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インターネット連句
重伍・二十五句「一輪の紅」
8月10日
皆様、おまたせしました。7句目は冬の句を「Go」音字を1字詠み込んだ候補句が10句集まりました。その中から、恋の呼び出し句にも読めるしをんさんの、「淋しさはいづこへ剥かむ冬林檎」を採りました。淋しさのはけ口を林檎に求めるという表現がいいですね。
次の8句目は冬恋の短句を仮名留めでお詠み下さい。
今回の「重伍」形式、表・裏はございませんが、基本的な式目は歌仙式に倣って進めたいと思います。なお仮名遣いは歴史的仮名遣いとさせていただきます。不馴れな方はこちらで直しますので現代仮名遣いでも結構です。また、同字は一語一会です。
それでは、8句目の締切りを8月12日の20時とします。揮ってご投句ください。因みに12日は私の誕生日です。
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重伍・二十五句「一輪の紅」 2020.08.01起首
1 初萩の一輪の紅愛しむかな メロン(秋)
2 夢路抜け出し潜む邯鄲 光明(秋)
3 名月に稚児は上手に正座して すみれ(月)「児」
4 将棋教室賑はひを見せ 芳(雑)
5 評判の御膳汁粉を注文す ゆき(雑)「御」
6 村に伝はるかつぱ伝説 遥夢(雑)
7 淋しさはいづこへ剥かむ冬林檎 しをん(冬)「檎」
8 (冬恋)
9 (恋)「Go」音字
10 (恋)
11 (新年)「Go」音字
12 (新年)
13 (雑)「Go」音字
14 (春)
15 (春)「Go」音字
後、10句省略
皆様の付句
寄り道も旅の醍醐味冬うらら すみれ(冬)「醐」
*前句の「伝説」に旨く付いていると思います。包容力を感じました。
閑散のゴリラの檻に冬日差 遥夢(冬)「ゴ」
*「かつぱ」に向けて「ゴリラ」を登場させるというのもいいですね。冬の動物園は、南国の動物には避寒の処置をしていたりしますね。
淋しさはいづこへ剥かむ冬林檎 しをん(冬)「檎」
*この句をいただきます。寂しさを皮を剥くように解消していこうという発想に魅かれました。
呉服屋の暖簾騒がす空つ風 ゆき(冬)「呉」
*「一反木綿」のような妖怪繋がりとも読めます。「呉服屋」に含みが欲しいですね。
筋斗雲悟空を乗せて凍空へ 芳(冬)「悟」
*この句も「河童」に「孫悟空」をあしらいましたね。発想が色々有って面白く読ませてもらっています。「悟空」に「凍空」は大したことがないように思われます。
鼻毛抜く師匠ポカポカ切炬燵 炬燵猫(冬)「炬」
*落語家の師匠でしょうか、目に浮かびますね。「ポカポカ」は余分なように思います。
寒暁のせごどんの島父の背 日和(冬)「ご」
*実感として、「せごどんの島」である南西諸島での「寒暁」がピンときません。句意も「父の背」に何を感じ取ればよいのか分かり難いですね。
僧堂の凜然として冬安吾 秋草(冬)「吾」
*身も引き締まるような、的確な句になりましたね。次が恋句になるので採るのを躊躇いました。
茣蓙を編む婆も聞き入るいろり端 安庵(冬)「茣」
*この句も採りたくなるようなシチュエーションを詠み込んでいますね。
五時からの夜咄徐々に佳境入る マリンバ(冬)「五」
*「五時」の設定に作為を感じるのは私のひねくれ根性でしょうか。「夜咄の茶事」は六時頃からで、単なる「夜咄」はもう少し遅い時間からになると私は思うのですが。