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#8446
雀羅
ゲスト

■③歌仙「我村や」ナウ1治定   2018.2.7 起首
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我村や春降(ふる)雪も二三尺        一茶
 雛の使ひの昼くらふささ          雀羅         
大干潟人力飛行夢に見て            紅鯨
 錠剤の粒床に零るる           可不可
娘の探す巣にゐる筈のハムスター        柳下
 迷路の月はひまわりの中           桃 夏・月

眩しげに薄荷水のむご住職          小石
 善財童子の旅も終わりに          麦子
原語にてマルテの手記を読み了える       華美憂
 教務課からの急な呼び出し          桃
裏町をちょっとぶらぶらしてただけ        柳
 まぶたの母は世間知りすぎ          羅
ハイタッチして舞い降りるコウノトリ       紅
 おやつの時は豚のカンカン          桃
曲馬団カーテンコールは三度まで         麦
  靴紐解けば秋の夕焼             晴
花灯籠かすかになりて月の舟          柳 花・月・秋
 わらう露人と猿酒を酌み           羅
ナオ
旅鞄三鬼句集をポケットに          去戸留
 スイッチバック二飛び四飛び         桃
雑草と呼ばれし草にある名前         麦子
 ゆかしき人に似たる風情よ          小波
引金を引けないままのスナイパー       小石
 瓦礫の街を夏のつばくろ           羅
ゆらゆらと夕立の後に動くもの         柳
 貿易風の大波に乗り             桃
亡命の積荷を隠す独裁者            波
 人形は未だ首を振ってる           羅
元号のいつまであるや十六夜           麦
 テニスコートに見初めあふ秋         柳
ナウ
当てのない着信音を待ついとど        富士 
(当ての無き着信音を待つ夜長)原句

○富士さんさっそくのお出まし有難うございます。俳句と連句の違い、そして似たところ、沢山感じ取って頂きたいと思います。ちょっと直させて頂きましたのは、打越と「夜」の同字があることと、「十六夜」は夜分で「夜長」は障るということで、同じ秋の季語「いとど」など如何でしょううか。「いとど」は別名「かまどうま」「はだかこおろぎ」などと呼ばれるバッタの類です。「張り残す窓に鳴き入るいとどかな 惟然」という句等もあり鳴く虫のように思われていますが、翅もなく発声器官もないので鳴かない虫です。ふとももが張っていて馬のようによく跳ねる虫ですが、「べんじょこおろぎ」などとも言われ、モテそうもないですし、着信音を待っていてもずっと来ないかもしれませんね。かわいそうに・・。

「幸せは行李ひとつの四畳半 鈴代」、鈴代さんも付句有難うございます。はい、ここは秋の句を付けて頂くところでしたが、季語が入ってませんでした。秋は三句は続ける、でしたね。付味もよく、よく転じています。打越に「十六夜」と数字が出ていますので「四畳半」のところ、「幸せを行李につめてダットサン」なんてどうです? 脱兎さん、ではないダットサンなんてとしが知れますが・・。

「テニスコートに見初めあふ秋」というのはいとどクンの錯覚だったんですね。寂しい恋句になりましたが、お次をどうぞフォローして下さい。無季の長句です。