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#64237
光明
ゲスト

インターネット連句
 本宝塚「雪螢」の巻
1月14日
 皆様、お待たせしました。
 花の連三句目は恋の短句。最後の連で恋の句作りも残り少なくなる中、恋の成就を願う句が多くなるのは当然の帰結かとも思います。
 そこに至らず、実らないままの恋に耐え忍ぶという恋句もありました。そんな秋草さんの「偲ぶ思ひにいつかしら痩せ」を今回は採りました。

 花の連四句目は、春恋か恋の句をお詠み下さい。最後の恋の句です。

 「宝塚」には表・裏はございませんが、基本的な式目は歌仙式に倣って進めたいと思います。なお仮名遣いは歴史的仮名遣いとさせていただきます。不馴れな方はこちらで直しますので現代仮名遣いでも結構です。また、同字は月・花以外は一語一会です。

 花の連三句目の締切りを1月16日の20時とします。揮ってご投句ください。1月からは偶数日が締切となっています。残り四句となりました。

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   本宝塚「雪螢」    2020.12.01起首
雪の連
  行く先を風に任せて雪蛍          芳(冬)  雪
   紫キャベツサラダ彩り         光明(冬)
  君笑めば凍てる心も溶くるらん      遥夢(冬恋)
   在宅ワーク募る逢ひたさ       炬燵猫(恋)
  センサーで手水オン・オフ初社      日和(新年)
   毬杖打ちの村は賑はひ       マリンバ(新年)
  笛太鼓東京音頭繰返し          晋山(雑)
星の連
   とんび輪を描く原つぱの上       秋草(雑)
  日焼した顔も晴れやかバイク旅     すみれ(夏)
   負けん気を出すラムネ早飲み       芳(夏)
  夏星のひとつ二人の星と決め       ゆき(夏恋) 星
   季の移ろひに歩み揃はず       メロン(恋)
  白無垢のお色直しはチマチョゴリ      芳(恋)
   済州島(チェジュ)の浜辺で探す貝殻 しをん(雑)
月の連
  携帯はもうすぐ電池切れさうで     すみれ(雑)
   蓑虫鳴けば猫の耳立ち         秋草(秋)
  ひたひたと帰山の僧の月を連れ      遊子(月)  月
   老舗秘伝の旨き鱲子(からすみ)   炬燵猫(秋)
  許されぬ恋語りたる素浄瑠璃       遥夢(恋)
   熱愛覚めて幕が下ろされ        ゆき(恋)
  坂道の彼方そびゆるビルがあり      揺子(雑)
花の連
   客足絶ゆる夜の居酒屋         晋山(雑)
  もう一度唇を当て投函す         ゆき(恋)
   偲ぶ思ひにいつかしら痩せ       秋草(恋)
                        (春恋・恋)
                        (春)
                        (花)  花
                        (春)

皆様の付句
真心の束祝福の鐘が鳴る       日和(恋)
*先にお知らせしましたが、長句の丈比べになっていました。

甘き邂逅夢か現か         すみれ(恋)
*「夢か現か甘き邂逅」と、上下入れ替えた方が納まりが良くなりますね。

君の街見るGPSで         しをん(恋)
*「GPSで君の街見る」と直したところ、「君」字が既出でした。

好きだからこそ敢へて身を引く     芳(恋)
*思いやりという、まさに断腸の思いに耐える恋ですね。

親の反対つひに乗越え        遥夢(恋)
*親の理解を得られないままのスタート、と取ってもいいですね。家が関わる恋愛と個々が完結させる恋愛が、まだ綯い交ぜにあるのですね。

バージンロード天使導き       遊子(恋)
*残念ながら大打越に「坂道」がありますね。

あなたに似合ふコート買ひ入れ    晋山(恋)
*このままだと散文的過ぎるので「貴男好みのコート購ふ」としましょう。

偲ぶ思ひにいつかしら痩せ      秋草(恋)
*この句をいただきます。