2020. 2.15起首
表
1 京舞の腰落としてや臥龍梅 安庵(春)
2 小石ひとつで割れる薄氷 光明(春)
3 つばくらめ空水平に滑り来て 紋次(春)
4 三角定規あたらしく買ふ 小石(雑)
裏
1 君がゐて僕ゐて貴女ゐて縺れ メロン(恋)
2 ただ会ふために探す口実 秋草(恋)
3 感染(うつ)されしことも嬉しき夏の風邪 安庵(夏恋)
4 (夏)
中
1 (雑)自由律
2 (雑) 〃
3 (秋) 〃
4 (秋) 〃
5 (月) 〃
6 (雑) 〃
7 (恋) 〃
8 (冬恋)〃
名残表
1 (冬)
2 (雑)
3 (新年月)
4 (新年)
名残裏
1 (雑)
2 (春)
3 (花)
4 (春)
皆様の付句
さよならと眼もとで告ぐる浴衣がけ 今日(夏恋)
*前句に「会う」があって「さよなら」とはやや短絡的な感じがしました。
立葵あでやかな色天に伸び 紋次(夏恋)
*植物だけではなく人情を盛って、恋句にしていただきたく存じます。
感染(うつ)されしことも嬉しき夏の風邪 安庵(夏恋)
*この句をいただきました。
気がつけば径が途切れる蛍狩り 夕汐(夏恋)
*ふたり歩き続けて、のことでしょうか。恋の匂いが薄いですね。
大人びて見えるよ素足にミュールは 芳(夏恋)
*人物像を恋の三句目に出すと前に戻る感じがしてしまいますね。
過ぎし日の恋の面影遠花火 遥夢(夏恋)
*この段階で懐旧を出すのは勿体ないように思います。どんどん意外な方向へ展開することを期待します。
振り返るうなじすがしく夏来たる 秋草(夏恋)
*個別の人物像を改めて浮かび上がらせると、前の二句の恋句と絡み過ぎてしまうという難があります。会った後のエピソードとしてはよく描かれているのですが。
短夜は果たせぬ想ひ置きざりに 炬燵猫(夏恋)
*「短夜の」ですね。そうすれば意味が通ります。
岩清水享けむ互ひの手を結び しをん(夏恋)
*水を受けるのに「互ひの手を結び」という動作がよく見えません。
もう今は短夜の夢遠き日々 ゆき(夏恋)
*「遠き日々」と恋模様の締めのような懐旧的表現は、ある意味、前に戻っているとも取れますね。