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#58793
光明
ゲスト

インターネット連句
 鳳蝶「仏蘭西の友」  
11月8日
 皆様、お待たせしました。挙句です。7句の候補句が集まりました。その中から、すみれさんの「もてなしの茶に添へる草餅」を採りました。壺中天は異次元だけれど、お茶と草餅という不易なるものでの、もてなしで終ることにしました。
 なお、芳さんのご指摘で左7句目「訪ふは壺中の天の花万朶」の「中」字が、左4句目に既出なのが分かりました。私の見落としです。「壷中」は直しようがないので、左4句目「淑気の中に仰ぐ富士の嶺」を、「淑気漲り仰ぐ富士の嶺」とさせていただきます。
 約一か月間、お付き合いいただきありがとうございました。今回の「鳳蝶」形式、お楽しみいただけたでしょうか。ご参加くださいました皆様ご自身でも、この形式に挑戦していただければ、大変嬉しく存じます。
 それでは、少しお休みしますが、今月中には、新規興行を始めたいと、次の形式を思案中です。改めて発句も募りますので、ご案内のあるまで暫くお待ちください。

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   鳳蝶「仏蘭西の友」  2020.10.02起首 11.08満尾

右 名月や声懐かしき長電話         芳(月)
   葡萄酒醸す仏蘭西の友        光明(秋)
  蔦紅葉城壁朱く彩りて         秋草(秋)
   眼鏡はづして合はすフォーカス    小石(雑)
  あやとりの川がたちまち山となり   しをん(雑)
   風通りくる湯屋の籐椅子      炬燵猫(夏)
  熱帯魚横目にヨガの猫ポーズ     しをん(夏)
   がつつり飯のレシピ定まる      遊子(雑)

中 箸置きは清水焼の色違ひ        安庵(恋)
   切符二枚を予約する夢        ゆき(恋)
  シューマンの余韻に浸る初デート    遥夢(恋)
   そつと触れたる弥陀のてのひら    遊子(雑)

左 凍蝶は優しき月に見守られ      すみれ(冬月)
   何を贈らう終のボーナス        芳(冬)
  故郷の父母へ離れの設計図      メロン(雑)
   淑気漲り仰ぐ富士の嶺        遥夢(新年)修正
  航海を結ぶ錨を今下ろす        ゆき(雑)
   シャトルコックは春へ突き抜け    遊子(春)
  訪ふは壺中の天の花万朶        秋草(花)
   もてなしの茶に添へる草餅     すみれ(春)

皆様の付句
小岩に廻り泳ぐ若鮎         閑坐(春)
*「渕の周りを泳ぐ若鮎」でしょうか。但し、「熱帯魚」が右7句目に詠まれていますので、挙句での魚類は採れないですね。

もてなしの茶に添へる草餅     すみれ(春)
*この句をいただきます。

小さなリュック遠足の列        芳(春)
*「小さなリュック」で、幼らを想わせる隠喩表現がいいですね。

陽炎燃ゆるふるさとの丘      しをん(春)
*左3句目に「故郷」が使われていますね。「陽炎燃ゆるキュビスムの丘」と大胆に。

糸遊の立つ畔に一服         遥夢(春)
*「一服」だと、挙句感が薄く、継続性を感じてしまいますね。

かげろふ揺らぐ落人の里       秋草(春)
*陽炎が三句続きました。前句の「壺中天」に対する世界感とも読めますね。
「落人」か「落武者」か迷います。

清明の雨降れる庭園         日和(春)
*「清明」は左4の「淑気」と、共に気分の好さを表わす時候の季語なので、やや差し合うように思います。その意味で、「清明の雨」という表現には無理があると思います。挙句としては、なおさら「清明ゆゑに奮ふ庭園」とでもすべきかと。

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