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インターネット連句
重伍・二十五句「一輪の紅」
8月16日
皆様、おまたせしました。10句目は最後の恋句になりますが、9句の投句がございました。昨日は15日で敗戦日、又は敗戦忌ということで、戦争体験を詠まれた今日さんの「受け入れたのは壕の入り口」を、「受け入れたのは」だと前句のプロポーズに寄り添い過ぎなので、その読みもできる要素を残して、「壕の入り口未来受け入れ」と修正していただきました。
「防空壕」「地下壕」「掩体壕」「退避壕」と「壕」にも色々ありますが、生死の境目ともなる「壕の入り口」での、「未来」を託すべき子供たちの存在という、そんな読みもありかな、と思いました。
次の11句目は新年の句です。「Go」音字を1字詠み込んでください。
今回の「重伍」形式、表・裏はございませんが、基本的な式目は歌仙式に倣って進めたいと思います。なお仮名遣いは歴史的仮名遣いとさせていただきます。不馴れな方はこちらで直しますので現代仮名遣いでも結構です。また、同字は一語一会です。
それでは、11句目の締切りを8月18日の20時とします。揮ってご投句ください。
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重伍・二十五句「一輪の紅」 2020.08.01起首
1 初萩の一輪の紅愛しむかな メロン(秋)
2 夢路抜け出し潜む邯鄲 光明(秋)
3 名月に稚児は上手に正座して すみれ(月)「児」
4 将棋教室賑はひを見せ 芳(雑)
5 評判の御膳汁粉を注文す ゆき(雑)「御」
6 村に伝はるかつぱ伝説 遥夢(雑)
7 淋しさはいづこへ剥かむ冬林檎 しをん(冬)「檎」
8 誰が編んだか彼のセーター 秋草(冬恋)
9 語塞がり涙ながるるプロポーズ 安庵(恋)「語」
10 壕の入り口未来受け入れ 今日(恋)
11 (新年)「Go」音字
12 (新年)
13 (雑)「Go」音字
14 (春)
15 (春)「Go」音字
後、10句省略
皆様の付句
祝福の鐘鳩も飛び立つ すみれ(恋)
*まさに恋句のハッピーエンドを詠まれて隙のない句ですが、反面ストレート過ぎるようにも思いました。
お国言葉で「たった好きねん 」 しをん(恋)
*前句のプロポーズに対する説明感が強い句になりました。「お国言葉はいつも早口」とすれば許容範囲が広がるかと。
受け入れたのは壕の入り口 今日(恋)
*この句をいただきますが、「壕の入り口未来受け入れ」に修正を。
ふたりを乗せた馬車の美々しく 安庵(恋)
*皇室、王室の祝典のシーンを思い出させますね。
心に誓ふ共白髪まで 遥夢(恋)
*神に誓うのでも、相手に誓うのでもなく、自らの心に誓うという、それが一番正直で力強いのかも知れませんね。
姫抱つこして腰をぎつくり 芳(恋)
*笑うに笑えない事態に、軽症である事を願うばかりです。腰は大事ですからね。因みに私は椎間板ヘルニアを患い、二週間寝たきりになった経験が二度あります。その時のブロック注射の劇的な効果が思い出されます。
再縁なれば安堵する母 秋草(恋)
*視点を変えて親の登場は新しい詠みを誘い出しますね。
あの日に帰れたなら断る 日和(恋)
*この「断る」という語調の向う方向が、前句のプロポーズへの対応になっているのは、いささか付け合いの幅の狭さを覚えます。
懸想されるもするも還暦 炬燵猫(恋)
*還暦の底力、ドラマを含んでいますね。恋の遣句としてよくできています。