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#65540
光明
ゲスト

インターネット連句
 六条院「核の終り」の巻
3月10日
 皆様お待たせしました。
 秋邸3句目は秋恋の句をお願いしました。秋の季語として用いられたのが、「紅葉」「今年酒」「虫時雨」「虫すだく」「村芝居」という季語と、恋のシチューションとしては「はぢらひ」「逢瀬」「共寝」「枕濡らす」「伊達姿」とが組み合わされました。この内で濃厚な恋になるのが「虫時雨」と「虫すだく」の二句で、それぞれ「共寝」と「枕濡らす」という共通する場面になりました。連想の共通性に興味を覚えますね。
 これらの「濃厚な恋」に魅かれますが、残念なことに夏邸4句目の「潜る青蚊帳」に包括されてしまいます。ここではそれらを全て含んだ言葉である「逢瀬」と「酒」を用いた、しをんさんの「久びさの逢瀬を満たす今年酒」を採りました。前句の「惚れ薬」が実は「今年酒」だったという、祝祭性を感じさせる付け合いになりました。

 秋邸4句目は秋月恋の句をお詠み下さい。

 「六条院」形式には表・裏はありませんが、基本的な式目は歌仙式に倣って進めることとします。なお仮名遣いは歴史的仮名遣いとさせていただきます。不馴れな方はこちらで直しますので現代仮名遣いでも結構です。また、同字は月・花以外は一語一会です。

 秋邸4句目の締切りを3月12日の20時とします。引き続き揮ってご投句ください。

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   六条院「核の終り」    2021.02.12起首

春邸 春兆す核の終りの始まれり      ゆき(春)
    麦を踏むのも父と暮らせば     光明(春)
   弾き語る路上ライブの朧月       芳(春月)
    不意の接吻雪解の庭       炬燵猫(春恋)
   白無垢の肩を彩る飛花ひとつ     遥夢(花恋)
    晩のおかずはいつもコロッケ    秋草(雑)

夏邸 ポパイ見て身近になりぬアメリカン  晋山(雑)
    国境越へて添へる日を待つ    メロン(恋)
   馴初めも別れもネット司り      揺子(恋)
    躊躇ひがちに潜る青蚊帳      秋草(夏恋)
   月照らす小さき金魚の小さき背   炬燵猫(夏月)
    水鉄砲は的を外して       しをん(夏)

秋邸 宝くじ願ひをこめて神棚へ     メロン(雑)
    惚れる薬と知つて飲み干す      芳(恋)
   久びさの逢瀬を満たす今年酒    しをん(秋恋)
                       (月恋)
                       (秋)
                       (雑)

皆様の付句
桂葉で狐と狸化かしあい       縁糸(冬恋)
*先にも書きましたが、冬の句になっています。

ほんのりと染まりはぢらふ薄紅葉  メロン(秋恋)
*「薄紅葉」の色づきを、頬を染める乙女の恥じらいに見立てるという表現技法を用いた、技ありの恋句になりました。

久びさの逢瀬を満たす今年酒    しをん(秋恋)
*この句をいただきました。ここらでお酒もいいですね。

はじめての共寝の宿の虫時雨     遥夢(秋恋)
*「虫時雨」は予想外の応援歌だったのかも。肯定的に取るか否定的に取るか、その後の恋の展開にも影響しますね。

待ちわびて枕濡らせば虫すだく    秋草(秋恋)
*この句は共寝に至らなかった哀しさが滲み出します。虫の音も癒しにはならなかったようですね。

村芝居目を奪はれる伊達姿      揺子(秋恋)
*「伊達姿」という粋な芝居衣装に目を奪われては、恋句にはならないですね。恋へのきっかけというところでしょうか。