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■(1)世吉「笹舟に」ウ13
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(1)世吉「笹舟に」 2017.9.15 起首
笹舟に乗せゆく酒(ささ)や小鳥来る 雀羅
秋の灯点る老舗割烹 鮎並
月白の墨に膠を含ませて 紅鯨 月・秋
初心者ゆえの芸の細かさ 麦子
夫らはケーキ作りに挑戦し 絵(かい)
長寿の家系百歳の笑み りえ
掛軸のくだかけの尾の垂れさがり 鮎
浦風に知るけふのつゆ明け 羅
ウ
もてなしのグリーンサラダにパセリ摘む 紅
客は未来の舅姑 え
てのひらに波濤図愛づる山の寺 麻里
妖怪絵巻夢に魘(うな)され 今日
伏せている二人の中のすきま風 絵
水に流るるオフィリアの帯 紅
満ち満ちてまぶしき月の今いくつ 小石 月・秋
悩みの底に落ちるかなかな 百花
秋空へ組体操の立ち上がり 鮎
擦り傷なんかツバで治るよ 鞠鈴
あっけらかん大正昭和生き抜いて いばら
雨降らぬ日もゴム長を召し 紅
漕ぎながら落花をうける掌(たなごころ) 日
○自転車漕ぎながら落花を「掬ふ」のは相当からだが軟らかくないと難しいので、余裕のある「うける」でどうでしょう。畑仕事の帰りなのでしょうか、ゴム長で自転車を漕ぎながら、飄々とした様が楽しいです。
前便時間差恐縮です。
あっけらかん大正昭和生き抜いて いばら
右も左も老いし旅人 今日
こういう場合、前句の繰り返し(付き過ぎ)ですので、「右も左も老いし若者」など、見方を少し変えてみると面白くなります。電車の優先席を譲らない(譲れない)若者が珍しくなくなりました。疲れてるんですね。
列島の端っこ選び花の旅 鞠鈴
前句と一緒にすると、ゴム長で花の旅をしてる感じで、昔の山下画伯を思い出します。「ゴム長を召し」というのですからもう少し違った人物像になるのかも知れませんが。
次は、以下に春の短句をお付け下さい。
雨降らぬ日もゴム長を召し 紅
漕ぎながら落花をうける掌(たなごころ) 日