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#69185
光明
ゲスト

インターネット連句
 十三仏行「爆心地」の巻
9月7日
 ウ五句目は雑の短句をお願いしました。ここはのどかな町の光景と、前句を捉えてのメロンさんの句、「駐在さんがひよいと声掛け」を採りました。冬から春への季移りも、これでスムーズに行きそうです。

 次はウ六句目です。春の長句をお詠みください。

 なお、基本的な式目は歌仙式に倣って進めることとします。仮名遣いはいつも通り、歴史的かな遣いとさせていただきます。不馴れな方はこちらで直しますので、現代仮名遣いでも結構です。同字は月・花以外は一語一会とします。
 次のウ六句目の締切りを9月9日の20時とします。揮ってご投句ください。

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    十三仏行「爆心地」   2021.08.15起首

表  人の世の遺恨ふたつの爆心地     光明(秋)
    願ひの糸に結ぶ折り鶴       ゆき(秋)
   望月夜幼きパンダ健やかに      遊子(月)
    写真館にはおめかしをして    炬燵猫(雑)
   祭笛吹く横顔に惚れなほす      遥夢(夏恋)
裏   木下闇で熱く抱かれ        秋草(夏恋)
   嬉し泣きそつと搔き揚ぐ解れ髪    今日(恋)
    雪に鮮やか招き看板       しをん(冬雪)
   立飲みの小銭並べて月凍つる      芳(冬月)
    駐在さんがひよいと声掛け    メロン(雑)
                       (春)
                       (春)
挙句                     (花)

皆様の付句
若き噺家語る時そば         今日(雑)
*前句の「小銭並べて」からの「時そば」への連想、やや出来過ぎの感ありと申しましょうか。

流しの歌は母を偲ばせ        遥夢(雑)
*カラオケが流行る以前は、流しの隆盛時がありました。その代表が北島三郎ですね。アコーデオンを抱えた人も居たようですが、主流はギターでした。

マトリョーシカの姉妹澄まして    ゆき(雑)
*採りたくなった句です。旅行土産でしょうね、入れ子の順番に少女模様のマトリョーシカが並んでいる飲み屋の棚が目に浮かびました。前句の「並べて」がやや暗示的な趣になったのが気になりました。

巣泊りの宿ネット探して      しをん(雑)
*食事なしの「素泊まり」ではないでしょうか。

駐在さんがひよいと声掛け     メロン(雑)
*この句をいただきました。

僧捨てし過去知らぬものなく     遊子(雑)
*「立飲み」の客は元は僧だったという設定、リアルなドラマを感じますね。

嫁はまだかと母の便りに       秋草(雑)
*息子の将来を心配する母親像を出すことで、現実の生活と人生の厳しさを描いています。

帰れぬ家に火陰揺らめく      炬燵猫(雑)
*真直ぐ帰宅出来ない症候群。「帰れぬ家」の「火影」が怖いですね。