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#55153
光明
ゲスト

インターネット連句
ソネット「花火船」(交叉韻)
7月2日
 皆様、おまたせしました。3句目は雑の句で、脚韻は「かり」ということでしたが、候補の句を10句お寄せいただきました。
 その中から初めての参加というマリンバさんの「力学の基礎を学んだばねばかり」を採りました。「ばねばかり」は器具の名称なので、漢字に直し「力学の基礎を学んだ発条秤」としました。ご挨拶でお採りしたわけではなく、発句と脇句で形成された人情噺めいた流れから転じる働きを、科学研究に用いられる器具を登場させることで果したところを買いました。
 マリンバさん、ご参加ありがとうございます。あとの付けもよろしくお願いします。
 さて、4句目は秋の短句をお詠み下さい。脚韻はb韻の「くれ」になります。
 前回同様、歌仙式の縛りは無く仮名遣いは歴史的仮名遣いとさせていただきます。不馴れな方はこちらで直しますので現代仮名遣いでも結構です。また、同字は一語一会です。
 それでは、4句目の締切りを7月4日の20時とします。揮ってご投句ください。

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   ソネット「花火船」(交叉韻)   2020.06.29起首

1  花火船屋号半分消えかかり       安庵(夏花)a
2   蕩児いまだに波乗に暮れ       光明(夏)b
3  力学の基礎を学んだ発条秤     マリンバ(雑)a
4                       (秋)b

5                       (月)c
6                       (秋恋)d
7                       (恋)c
8                       (冬恋)d

9                       (冬)e
10                      (新年)f
11                      (雑)e

12                      (春)f
13                      (春)e
14                      (春)f

皆様の付句
菓子箱と親の光で村の下吏      今日(雑)a
*「菓子折」が合うと思います。前法相が広島県の政界に現ナマを撒き散らした時にはポケットに入るように菓子折りは使わず、堂々と封筒のままだったようですね。かつては菓子折りの下部に潜ませるのが隠し事らしかったのですが。句意のようなことは、ありふれたことだったんでしょうか。「蕩児」を「下吏」に滑り込ませる親心、困ったものですね。

三つちがふ兄は今なほ幼かり    しをん(雑)a
*前句の「蕩児」に被さった発想と、すぐに見破られてしまいますね。「兄」を出すのは、そこで付き過ぎだと思います。

納税の支払ひ義務も親掛り     すみれ(雑)a
*この句も「蕩児」に付けようとしていますね。それは「親掛り」の語に表れています。一句目と二句目の世界から三句絡みにならないように、如何に転じるかを常に意識する必要がありますね。

力学の基礎を学んだばねばかり  マリンバ(雑)a
*「発条秤」と漢字に直して、この句をいただきました。

番頭は家宝をかたに金を借り     遥夢(雑)a
*発句に消えかかる「屋号」があり、脇句にサーフィン狂いの「蕩児」が出て、第三に胡散臭い「番頭」が詠まれると、それだけで物語になってしまいますね。連句で最大のタブーとされる「観音開き」の様相を呈してきます。

白羽の矢幼なじみの世話係り      芳(雑)a
*この「白羽の矢」は「蕩児」のお世話係という意味でしょうか。そう読み取られる恐れがある句ですね。一句としての立ち方にも思いを至らせていただけたらと思います。

何事も芸の肥やしの伸びざかり    秋草(雑)a
*芸の為なら女房も泣かす、という芸人の身勝手さは究極にあると思います。この句は、あらゆるものを吸収して生かすのが芸の道だということでしょうが、言い訳めいた点が句を弱くしました。

優勝のカップと盾は神憑り     メロン(雑)a
*人事を尽した結果も、振り返ればそれ以上の力が作用したと思わざるを得ないことがあり、それを神がかりと言ったものでしょう。人によればそこに在る結果と言う事実も、実は儚いものなのかもしれませんね。

百貨店開店前の人集り       炬燵猫(雑)a
*「百貨店」は大きく転じた感じもしますが、ミクロで視れば「屋号」に繋がっているようにも思います。何事かと予想させる狙いはいいですね。

面倒もすべて抱へる行きがかり    ゆき(雑)a
*脚韻である「行きがかり」に意識が集中している感じがします。その為、句が重くなってしまいましたね。

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