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#57349
光明
ゲスト

インターネット連句
 重伍・二十五句「一輪の紅」 19句目
9月3日
 皆様、おまたせしました。「Go」音字詠み込みの夏月の句に、9句の候補句が集まりました。その中から、視点に垂直方向を取り入れたところが気になったのが、炬燵猫さんの「五十階高層ビルの月涼し」です。ポイントは「五十階」なので、それをよりよく活かすには、大雑把な「高層ビル」よりも、人の生活感やドラマ性のある「ペントハウス」が、その役割を果たして効果的だということを提案し、「五十階ペントハウスの月涼し」と修正させていただきます。

 次は20句目、夏の短句をご自由に、あくまでも連句的にお詠み下さい。

 今回の「重伍」形式、表・裏はございませんが、基本的な式目は歌仙式に倣って進めたいと思います。なお仮名遣いは歴史的仮名遣いとさせていただきます。不馴れな方はこちらで直しますので現代仮名遣いでも結構です。また、同字は一語一会です。
 それでは、20句目の締切りを9月5日の20時とします。揮ってご投句ください。9月に入って奇数日になりましたので、お間違いなく。

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   重伍・二十五句「一輪の紅」  2020.08.01起首

1  初萩の一輪の紅愛しむかな      メロン(秋)
2   夢路抜け出し潜む邯鄲        光明(秋)
3  名月に稚児は上手に正座して     すみれ(月)「児」
4   将棋教室賑はひを見せ         芳(雑)
5  評判の御膳汁粉を注文す        ゆき(雑)「御」

6   村に伝はるかつぱ伝説        遥夢(雑)
7  淋しさはいづこへ剥かむ冬林檎    しをん(冬)「檎」
8   誰が編んだか彼のセーター      秋草(冬恋)
9  語塞がり涙ながるるプロポーズ     安庵(恋)「語」
10  壕の入り口未来受け入れ       今日(恋)

11 田遊びの振舞酒でご機嫌に       遥夢(新年)「ご」
12  大間のマグロ今年競り勝つ       芳(新年)
13 鐘の音を遠くに聞いて術後の夜     安庵(雑)「後」
14  思ひがけない春の雪降る      すみれ(春)
15 門付けの瞽女の挿したる藪つばき    ゆき(春)「瞽」

16  木の芽峠を越えし蝶々       しをん(春)
17 消しゴムで作る落款旅便り       秋草(雑)「ゴ」
18  まだ覚えてる校歌ハミング      小石(雑)
19 五十階ペントハウスの月涼し     炬燵猫(夏月)「五」
20                      (夏)

21                      (雑)「Go」音字
22                      (雑)
23                      (花)「Go」音字
24                      (春)
25                      (春)「Go」音字

皆様の付句
夏の霜とぼとぼ帰る午前様      すみれ(夏月)「午」
*「午前様」とは、飲酒を楽しみ過ぎたり、遊び過ごした結果の帰宅が零時を過ぎることを言いますが、その際のオノマトペが「とぼとぼ」で適っているのかが、気になりました。

夏安居の僧のうなじを月照らし    しをん(夏月)「居」
*写真で言えば、ベストショットの一枚でしょうね。「夏安居」のワン・シーンをうまく切り取りました。

五十階高層ビルの月涼し       炬燵猫(夏月)「五」
*この句を「五十階ペントハウスの月涼し」と修正していただきます。

月照らす寝茣蓙広げる谷戸の家     秋草(夏月)「茣」
*今回は高所の「ペントハウス」を採りましたが、低地である」「谷戸」(やと)に立つ家にも同様に月は照らすわけで、その暮らしの工夫として「寝茣蓙」が用意され、そこには日本的な風情が生じます。

風そよぐ射し込む月も蚊帳越しに    ゆき(夏月)「越」
*この句も夏の屋内の情景を描き、「蚊帳越し」の月光の覚束なさをうまく表現されました。

檀尻につきそふ護符か昼の月      小石(夏月)「護」
*「昼の月」の役割が「護符」だったという発想がいいですね。「檀尻」は関西や西日本の祭礼に用いられる曳物で、地域によれば荒っぽい巡行もあって、それに向けての「護符」となる「月」の付き添いという、優しいまなざしの句になりました。

愛宕社のただ鎮まりて夏の霜      遥夢(夏月)「宕」
*「愛宕社」は「愛宕神社」の略語でしょう。「雷神」を祀り、防火の守護神とされていることから、句としては「鎮まりて夏の霜」が、効果的に働いていると思います。

月涼し打線援護で波にのる        芳(夏月)「護」
*野球のナイター、月までもが打線の援護をするように輝き、好機も到来したという句意、巧くまとまっています。

西郷(せご)どんの背ナに隠れし夏の霜  今日(夏月)「郷」
*郷土愛の深さが十分に伝わります。月よりも大きい西郷どんの存在感が浮びあがりました。