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インターネット連句
ソネット「顔彩の青」(平坦韻)
6月4日
皆様、おまたせしました。5句目の月の句を10句付けていただきました。異名の月ということで、それぞれ工夫された句が詠まれましたが、季語としての読み方の認知として問題が生じました。それは「望の夜」(もちのよ)が季語として通用する読みですが、(もちのよる)と読ますものが3句ありました。4音か5音かの違いですが、厳密に判断すれば4音として読まれる季語だと思います。問題の解決法として「の・に」とかの助詞を1音足せば季語になりますね。
さて、すみれさんの「玉兎連れローカル線の気まま旅」を月の句として採り、月の夜の汽車の旅に出てみました。
次は6句目、秋の短句をお詠みください。脚韻はc韻の「たび」になります。
仮名遣いは歴史的仮名遣いとさせていただきます。不馴れな方はこちらで直しますので現代仮名遣いでも結構です。また、同字は一語一会です。
それでは、6句目の締切りを6月6日の20時とします。揮ってご投句ください。6が3つ揃いましたね、
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ソネット「顔彩の青」(平坦韻) 2020.05.28起首
1 顔彩の青買ひ足すや五月晴 芳(夏)a
2 四葩自慢の亭へ御招ばれ 光明(夏)a
3 きつかけは水琴窟の話題から 日和(恋)b
4 新絹纏ふ君はハイカラ ゆき(秋恋)b
5 玉兎連れローカル線の気まま旅 すみれ(月)c
6 (秋)c
7 (雑)d
8 (冬)d
9 (冬)e
10 (恋)e
11 (恋)f
12 (春)f
13 (花)g
14 (春)g
皆様の付句
玉兎連れローカル線の気まま旅 すみれ(月)c
*この句をいただきます。
夜もすがら桂兎が跳ねる波の上 ゆき(月)c
*因幡の白兎を想いました。「夜もすがら桂兎の跳ねる青海波」でしたらこの句もいただこうかと迷いましたね。新絹には少し付き過ぎかもしれませんが。
望の夜の祖国は遠く夢枕 遥夢(月)c
*「夢枕」もいいのですが、動きも欲しいところですね。
浮舟に織女を載せて望の夜 今日(月)c
*「織女」は「織女星」の略で季語になりますね。「浮舟に機織女乗せ望の夜は」とすれば解消します。
ベドウィンのラクダに乗れば望の夜 しをん(月)c
*「ベドウィンのラクダ乗りゆく望の夜に」でしょうか。アラビアのロレンスを思い出し、採りたくなる句です。
望の夜浜に天女の忘れ物 芳(月)c
*「望の夜は浜に天女の忘れ物」ですね。羽衣伝説が新絹と近いかも。
銀盤に細き靴音はね返す 安庵(月)c
*この「銀盤」は一瞬スケートリンクかなと思いました。「細き靴音」が分かりにくいですね。あくまでもお月さまですから。
閉園後蟾蜍歌えば河馬踊る 炬燵猫(月)c
*「蟾蜍」(せんじょ)は月に居るというヒキガエルで、それを月の異名としたもの。河馬を出して動物園の景に仕立てた発想は面白いですね。
つと昇る金鏡に聞く生きる術 秋草(月)c
*「金鏡」も中国伝来の月の異名。鏡に問い掛けるというシチュエーションは間間ありますが、この質問はとても切実ですね。
擬宝珠の横に岸の望の夜 閑坐(月)c
*滑り込みセーフですが、「望の夜」問題と残念ながら短句になっていますね。