■大事なこと書き漏らしました。今回の連句形式の「世吉(よよし)」というのは、44句の連句形式です。「四十四句(しじゅうしく)」をはばかってこういう呼び方をします。歌仙はちょっとものたりない、百韻は重たいという時、丁度良い長さかと思います。
表 8 7句目 月
裏 14 9句目 月
13句目 花
名残表 14 13句目 月
名残裏 8 7句目 花
の構成です。定座にとらわれずに詠みましょう。恋句も同様。
芭蕉連句貞享4年に、
旅人と我が名よばれん初霽(しぐれ) 芭蕉
亦さゞん花を宿/\にし 由之
という世吉作品があります。この脇などは「冬の日」の「狂句こがらし」の巻(貞享元年)を意識した付けですね。