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#67443
光明
ゲスト

インターネット連句
 伊予の湯桁「琴の会」の巻
6月12日
 お待たせしました。中一三句目は恋の句で、11句もの候補句が集まりました。さまざまな恋模様になりました。
 その中から、遥夢さんの「キスマーク嬉し恥づかし帰り道」を、「帰り」が既出なので、「キスマーク嬉し恥づかし戻り道」に修正して採りました。「戻り道」に、本復後の日常生活への復帰の思いを籠めています。

 中一四句目も恋の短句をお詠み下さい。

 基本的な式目は歌仙式に倣って進めることとします。仮名遣いはいつも通り、歴史的かな遣いとさせていただきます。不馴れな方はこちらで直しますので、現代仮名遣いでも結構です。同字は月・花以外は一語一会とします。

 中一四句目の締切りを14日の20時とします。揮ってご投句ください。

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   伊予の湯桁「琴の会」   2021.05.04起首

左 初袷たをやかに座す琴の会      メロン(夏)
   風の調べに揺るる葉桜        光明(夏)
  夏燕空を自在に遊ぶらん        遥夢(夏)
   仕事帰りにフィットネスジム    炬燵猫(雑)
  金色の手作りジャムを購うて      秋草(雑)
   路面電車が見せる町並み        芳(雑)
  月中天魚も眠る水族館         ゆき(月)
   お独りさまの集ひ夜長に      しをん(秋)
中 地芝居の台詞合はせは白熱し       芳(秋)
   のそりと歩く若冲の象       炬燵猫(雑)
  ほの一字背(そびら)になぞり頬を染め 今日(恋)
   疑惑の後妻じつは世話焼き      日和(恋)
  媾曳の浜辺に寄せる黒い波       遊子(恋)
   寝酒の友に誘ふあやかし       秋草(冬)
  浄土にも有りや冬月ちちははよ    しをん(冬月)
   柚子湯の柚子をギュッと抱きしめ  炬燵猫(冬)
  定跡を踏まへた上の詰将棋       日和(雑)
   蓬莱飾る京の常宿          遊子(新年)
  花の春夢は果てなく膨らみぬ     メロン(新年花)
   全快近し主治医告げ来て       ゆき(雑)
  キスマーク嬉し恥づかし戻り道     遥夢(恋)
                       (恋)
                       (月)
                       (秋)
右                      (秋)

皆様の付句
歌垣をプラトニックな恋だけど     閑坐(恋)
*「歌垣はプラトニックな恋だけど」とすれば、意味は伝わります。

暦にはデートのマーク二重丸      今日(恋)
*『暦にはデートのマーク◎』は句になるかという、ご質問がありました。要は「文字以外の図形を句に取り入れることは可能か?」ということです。お答えは「可能」ですが、多用はお勧めできませんということになります。それを用いる必然性あるいは有効性が、担保される必要があると思います。この句は「二重丸」と、漢字表記が適しています。「マーク」も「印」とした方が言葉が生きてきますね。

トキメキの白衣美人と別れる日     縁糸(恋)
*前句の「主治医」があって「白衣」が出るのは、ストーリーの構成要素が決まった、ということになり連句としては面白くない展開と言えます。前句で言い足りなかったことを、付け句で言い足したことになるからです。二句で描かれたのは病院内での恋の顛末でした、で終わってしまうからです。そうすると前句が重くなり、次の句が付けにくくなるのです。

起きぬけの顔恥ぢらひぬ閨の隅     揺子(恋)
*好きな人には寝顔は絶対見せてはならない、という戒めもありますが、中にはこういうことになることもあるでしょう。艶めかしさが伝わります。

キスマーク嬉し恥づかし帰り道     遥夢(恋)
*「帰り」が左四句目に既出なので、「キスマーク嬉し恥づかし戻り道」としていただきました。

君と吾児僕はとことん守り抜く     遊子(恋)
*どちらかと言えば、恋というよりも家族愛を描いているように思えます。

老いて猶燠のくすぶる胸の内      秋草(恋)
*女性の恋情は老いて焼かれ、骨が灰になっても消えないと言われます。まさにそれを表現されています。

平常心装ふほどに不整脈        日和(恋)
*前句に「全快」「主治医」が詠まれ、そこからどう転じるか、というところでの「不整脈」だと、転じへの期待を裏切っています。

遅咲きのモテ期の兆しVサイン    炬燵猫(恋)
*まさにアナログ的な代表とも言える「Vサイン」の登場に、遅咲きの面目躍如たるものが窺えます。

年下の君に惹かれていく不安       芳(恋)
*前句の「主治医」が年下だったという読みをさせる、うまい句です。病気の心配から恋の不安への、心理変化の切り替わりがいいですね。

いまはまだ仮祝言で酒呑みて      甚碌(恋)
*恋の句としては「仮祝言」という説明の言葉だけで、恋が成立している関係性の中身は、何にも表わされていないですね。酒を飲めば恋になるわけでもないですから。