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インターネット連句
クレッシェンド「カリヨン」の巻
10月20日
お待たせしました。8句目は七句の付けが集まりました。花前の句という縛りの所為か、前句への付き加減にウエイトを置いた句が目立ちました。
そこを回避した日和さんの「今朝は玄鳥至る軒先」を採りました。生類の猫が大打越にありますが、生類二句去りでクリアしました。
次の9句目は、いよいよ花の句です。よろしくお詠み下さい。
なお、基本的な式目は歌仙式に倣って進めることとします。仮名遣いはいつも通り、歴史的かな遣いとさせていただきます。不馴れな方はこちらで直しますので、現代仮名遣いでも結構です。同字は一語一会とします。
次の9句目の締切りを22日の20時とします。揮ってご投句ください。
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クレッシェンド「カリヨン」の巻 2021.10. 7起首
1 カリヨンの響動もす広場黄落す しをん(秋)
2 時祷書に見る中世の秋 光明(秋)
3 後の月玻璃戸を開けて愛でるらん 秋草(月)
4 夜行列車で帰るふるさと 炬燵猫(雑)
5 ただいまに猫のあくびと大根焚 縁糸(冬)
6 胃痛覚ゆる漱石忌なる 遊子(冬)
7 坐禅組む何か変はると思ひつつ 閑坐(雑)
8 今朝は玄鳥至る軒先 日和(春)
9 (花)
10 (春)
11 (恋)
12 (恋)
13 (夏)
14 (夏)
皆様の付句
霞を纏ひ踊る姫神 縁糸(春)
*前句の仏道に続けて神道だと、いささか忙しない感有りです。
薄氷に射す陽ざしやはらか 遊子(春)
*景の句としてうまく詠まれていますが、さて次の花の句の縛りになっていないか、ふとそんなことを思いました。
今朝は玄鳥至る軒先 日和(春)
*この句をいただきました。
遊糸追ひかけ走る園児ら 秋草(春)
*座禅に対して、園児を出すことで動きが生まれました。
大岩占めて亀の看経 しをん(春)
*寺院の池の島を占める沢山の亀、それがお経を読んでいるようだという季語の斡旋になっていますが、前句の「座禅」に「看経」はいかがなものでしょう。
かたびら雪の残る峠路 炬燵猫(春)
*地理的に大きな転換をもたらす付け句になりました。それが次句の花にどう影響するか、迷うところですね。
目借る蛙に俺もさうだと 閑坐(春)
*話し言葉にすると、前句の「座禅」の当事者に重なってしまいます。そうなると転じが効いているか、この句では状況が前句に続いてしまっているように思います。