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#64880
光明
ゲスト

下記の文章に乱れが有りましたので修正しました。

皆様がお寄せくださった発句候補句に、それぞれ脇句を付けました。
*沖鴎行き交ふ渡船春北風(はるならひ)今日(春)
 春北風渡船行き交ふ路閉ざす     今日(春)
  白魚汲む網陸に引き揚げ      光明(春)
 「鴎」と「渡船」と「春北風」に三段切れの感ありですね。
 「春北風渡船行き交ふ路閉ざす」とすれば季語に添っていると思います。

*春兆す核の終りの始まれり      ゆき(春)
  麦を踏むのも父と暮らせば     光明(春)
 この句をいただきます。

*踊り子の太鼓の音や梅見茶屋      芳(春)
  残る氷に走る罅割れ        光明(春)
 川端康成「伊豆の踊子」を想いました。

*蕗味噌や雑踏に聞く郷里訛り     遥夢(春)
  この木と決めて耽る観梅      光明(春)
 「蕗味噌」の香ばしい香りから故郷の「訛り」という音を思い出させた。

*満開の白梅薫る局かな        晋山(春)
  鴬笛を吹いて戯る         光明(春)
 「六条院」の場合は「局」ではなくて「屋敷」「邸」になります。

*おほどかに妻恋ふ鳥の往き交ふや  メロン(雑)
  不易なるもの育つ梅林       光明(春)
 「鳥の妻恋」は三春の季語ですが、「妻恋ふ鳥」が季語になるかどうか、難しいところですね。

*伝説や日本獺祭る魚         日和(春)
 吾が机上獺の祭のごとくあり     日和(春)
  物憂ひ顔で侍る恋猫        光明(春)
 推敲の余地ありですね。まず「伝説」をどう読み取るか、あえて「日本獺」とする理由は、と読み直せば、単に「獺の祭」を言っているだけ。「吾が机上獺の祭のごとくあり」としましょう。

*懊悩の我を残して春動く      炬燵猫(春)
  絵踏重ねし像の薄らに       光明(春)
 この句も取ろうか悩みました。

*思ひ人ありて麦踏無心なり      秋草(春恋)
  色となりたや美しき梅が香     光明(春恋)
 恋句に仕立ててみました。