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インターネット連句
本宝塚「雪螢」の巻
12月7日
皆様おまたせしました。雪の連の五句目には新年の句を募りましたところ、10句の付けが集まりました。
その中に、いかにもこういう対策も初詣に合せて取っているだろうなと、納得させられた日和さんの句「センサーで手水飛び出す初社」は、水が「飛び出す」という表現が馴染まないので、「センサーで手水オン・オフ初社」とさせていただき採りました。コロナ禍での接触を避ける工夫にユーモアも感じました。
雪の連、次の六句目は新年の短句をお詠み下さい。
「宝塚」には表・裏はございませんが、基本的な式目は歌仙式に倣って進めたいと思います。なお仮名遣いは歴史的仮名遣いとさせていただきます。不馴れな方はこちらで直しますので現代仮名遣いでも結構です。また、同字は月・花以外は一語一会です。
それでは、雪の連五句目の締切りを12月9日の20時とします。揮ってご投句ください。
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本宝塚「雪螢」 2020.12.01起首
雪 行く先を風に任せて雪蛍 芳(冬)
紫キャベツサラダ彩り 光明(冬)
君笑めば凍てる心も溶くるらん 遥夢(冬恋)
在宅ワーク募る逢ひたさ 炬燵猫(恋)
センサーで手水オン・オフ初社 日和(新年)
(新年)
(雑)
星 (雑)
(恋)
(夏恋)
(夏)
( )
( )
皆様の付句
センサーで手水飛び出す初社 日和(新年)
*「センサーで手水オン・オフ初社」に修正していただきます。
初雀小庭に影の二つみつ 遥夢(新年)
*「二つみつ」の表記を統一して、ここは「初雀小庭に影のふたつみつ」としましょう。生類に目を付けられた新春の表現、いいと思います。前句の恋の面影としても読めますね。
気恥かし父の撮りくる着衣始 秋草(新年)
*写真ならまだしも、ビデオ撮影にも凝る父親像が目に浮かびます。父親にとっては大切な成長の記録なんですよね。
初夢の続き気になる展開に 芳(新年)
*「展開に」が気になりますね。「初夢の続き気になる寝覚めして」とすれば、「初夢の続き」が特に気になることがより明確に。
工房に夢をもたらす初明り すみれ(新年)
*前句の「在宅ワーク」に「工房」が呼応していますね。明るい未来も想像させてくれます。
千客の四方へ跳ね飛ぶふくさ藁 マリンバ(新年)
*「四方へ跳ね飛ぶ」が、季語と重ならないように思います。「千客の粛と踏み来るふくさ藁」とすればどうでしょう。庭に敷かれた福藁が見えてくる思います。
衣桁にはお出掛けを待つ春小袖 メロン(新年)
*「在宅ワーク」が続いても、新年のお出掛けが叶えられ、春着も袖を通されることを待っているんだ、用意されているんだという、新年だからこその思いが伝わります。
初御籤孫を抱く日も遠からず ゆき(新年)
*具体的な願いが叶うという、御神籤の意味合いが好く表わされています。前句によく付いていますね。
三が日すつぴんでしたと独り者 晋山(新年)
*意味するところは、独身女性の正月三が日誰にも合うこと無く寝正月だったという暮らしが、読み取れます。お正月が個性的に表現されました。
佇めば淑気あふるる蹲踞に しをん(新年)
*庭の蹲踞に淑気を感じたという、新年らしさが無駄な表現も無く伝わりました。