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インターネット連句
本宝塚「雪螢」の巻
12月5日
皆様おまたせしました。雪の連の四句目、恋の句を11句付けていただきました。
その中から、このコロナ禍の一面を切取った炬燵猫さんの「在宅ワーク募る逢ひたさ」を採りました。前句をリモートの画面と読んだところに、今様の恋の句が生まれました。カタカナの打越は頻繁に出るのは避けたいところですが、基本的にはオッケーです。
雪の連五句目は、新年の句をお詠み下さい。
「宝塚」には表・裏はございませんが、基本的な式目は歌仙式に倣って進めたいと思います。なお仮名遣いは歴史的仮名遣いとさせていただきます。不馴れな方はこちらで直しますので現代仮名遣いでも結構です。また、同字は月・花以外は一語一会です。
それでは、雪の連五句目の締切りを12月7日の20時とします。揮ってご投句ください。
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本宝塚「雪螢」 2020.12.01起首
雪 行く先を風に任せて雪蛍 芳(冬)
紫キャベツサラダ彩り 光明(冬)
君笑めば凍てる心も溶くるらん 遥夢(冬恋)
在宅ワーク募る逢ひたさ 炬燵猫(恋)
(新年)
(新年)
(雑)
星 (雑)
(恋)
(夏恋)
(夏)
( )
( )
皆様の付句
愛は豊かに育てゆくべし 遊子(恋)
*前句にストレートに付いた納得の恋句です。
不器用ゆゑに縒りは強くて マリンバ(恋)
*一端解けた縒りは元には戻りにくいので、最初から強い縒りを掛けた二人の仲は解けないという、不器用な性格が生んだ恋の成就ですね。
鼓動高鳴るはじめてのキス すみれ(恋)
*その相手とは初めてなのか、それとも人生で初めてなのか迷いますが、ここは後者でしょうね。
産毛の光る頬に接吻 日和(恋)
*初々しさが伝わりますね。それも頬に、ですから。
アーモンド目の君にまた惚れ 晋山(恋)
*アーモンド目といえば、画家モジリアニが描く妻のジャンヌ・エビュテルヌの目を想います、ドラマチックな夫婦愛でした。
躊躇ひながら肩を抱きしめ 芳(恋)
*受け入れてもらえるか確信できない刹那の躊躇いが、恋に発展するかしないかの瀬戸際をよく表わしています。
思ひの丈を綴る恋文 秋草(恋)
*少し常套句感、あるい既視感のある句になりました。実はわたしもこの句とそっくり同じ句を詠んだことがあります。「思ひの丈」「恋文」「綴る」が思い浮かべば、こう詠むしかないですよね。
モナリザに似た謎めいた人 遥夢(恋)
*モナリザに似た人というだけでは、恋句としては弱いように思いますが、謎めいたという点にウエイトを置けば、恋のドラマが浮かび上がってきますね。
在宅ワーク募る逢ひたさ 炬燵猫(恋)
*この句をいただきます。
長持唄に送られし日よ ゆき(恋)
*長持唄の源流は、箱根峠あたりの雲助が歌っていた「雲助唄」だそうです。嫁入りの光景が恋句になるのか、考えるところですが、この句は追憶の要素が強いので、恋句としては薄められますね。
ピースサインで明日の約束 しをん(恋)
*このピースサイン、第二次世界大戦時からあり、連合軍の兵士が使っていたそうです。意味は勝利の印でしたが、ベトナム戦争後は平和のサインとして用いられており、さて、恋句としての効果はいかがでしょうか。