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インターネット連句
クレッシェンド「カリヨン」の巻
10月24日
お待たせしました。10句目は春の短句で、五句お詠みいただきました。
前句の「花衣」の展開の先には「花見」という、「花を愛でる」動きが有ると言うことを含んで、付け句を考える必要があります。
そこで、遊子さんの「風船売に人だかりして」を採りました。花の名所には人出を当てにした、子供向けの風船売りが居ても不思議ではないとの見立ての、絶妙の付けだと思います。
次の11句目は恋の句を仮名留めでお詠み下さい。
なお、基本的な式目は歌仙式に倣って進めることとします。仮名遣いはいつも通り、歴史的かな遣いとさせていただきます。不馴れな方はこちらで直しますので、現代仮名遣いでも結構です。同字は一語一会とします。
次の11句目の締切りを26日の20時とします。揮ってご投句ください。
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クレッシェンド「カリヨン」の巻 2021.10. 7起首
1 カリヨンの響動もす広場黄落す しをん(秋)
2 時祷書に見る中世の秋 光明(秋)
3 後の月玻璃戸を開けて愛でるらん 秋草(月)
4 夜行列車で帰るふるさと 炬燵猫(雑)
5 ただいまに猫のあくびと大根焚 縁糸(冬)
6 胃痛覚ゆる漱石忌なる 遊子(冬)
7 坐禅組む何か変はると思ひつつ 閑坐(雑)
8 今朝は玄鳥至る軒先 日和(春)
9 帯選び燥ぐ姉妹の花衣 芳(花)
10 風船売に人だかりして 遊子(春)
11 (恋)
12 (恋)
13 (夏)
14 (夏)
皆様の付句
春に鳴る雷轟き響く 縁糸(春)
*季語としては「春の雷」もしくは「春雷」が正確なもの。「春に鳴る雷」とは言いません。季語にはその音感も重要で、この句は「春の雷」の五音で済む意味をわざわざ十七音全部を使い、句の幅を狭くしています。「春の雷鳴り慌てふためく」とすれば人の表情も伝わりますね。
水屋手伝ふ春の宵にて 閑坐(春)
*夏の季語としての「水屋」があります。水売りのことです。季語ではない、ただの台所という意味もあり、この句はそれを表現しているんでしょうが、やや曖昧感を覚えます。
風船売に人だかりして 遊子(春)
*この句をいただきました。
畑返しするトラクター見ゆ 秋草(春)
*畑鋤きの光景だけでは、物足りない気がします。
木の芽和とて招き入れられ しをん(春)
*「招き入れられ」の意味がよく分かりませんでした。