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#65836
光明
ゲスト

インターネット連句
 六条院「核の終り」の巻
3月24日
 皆様お待たせしました。
 冬邸の4句目は冬恋の短句をお詠みいただき、8句の付けが寄せられました。
それぞれの冬の季語は、「流るる年」「大歳」は時候、「鶏乳む」「づく」は鳥類、「口切の茶事」「注連飾る」は生活、「札納」は行事でした。「虫すだく」は秋季。
 そして、時候と陰陽道と恋をうまく合体させたメロンさんの「大歳過ごす方違へなり」を採りました。「方違へ」とは凶方にあたる場所・方向を避けるために、前夜に吉方にある家に1泊して、翌日目的地に向かうという陰陽道の禁忌・呪法のことです。その前夜が大晦日で、恋しい人と共に過ごす理由が方忌だったという、凝った恋句になっています。

 冬邸5句目は新年の句を仮名留めでお詠み下さい。

 「六条院」形式には表・裏はありませんが、基本的な式目は歌仙式に倣って進めることとします。なお仮名遣いは歴史的仮名遣いとさせていただきます。不馴れな方はこちらで直しますので現代仮名遣いでも結構です。また、同字は月・花以外は一語一会です。

 冬邸5句目の締切りを3月26日の20時とします。この巻も残り2句になりました。引き続き揮ってご投句ください。

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   六条院「核の終り」    2021.02.12起首

春邸 春兆す核の終りの始まれり      ゆき(春)
    麦を踏むのも父と暮らせば     光明(春)
   弾き語る路上ライブの朧月       芳(春月)
    不意の接吻雪解の庭       炬燵猫(春恋)
   白無垢の肩を彩る飛花ひとつ     遥夢(花恋)
    晩のおかずはいつもコロッケ    秋草(雑)

夏邸 ポパイ見て身近になりぬアメリカン  晋山(雑)
    国境越へて添へる日を待つ    メロン(恋)
   馴初めも別れもネット司り      揺子(恋)
    躊躇ひがちに潜る青蚊帳      秋草(夏恋)
   月照らす小さき金魚の小さき背   炬燵猫(夏月)
    水鉄砲は的を外して       しをん(夏)

秋邸 宝くじ願ひをこめて神棚へ     メロン(雑)
    惚れる薬と知つて飲み干す      芳(恋)
   久びさの逢瀬を満たす今年酒    しをん(秋恋)
    去り行く足音(あのと)潤む月影  遥夢(月恋)
   菊供養ちよつと一服ほつこりと    縁糸(秋)
    盲導犬は仕事中です       炬燵猫(雑)

冬邸 映画館出れば夢から現実へ      秋草(雑)
    嚏の顔を見られ消え入る       芳(冬恋)
   月渡る落ち葉に混じる睦み声     秋草(冬月恋)
    大歳過ごす方違へなり      メロン(冬恋)
                       (新年)
                       (新年)

皆様の付句
流るる年を君と二人で        縁糸(冬恋)
*「流るる年」には、これからも「末長く」という意味は含まれていなくて、「一年が過ぎさる」という、季節を惜しむ思いを表していますので、「君と二人で」には結びつかないようにも思います。ということから、「年」字も既出なので「大歳までは君と二人で」としましょうか。

乱れ髪梳く虫すだく宿        遥夢(秋恋)
*秋の恋句になったしまいました。

大歳過ごす方違へなり       メロン(冬恋)
*この句をいただきます。

鶏乳む庭我が身を委ね        今日(冬恋)
*今日さんお久し振りです。「鶏乳(とりつる)む」は晩冬の季語ですね。ここは次句が新年なので、晩冬以外の季語をお願いしていました。

忍び会ふ宿衛兵はづく        秋草(冬恋)
*秋邸3句目に「逢瀬」が詠まれています。それと、「づく」はやはり漢字の「木菟」でないと意味が通り難いですね。

男魅了す口切の茶事        しをん(冬恋)
*どの点が男を魅了するのか、恋句にするには難しい季語に挑戦されました。

札納には夫婦揃つて        炬燵猫(冬恋)
*素直な恋句になりました。でも、少し物足りなさを覚えます。

手作りの注連飾る愛の巣        芳(冬恋)
*狭いながらもふたりにとっては愛の巣。目に浮かぶようです。拙いけれど心のこもった注連飾りがそこを守る、いいですね。

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