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光明
ゲスト

インターネット連句
 鳳蝶「仏蘭西の友」  
10月27日
 皆様、お待たせしました。句の表現法として、倒置法という方法があります。それは普通の順序とは逆にして、印象を強めたり強調したりする表現法ですが、その際に音数律への影響も生じる恐れがあります。さて、左2句目の付けですが、ゆきさんの「おでんたつぷり子ども食堂」がこの表現法に該当しています。実にこの句はその倒置法を効果的に用いています。本来なら「子ども食堂おでんたつぷり」とするところを、メニューをより強調することになる「おでんたつぷり子ども食堂」と語順を逆にしています。さらに音数律も三四三四とリズム良く整っていますね。今回は、秋草さんと芳さんの句も倒置法ですが、秋草さんの「毛糸編みをり生まれ来る児に」の場合、五二五二の音数律のためか、述語・主語と逆にするよりも「生まれ来る児に毛糸編みをり」の主語・述語の並びの方が、リズムが落ち着くようです。
 そこで選んだのが、芳さんの「何を贈らう終のボーナス」です。「初のボーナス」の「初」字が既出なので、「終(つひ)」に変えてみました。

 次の、左3句目は雑の句をお詠みください。

 今回の形式「鳳蝶」には表・裏はございませんが、基本的な式目は歌仙式に倣って進めたいと思います。なお仮名遣いは歴史的仮名遣いとさせていただきます。不馴れな方はこちらで直しますので現代仮名遣いでも結構です。また、同字は一語一会です。
 それでは、左3句目の締切りを10月29日の20時とします。揮ってご投句ください。

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   鳳蝶「仏蘭西の友」  2020.10.02起首

右 名月や声懐かしき長電話         芳(月)
   葡萄酒醸す仏蘭西の友        光明(秋)
  蔦紅葉城壁朱く彩りて         秋草(秋)
   眼鏡はづして合はすフォーカス    小石(雑)
  あやとりの川がたちまち山となり   しをん(雑)
   風通りくる湯屋の籐椅子      炬燵猫(夏)
  熱帯魚横目にヨガの猫ポーズ     しをん(夏)
   がつつり飯のレシピ定まる      遊子(雑)

中 箸置きは清水焼の色違ひ        安庵(恋)
   切符二枚を予約する夢        ゆき(恋)
  シューマンの余韻に浸る初デート    遥夢(恋)
   そつと触れたる弥陀のてのひら    遊子(雑)

左 凍蝶は優しき月に見守られ      すみれ(冬月)
   何を贈らう終のボーナス        芳(冬)
                       (雑)
                       (新年)
                       (雑)
                       (春)
                       (花)
                       (春)

皆様の付句
塾の迎へは着ぶくれて行く     すみれ(冬)
*「塾の迎へも」と、「も」にすれば「着ぶくれて」の行動範囲が広がる感じがしませんか。「は」の場合はこだわりが見えてきますが。

今ぞ目覚めと霜解く朝陽      五帳面(冬)
*推敲して見れば「朝日に目覚む霜解けの道」ということでしょうか。

おでんたつぷり子ども食堂      ゆき(冬)
*この句もいただきたいところですが、右8句目に「がつつり飯」がありましたし、中1句目には「箸置き」も出てましたね。

重ね着をして高野切書く      しをん(冬)
*「高野切」とは「古今和歌集」の写本で、高野山伝来に因んだ名称ですね。それを書道の御手本にして、重ね着をして書いているという、高雅さと俗っぽさが相俟った句になりました。

気も引締まる稽古場の冴え      遥夢(冬)
*さて何の稽古場でしょう。単独ではなく複数の人物が関わる場所のように思えますが、いろいろ想像させてくれる上でも、引き締まった句です。

何を贈らう初のボーナス        芳(冬)
*「初」字が中3句目に既出でしたね。なので「何を贈らう終(つひ)のボーナス」として、この句をいただきます。最初があれば最後もあるでしょうから。

派閥領袖くさめして辞す       遊子(冬)
*時事句を一捻り。自民党石破氏の面影ですね。下の句が効果的です。

テラスに干した蒲団ホカホカ    炬燵猫(冬)
*率直で健康的な日常生活を切取りました。「凍蝶」との落差が大きすぎるようにも感じます。

毛糸編みをり生まれ来る児に     秋草(冬)
*この句は「生まれ来る児に毛糸編みをり」がいいと思います。

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