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#695
雀羅
ゲスト

■(1)世吉「笹舟に」ナオ1治定
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(1)世吉「笹舟に」           2017.9.15 起首

笹舟に乗せゆく酒(ささ)や小鳥来る         雀羅
 秋の灯点る老舗割烹               鮎並
月白の墨に膠を含ませて              紅鯨 月・秋
 初心者ゆえの芸の細かさ             麦子
夫らはケーキ作りに挑戦し             絵(かい)
 長寿の家系百歳の笑み              りえ
掛軸のくだかけの尾の垂れさがり           鮎
 浦風に知るけふのつゆ明け             羅

もてなしのグリーンサラダにパセリ摘む        紅
 客は未来の舅姑                  え
てのひらに波濤図愛づる山の寺            麻里
 妖怪絵巻夢に魘(うな)され             今日
伏せている二人の中のすきま風            絵
 水に流るるオフィリアの帯             紅
満ち満ちてまぶしき月の今いくつ           小石 月・秋
 悩みの底に落ちるかなかな             百花
秋空へ組体操の立ち上がり               鮎
 擦り傷なんかツバで治るよ             鞠鈴
あっけらかん大正昭和生き抜いて          いばら
 雨降らぬ日もゴム長を召し              紅
漕ぎながら落花をうける掌(たなごころ)         日
 木橋の杭に掛かる切れ凧               鈴
ナオ
うらうらと春暮れてゆく大工町            田助

○デンスケさんと読みますか? よろしくお願いします。景の句で受けて、気分を変えようとする付句です(いわゆる景気付け)。「川縁を見え隠れする春帽子 今日」は前句に似た雰囲気です。もう少し離して付けられるといいと思います。「
草餅を提げてをみな等集会へ 紅鯨」、少し前の「大正昭和を生き抜い」た人の残像がありますので「をみな等」はもう少し離したいです。「春帽子東京弁の消えやらず 麦子」、東京から帰って来て気取りの抜けない女性、という感じ。次の展開も思わせます。

次は雑の短句でどうぞ。