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#556
雀羅
ゲスト

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■ 世吉「笹舟に」       2 017.9.15 起首

笹舟に乗せゆく酒(ささ)や小鳥来る      雀羅
秋の灯点る老舗割烹            鮎並

○それでは「インターネット連句」による、連句付合いの舟旅をご一緒しましょう。よき風を得てするすると滑り出す時、荒々しい議論が巻き起こる時、凪がやって来てパタッ進まなくなる時、等々、顔を見せ合ってする連句の座にはない特有な困難と楽しみが混在するのが「インターネット連句」です。十数年「ネット連句」を続けていますが、こちらの「インターネット連句」でのお手伝いということで、今までの経験は経験として、またゼロから「インターネット連句」の盛り上がりを味わってみたいと思います。心配もありますが、楽しみの方が大きいです。よろしくお願い致します。

ここにいらっしゃる方々は連句の実作経験の豊富な方、また、経験はないけれど、どうやって連句の付合いをするのか、連句はどこが面白いのか、のぞいてみたい、出来れば付句をしてみたい、と思われる方もいらっしゃると思います。どのような方も入って来られるような、分け隔てない進め方をして行きたいと思います。と申しても、気を付けはしますが、捌きの恣意も存分に入ってくることと思います。その時は遠慮無く申し立てて下さい。言って貰えることが捌きにとっての喜びです(応えられなくて四六のガマ状態になったとしても)。

捌きは連句の式目(ルール)をどう考えているのか、それをきちっと確かめておかないで連句が出来るのだろうか等、色々な不審や疑問も湧き起こると思いますが、付句を出され、実地に吟味をしていきながら連句にかかわる全ての問題を取り上げていければと思っています。

連句の話題から余り大きく逸れるようなことがなければ(政治的な話題が長々と続くようなこと等)、どんなことでも自由にやりとり出来るような場になればと思っております。

では本題に。
発句・脇が決まりました。連句の舟旅は笹舟のような頼りないところもありますが、隠し持ってきたお酒もありますから、楽しく漕ぎ出して行きましょう。小鳥たちも沢山やってきて、この旅だちを興味津々で見ています。というのが発句の挨拶です。これに「インターネット連句」担当の鮎並さんから、「秋の灯点る老舗割烹」という脇の挨拶を頂きました。「老舗割烹」は文脈からは大店である「日本連句協会」とも読めます。連句の実作コーナーにやっと開業の灯が点りました、と受けて頂いたような感じがします。

他にも、「月見団子を飾る床の間 絵(かい)」、「夢より覚めて風の爽やか 紅鯨」、「さざめく岸辺とおく初月 小石」と頂いており、「インターネット連句」の旅立ちをことほぐ心持ちが感じ取れる脇だと思います。

莉由さんからは「手作りの壺に新酒のうまさかな」と祝吟も頂いています。有難うございます。のっけからお酒が出てくるのは捌きは酒好きではないかと見透かされたのかと思いますが(実はそうであります)、これから先、ふらふらせず、捌きを全うして行きたいと思います。

捌きの自己紹介もかねて、くだくだしい枕になりました。それでは第三をお付け下さい。秋の季語(ここでは「月」を詠んで頂きます)を入れて、五七五、留めを「に・て・にて・もなし・らん」で留めるという第三の形を守って、発句・脇と違う場面・心境でお詠み下さい。出句情況で適宜〆切ります。(雀羅)