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インターネット連句
重伍・二十五句「一輪の紅」
8月18日
皆様、おまたせしました。11句目です。新年の句が9句集まりました。新年を寿ぐにはお酒が付き物ということで、安庵さんと今日さんと遥夢さんがお酒を詠んでくださいました。
その中から、遥夢さんの「田遊びの振舞酒でご機嫌に」を、特に「ご機嫌に」がお酒の効能としての最たるものなので採りました。
次の12句目も新年の短句です。普通にお詠み下さい。
今回の「重伍」形式、表・裏はございませんが、基本的な式目は歌仙式に倣って進めたいと思います。なお仮名遣いは歴史的仮名遣いとさせていただきます。不馴れな方はこちらで直しますので現代仮名遣いでも結構です。また、同字は一語一会です。
それでは、12句目の締切りを8月20日の20時とします。揮ってご投句ください。
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重伍・二十五句「一輪の紅」 2020.08.01起首
1 初萩の一輪の紅愛しむかな メロン(秋)
2 夢路抜け出し潜む邯鄲 光明(秋)
3 名月に稚児は上手に正座して すみれ(月)「児」
4 将棋教室賑はひを見せ 芳(雑)
5 評判の御膳汁粉を注文す ゆき(雑)「御」
6 村に伝はるかつぱ伝説 遥夢(雑)
7 淋しさはいづこへ剥かむ冬林檎 しをん(冬)「檎」
8 誰が編んだか彼のセーター 秋草(冬恋)
9 語塞がり涙ながるるプロポーズ 安庵(恋)「語」
10 壕の入り口未来受け入れ 今日(恋)
11 田遊びの振舞酒でご機嫌に 遥夢(新年)「ご」
12 (新年)
13 (雑)「Go」音字
14 (春)
15 (春)「Go」音字
後、10句省略
皆様の付句
新年会越後の酒をふるまひて 安庵(新年)「後」
*かつて越後の酒は高級酒として、国中を席捲していた時代がありました。その頃の名残の在る新年会、振舞い酒の能書きも聞かされたりと、少し堅苦しさを感じました。
粥占に五風十雨を祈念して ゆき(新年)「五」
*もう少し単純に直接豊年満作を願ってもいいと思います。「五風十雨」だとワンクッション置く感じになってしまい、神事としての「粥占」の分かり易さが薄れてしまうようです。
囲碁を打つ年酒の杯を交はしつつ 今日(新年)「碁」
*囲碁と年酒と引き裂かれてしまいますね。どちらに重きを置くのか読者は迷います。答えはどちらも、ということでしょうね。
越後獅子かしらの下の幼な顔 しをん(新年)「後」
*越後獅子といえば子供の頃の、国民的歌手美空ひばりを思い出します。確か映画にもなりました。子供がする芸なので、涙も誘います。そのようなことを想像させるように、この句は描かれています。
田遊びの振舞酒でご機嫌に 遥夢(新年)「ご」
*この句をいただきました。
元旦に家族で護符を賜りて すみれ(新年)「護」
*詠まれている、家族そろっての初詣自体がとてもめでたい事ですね。
介護する母の部屋にも貼る吉書 秋草(新年)「護」
*正月が来ても、介護され、介護するという生活は何も変わらず続きますが、それを取り巻く景色は変わるし、変えることができるという、強い思いが伝わります。
楪を仰ぎ覚悟の若旦那 芳(新年)「悟」
*落語の落ちのようなシチュエーションですね。
能始師弟対決ほぼ互角 炬燵猫(新年)「互」
*面白い句ですが、師弟対決まではやり過ぎ、詠み過ぎのように思います。新年のめでたい行事ですから。でもまあ、玄人の見方ということにもできますね。