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#67931
光明
ゲスト

インターネット連句
 伊予の湯桁「琴の会」の巻
7月4日
 お待たせしました。右八句目は春の短句をお願いしたところ、9句が集まりましたが、如何せん、既出字のオンパレードと天象の打越が複数句あるという状況の為、ここは僭越ですが、拙句を投じさせていただきました。

 挙句は雑の長句を仮名留めでお詠み下さい。滅多にない挙句を楽しんでください。

 基本的な式目は歌仙式に倣って進めることとします。仮名遣いはいつも通り、歴史的かな遣いとさせていただきます。不馴れな方はこちらで直しますので、現代仮名遣いでも結構です。月・花以外は一語一会とします。

 挙句の締切りを一日伸ばして、7月7日(七夕)の20時とします。最後の一句、揮ってご投句ください。

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   伊予の湯桁「琴の会」   2021.05.04起首

左 初袷たをやかに座す琴の会      メロン(夏)
   風の調べに揺るる葉桜        光明(夏)
  夏燕空を自在に遊ぶらん        遥夢(夏)
   仕事帰りにフィットネスジム    炬燵猫(雑)
  金色の手作りジャムを購うて      秋草(雑)
   路面電車が見せる町並み        芳(雑)
  月中天魚も眠る水族館         ゆき(月)
   お独りさまの集ひ夜長に      しをん(秋)
中 地芝居の台詞合はせは白熱し       芳(秋)
   のそりと歩く若冲の象       炬燵猫(雑)
  ほの一字背(そびら)になぞり頬を染め 今日(恋)
   疑惑の後妻じつは世話焼き      日和(恋)
  媾曳の浜辺に寄せる黒い波       遊子(恋)
   寝酒の友に誘ふあやかし       秋草(冬)
  浄土にも有りや冬月ちちははよ    しをん(冬月)
   柚子湯の柚子をギュッと抱きしめ  炬燵猫(冬)
  定跡を踏まへた上の詰将棋       日和(雑)
   蓬莱飾る京の常宿          遊子(新年)
  花の春夢は果てなく膨らみぬ     メロン(新年花)
   全快近し主治医告げ来て       ゆき(雑)
  キスマーク嬉し恥づかし戻り道     遥夢(恋)
   太くて赤い糸を離さず        遊子(恋)
  モダンジャズ流れる床屋月覗く    炬燵猫(月)
   夕餉の膳に香る栗飯         ゆき(秋)
右 またたびを家苞にして猫の旅      遥夢(秋)
   足引つかかる破れジーンズ      秋草(雑)
  梅雨晴の物干し竿は満員に        芳(夏)
   ラムネ飲みつつビッグ・バン思ふ   揺子(夏)
  笑はせるアインシュタインあつかんべ  遊子(雑)
   幼きものら陽炎を追ひ       しをん(春)
  山裾に懐深き花大樹          日和(花)
   リアル俳席終始のどらか       光明(春)
                       (雑)

皆様の付句
田打つ人らの大きな息吹        甚碌(春)
*「大」字が既出でした。

霞たたせる佐保姫の舞         縁糸(春)
*「霞」が二句前の「陽炎」と天象の打越になります。

そぞろ歩きの日射しうららか      ゆき(春)
*「歩」字が既出でした。「日射し」が「陽炎」と天象の打越になりますね。

里の遠近春田打ちして         秋草(春)
*「近」字と「春」字が既出でした。

野遊び憶ひ開くアルバム        揺子(春)
*「遊」字が既出でした。

畦塗り終へて笑顔輝く          芳(春)
*「笑」字が既出でした。

里より届く若布香りて         遥夢(春)
「若」字と「香」字が既出でした。

草へと伸びる耕牛の舌        炬燵猫(春)
*「耕牛の舌」が三句前の「あつかんべ」と、「舌出し」の差合いになりますね。牛と人間、微妙な感じですが。

綿雪ふはり庭の蹲踞         しをん(春)
*「綿雪」が二句前の「陽炎」と天象の打越になりますね。