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インターネット連句
クレッシェンド「カリヨン」の巻
10月16日
お待たせしました。6句目は冬の短句でしたが、集まったのは三句だけでした。この形式、どうも人気が無いような気がします。そこで、巻きながら趣向を付け加えて行こうと思います。
まず、クレッシェンド形式は発句・脇句の音量と、その二句で描かれた情景はそこまでにして、三句目(2連目)からがまさしく一巻の変化・展開の始まりとします。そして、句の中で響き、鳴っている音、そのボリュームを挙句に向かって徐々に上げて行ってみましょう。しかし、単純に音を大きくするだけの表現ではなく、工夫を期待しています。
そこで三句の中から、胃痛に苦しむ漱石のうめき声が聞こえてきそうな、遊子さんの「胃痛覚ゆる漱石忌なる」を採りました。因みに忌日は12月9日です。
次の7句目は、雑の句を仮名留めでお詠み下さい。
なお、基本的な式目は歌仙式に倣って進めることとします。仮名遣いはいつも通り、歴史的かな遣いとさせていただきます。不馴れな方はこちらで直しますので、現代仮名遣いでも結構です。同字は一語一会とします。
次の7句目の締切りを18日の20時とします。揮ってご投句ください。
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クレッシェンド「カリヨン」の巻 2021.10. 7起首
1 カリヨンの響動もす広場黄落す しをん(秋)修正
2 時祷書に見る中世の秋 光明(秋)
3 後の月玻璃戸を開けて愛でるらん 秋草(月)
4 夜行列車で帰るふるさと 炬燵猫(雑)
5 ただいまに猫のあくびと大根焚 縁糸(冬)
6 胃痛覚ゆる漱石忌なる 遊子(冬)
7 (雑)
8 (春)
9 (花)
10 (春)
11 (恋)
12 (恋)
13 (夏)
14 (夏)
皆様の付句
胃痛覚ゆる漱石忌なる 遊子(冬)
*この句をいただきました。
モノクロ映画どてら着て見る しをん(冬)
*黒沢明の映画「どん底」を想いました。ゴーリキー原作を江戸の貧乏人が集まる木賃宿に舞台を置き換え、中村鴈次郎、山田五十鈴、三船敏郎、香川京子、千秋実など、芝居上手を揃えた作品でした。勿論モノクロです。まさにどてらを羽織って見れば、登場人物の一人になった気分にすぐになれますね。
無音のままに海に降る雪 炬燵猫(冬)
*6句目で「無音」が勿体ないですね。上に書いたように三句目からが本当のスタートになるので、音は聞こえていて、さらに大きくなっていくことを望みます。