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#64331
光明
ゲスト

インターネット連句
 本宝塚「雪螢」の巻
1月18日
 皆様、お待たせしました。
 花の連五句目はこの句を含めて残り三句ということもあってか、11句の春の短句が寄せられました。それぞれの句がさまざまなシーンを描き切った中から、遊子さんの「薄氷に乗る陽ざしざらざら」を採りました。前句の男女関係の実態を、「薄氷」のようで「ざらざら」しているとも読める、付合いの面白さを評価しました。特に「陽ざしざらざら」の表現は、物質では無い光線を感触で捉え、その実、リアルさに納得させられます。

 花の連六句目は、花の句をお詠み下さい。当然ながら「花」字を抜かさないように。

 「宝塚」には表・裏はございませんが、基本的な式目は歌仙式に倣って進めたいと思います。なお仮名遣いは歴史的仮名遣いとさせていただきます。不馴れな方はこちらで直しますので現代仮名遣いでも結構です。また、同字は月・花以外は一語一会です。

 花の連六句目の締切りを1月20日の20時とします。揮ってご投句ください。1月からは偶数日が締切となっています。残り二句となりました。

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   本宝塚「雪螢」    2020.12.01起首
雪の連
  行く先を風に任せて雪蛍          芳(冬)  雪
   紫キャベツサラダ彩り         光明(冬)
  君笑めば凍てる心も溶くるらん      遥夢(冬恋)
   在宅ワーク募る逢ひたさ       炬燵猫(恋)
  センサーで手水オン・オフ初社      日和(新年)
   毬杖打ちの村は賑はひ       マリンバ(新年)
  笛太鼓東京音頭繰返し          晋山(雑)
星の連
   とんび輪を描く原つぱの上       秋草(雑)
  日焼した顔も晴れやかバイク旅     すみれ(夏)
   負けん気を出すラムネ早飲み       芳(夏)
  夏星のひとつ二人の星と決め       ゆき(夏恋) 星
   季の移ろひに歩み揃はず       メロン(恋)
  白無垢のお色直しはチマチョゴリ      芳(恋)
   済州島(チェジュ)の浜辺で探す貝殻 しをん(雑)
月の連
  携帯はもうすぐ電池切れさうで     すみれ(雑)
   蓑虫鳴けば猫の耳立ち         秋草(秋)
  ひたひたと帰山の僧の月を連れ      遊子(月)  月
   老舗秘伝の旨き鱲子(からすみ)   炬燵猫(秋)
  許されぬ恋語りたる素浄瑠璃       遥夢(恋)
   熱愛覚めて幕が下ろされ        ゆき(恋)
  坂道の彼方そびゆるビルがあり      揺子(雑)
花の連
   客足絶ゆる夜の居酒屋         晋山(雑)
  もう一度唇を当て投函す         ゆき(恋)
   偲ぶ思ひにいつかしら痩せ       秋草(恋)
  かりそめの妻のふりする遍路宿     炬燵猫(春恋)
   薄氷に乗る陽ざしざらざら       遊子(春)
                        (花)  花
                        (春)

皆様の付句
亀の看経しばしお供で        今日(春)
*月の連二句目に「蓑虫鳴く」があり、「亀の看経」は発音の器官の無いもの同士という、同じ趣きの季語になるのが気になります。

陽炎追ひておさなごの声      しをん(春)
*前句の「かりそめ」と「陽炎」という、どちらも「はかなさ」繋がりになってしまいますね。

蝶がひらひら犬と戯れ       すみれ(春)
*月の連二句目の「蓑虫と猫」と、この句の「蝶と犬」が共通パターンのように読めてしまいました。

雲散霧消に春宵の夢        メロン(春)
*「雲散霧消は春宵の夢」でしょうか。「閑吟集」の「何せうぞ 燻んで 一期は夢よ ただ狂へ」に通じるものを感じます。

外堀緩く薄氷のはり         秋草(春)
*花前に「外堀」と場所が詠まれると、花の句に制約が懸かるようにも思えますね。

春眠誘ふ牛のひと声         遥夢(春)
*「牛」ののどらかさも効果的だと思います。

薄氷に乗る陽ざしざらざら      遊子(春)
*この句をいただきます。

囀りつづく庭に降り立ち       揺子(春)
*「続く」と時間として捉えるか、「満ちる」と量的に表現するか、この「庭」にはどちらが相応しいのでしょうか。

違ひ棚にも飾る紙雛         ゆき(春)
*この「違ひ棚」、どう捉えればよいのか少し迷いますね。「紙雛」との関係をどう持たすのか、もう一押し欲しいところです。前句が「遍路宿」という情報があるので、それをどのように生かすかですね。

工夫凝らした巣箱いろいろ       芳(春)
*いろいろな巣箱、それも工夫が凝らされたものが、という明解さがいいと思います。

饂飩に添へし春菜天ぷら       晋山(春)
*遍路宿と食事のうどんに載った春菜の天ぷら、美味しそうですが、「花前」に植物の「春菜」は気になりますね。