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#65587
光明
ゲスト

インターネット連句
 六条院「核の終り」の巻
3月12日
 皆様お待たせしました。
 秋邸4句目は秋月恋の句をお願いしました。月は一年中見られますが、特に秋の月が名月と言われるのは、古来より秋季の天文状況が月を見るのに相応しいからで、春の桜花に秋の月は俳諧の中でも徳に重要な座を占めてきました。
 ということで、秋邸の月の句は月そのものが十全に表現される機会とも言えます。そこへさらに恋をも付加した句が求められた結果、苦労の跡が垣間見られる月恋の句が、8句寄せられました。
 そして今回は逢瀬の後をしっとりと描いた、遥夢さんの「去り行く背に潤む月影」を採りました。

 秋邸5句目は秋の句を、晩秋か三秋の季語を用い仮名留めでお詠み下さい。

 「六条院」形式には表・裏はありませんが、基本的な式目は歌仙式に倣って進めることとします。なお仮名遣いは歴史的仮名遣いとさせていただきます。不馴れな方はこちらで直しますので現代仮名遣いでも結構です。また、同字は月・花以外は一語一会です。

 秋邸5句目の締切りを3月14日の20時とします。引き続き揮ってご投句ください。

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   六条院「核の終り」    2021.02.12起首

春邸 春兆す核の終りの始まれり      ゆき(春)
    麦を踏むのも父と暮らせば     光明(春)
   弾き語る路上ライブの朧月       芳(春月)
    不意の接吻雪解の庭       炬燵猫(春恋)
   白無垢の肩を彩る飛花ひとつ     遥夢(花恋)
    晩のおかずはいつもコロッケ    秋草(雑)

夏邸 ポパイ見て身近になりぬアメリカン  晋山(雑)
    国境越へて添へる日を待つ    メロン(恋)
   馴初めも別れもネット司り      揺子(恋)
    躊躇ひがちに潜る青蚊帳      秋草(夏恋)
   月照らす小さき金魚の小さき背   炬燵猫(夏月)
    水鉄砲は的を外して       しをん(夏)

秋邸 宝くじ願ひをこめて神棚へ     メロン(雑)
    惚れる薬と知つて飲み干す      芳(恋)
   久びさの逢瀬を満たす今年酒    しをん(秋恋)
    去り行く背に潤む月影       遥夢(月恋)
                       (秋)
                       (雑)

皆様の付句
上弦の月天使掲げて         縁糸(月恋)
*図案的には「月に腰掛けクピド微笑む」でしょうか。

未練弥増し仰ぐ有明        メロン(月恋)
*不易とも言える、後朝の別れの情感が描かれました。

月は有明送らむと言ふ        秋草(月恋)
*この句も月に見られている早朝、逢瀬の名残を描きました。

きつく抱かれて月の船揺る       芳(月恋)
*熱い抱擁を、「月の舟揺る」でより強調することができました。

抱き竦められ崩る月影       炬燵猫(月恋)
*抱擁の喜びを「崩る月影」と、月に見立てて描きました。

課長誘惑月見いかがと        晋山(月恋)
*散文的に過ぎました。「月の魅力で課長誘惑」とすれば句になりますね。

去り行く背に潤む月影        遥夢(月恋)
*この句をいただきます。

ふたりで仰ぐ後の今宵を      しをん(月恋)
*形だけの「仰ぐ」よりも、「ふたりで過ごす後の今宵を」とすれば、恋のニュアンスがもっと深まりますね。