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インターネット連句
十三仏行「爆心地」の巻
9月1日
ウ二句目は恋の長句をお願いしましたところ、6句集まりました。3句続きの最後の恋句で、流れとしては3句絡みにならないようにとの、意識が求められます。
そこで、今日さんの「嬉し泣きそつと搔き揚ぐ解れ髪」を採りました。「解れ髪」が前句の「熱く抱かれ」が原因のように読めますが、それ以外に生活感としても受け止めることができると考えました。
次はウ三句目です。この形式の特徴でもある雪の座になります。冬の短句で雪を詠み込んで下さい。
なお、基本的な式目は歌仙式に倣って進めることとします。仮名遣いはいつも通り、歴史的かな遣いとさせていただきます。不馴れな方はこちらで直しますので、現代仮名遣いでも結構です。同字は月・花以外は一語一会とします。
次のウ三句目の締切りを9月3日の20時とします。揮ってご投句ください。
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十三仏行「爆心地」 2021.08.15起首
表 人の世の遺恨ふたつの爆心地 光明(秋)
願ひの糸に結ぶ折り鶴 ゆき(秋)
望月夜幼きパンダ健やかに 遊子(月)
写真館にはおめかしをして 炬燵猫(雑)
祭笛吹く横顔に惚れなほす 遥夢(夏恋)
裏 木下闇で熱く抱かれ 秋草(夏恋)
嬉し泣きそつと搔き揚ぐ解れ髪 今日(恋)
(冬雪)
(冬月)
(雑)
(春)
(春)
挙句 (花)
皆様の付句
子を残す痛みに耐へて生きし日々 遥夢(恋)
*子への思いが主であると読め、恋が従になっているようで、恋句としては物足りないですね。
嬉し泣きそつと搔き揚ぐ解れ髪 今日(恋)
*この句をいただきました。
打ち上がる花火の音に喘ぐ声 縁糸(夏恋)
*夏の恋句としてなら濃厚な恋として読めますが、ここは無季の恋をお願いしていました。
たまゆらの逢瀬とあらば声忍び しをん(恋)
*美しい恋句で採りたいのですが、「逢瀬」が打越の「木下闇で熱く抱かれ」と差合いになりますね。
腰抜けの子連れと知つてそれつきり 秋草(恋)
*どういういきさつがあったのか、ドラマを想像させますね。相手に執着しないという恋句もあって当然です。
このままじや帰りたくない終電車 炬燵猫(恋)
*何があったのでしょうか、都会の逢瀬の成行きを描きました。ふたりの夜は長くまだまだ続きます。