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インターネット連句
伊予の湯桁「琴の会」の巻
6月14日
お待たせしました。中一四句目は恋の短句で、7句が寄せられました。次が月の座になるということを考慮しての選句になりました。
その結果、遊子さんの「太くて赤い糸を離さず」を採りました。恋句に「赤い糸」はある意味定番ですが、運命任せという用いられ方が多い中、この句は主体的な動きを前面に出している点が個性的だと思います。
中一五句目は月の句をお詠み下さい(「月の句」と言えば秋季の月を意味します)。
基本的な式目は歌仙式に倣って進めることとします。仮名遣いはいつも通り、歴史的かな遣いとさせていただきます。不馴れな方はこちらで直しますので、現代仮名遣いでも結構です。同字は月・花以外は一語一会とします。
中一五句目の締切りを16日の20時とします。揮ってご投句ください。
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伊予の湯桁「琴の会」 2021.05.04起首
左 初袷たをやかに座す琴の会 メロン(夏)
風の調べに揺るる葉桜 光明(夏)
夏燕空を自在に遊ぶらん 遥夢(夏)
仕事帰りにフィットネスジム 炬燵猫(雑)
金色の手作りジャムを購うて 秋草(雑)
路面電車が見せる町並み 芳(雑)
月中天魚も眠る水族館 ゆき(月)
お独りさまの集ひ夜長に しをん(秋)
中 地芝居の台詞合はせは白熱し 芳(秋)
のそりと歩く若冲の象 炬燵猫(雑)
ほの一字背(そびら)になぞり頬を染め 今日(恋)
疑惑の後妻じつは世話焼き 日和(恋)
媾曳の浜辺に寄せる黒い波 遊子(恋)
寝酒の友に誘ふあやかし 秋草(冬)
浄土にも有りや冬月ちちははよ しをん(冬月)
柚子湯の柚子をギュッと抱きしめ 炬燵猫(冬)
定跡を踏まへた上の詰将棋 日和(雑)
蓬莱飾る京の常宿 遊子(新年)
花の春夢は果てなく膨らみぬ メロン(新年花)
全快近し主治医告げ来て ゆき(雑)
キスマーク嬉し恥づかし戻り道 遥夢(恋)
太くて赤い糸を離さず 遊子(恋)
(月)
(秋)
右 (秋)
皆様の付句
同居開始はコペンハーゲン 日和(恋)
*開始したのは、新婚同居なのか、家族同居なのかが判明しないところがもどかしいですね。恋の外縁をなぞっているだけという感じです。
甘くとろける口移しチョコ 甚碌(恋)
*飲み物の「口移し」は分かりますが、「とろけるチョコ」の場合どうやって行うのか、そこに恋はあるのか、残念ながらこの句からは読み取れません。
太くて赤い糸を離さず 遊子(恋)
*この句をいただきました。
君との証親に報告 閑坐(恋)
*この「証し」は何を意味しているのか、または何の「証し」なのかがよく分からないですね。多分、妊娠が恋の証し、ということを言っていると思われますが、そうなると、恋よりも先に男女関係があって、そして受胎告知があることにもなりますね。一面的な見方ですが。
銀の指輪に刻むイニシャル 秋草(恋)
*次が月の句になりますので、気遣いとして光り物は避けたいですね。
同期会ではいつもデュエット しをん(恋)
*共通の持ち歌があり、毎回高評価を得ているので、いつしかデュエットが定番になったけれど、関係性は恋未満ということでしょうか。あるいはそんな風に見えて、実は深い仲なんです、というふたつの答えが導かれますが、それもこれも恋模様だと言えますね。
中吊りで知る元彼の恋 炬燵猫(恋)
*毒にも薬にもならない情報源は、週刊誌の車内広告。普通ならそれだけのことだけど、今回は元彼のことだったという、衝撃的な出来事、そんな設定の発見が今どきの恋句になりました。