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#57156
光明
ゲスト

インターネット連句
 重伍・二十五句「一輪の紅」
8月24日
 皆様、おまたせしました。14句目は春の短句に9句の付けが集まりました。25句の折り返しとも言える場所でもありますが、3句目の月の座から天象の句が出ていなかったので、すみれさんの「思ひがけない春の雪降る」を採りました。これによって、前句の「術後の夜」の世界が広がりました。

 次は15句目、春の句を仮名留めで、「Go」音字を1字詠み込んで下さい。

 今回の「重伍」形式、表・裏はございませんが、基本的な式目は歌仙式に倣って進めたいと思います。なお仮名遣いは歴史的仮名遣いとさせていただきます。不馴れな方はこちらで直しますので現代仮名遣いでも結構です。また、同字は一語一会です。
 それでは、15句目の締切りを8月26日の20時とします。揮ってご投句ください。

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   重伍・二十五句「一輪の紅」  2020.08.01起首

1  初萩の一輪の紅愛しむかな      メロン(秋)
2   夢路抜け出し潜む邯鄲        光明(秋)
3  名月に稚児は上手に正座して     すみれ(月)「児」
4   将棋教室賑はひを見せ         芳(雑)
5  評判の御膳汁粉を注文す        ゆき(雑)「御」

6   村に伝はるかつぱ伝説        遥夢(雑)
7  淋しさはいづこへ剥かむ冬林檎    しをん(冬)「檎」
8   誰が編んだか彼のセーター      秋草(冬恋)
9  語塞がり涙ながるるプロポーズ     安庵(恋)「語」
10  壕の入り口未来受け入れ       今日(恋)

11 田遊びの振舞酒でご機嫌に       遥夢(新年)「ご」
12  大間のマグロ今年競り勝つ       芳(新年)
13 鐘の音を遠くに聞いて術後の夜     安庵(雑)「後」
14  思ひがけない春の雪降る      すみれ(春)
15                      (春)「Go」音字

16                      (春)
17                      (雑)「Go」音字
18                      (雑)
19                      (夏月)「Go」音字
20                      (夏)

21                      (雑)「Go」音字
22                      (雑)
23                      (花)「Go」音字
24                      (春)
25                      (春)「Go」音字

皆様の付句
思ひがけない春の雪降る      すみれ(春)
*この句をいただきました。

春星潤む家々の窓         しをん(春)
*この句も天象の句で、「春星潤む」との表現も詩的すが、月の句が2句ある中に星の句もというのが、気になり採れませんでした。

栗鼠の気付かぬうちに蘖       日和(春)
*「栗鼠の気付かぬうち」の意味することと、「蘖」の存在との関連性が弱いのではないかと思いました。

物見遊山に誘ふ春風         遥夢(春)
*天象の句の三句目になります。冬が過ぎて「物見遊山」に適した季節であることを知らせる「春風」。擬人化の効果充分ですね。

野仏が笑み小綬鶏が呼ぶ       ゆき(春)
*「野仏」と「小綬鶏」の記述が並列にされ、同等のように感じられるところが、句の読みが深まらない要因だと思います。遣り句とすればそれもありで、切れのいい句と言えますね。

枕を噛んで春耕の夢         今日(春)
*「枕を噛む」よりも「枕を濡らす春耕の夢」が、成句としても有効だと思います。

外されたまま庭のぶらんこ       芳(春)
*何があったのでしょう。外されたままのぶらんこは絵にもならないですね。過ぎ去った時間を考えさせる効果はあります。

桑門そっとくぐる恋猫        秋草(春)
*「桑門」よりも、句としては「僧門」が適っていると思います。そうするとユーモアが生まれますね。

散歩がてらに蓬ひと籠        安庵(春)
*散歩の道のことをいろいろと想像させてくれました。花の座の無い素春なので、植物の蓬を詠むのは良い着眼だと思います。