インターネット連句を始めます。

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  • #46784
    雀羅
    ゲスト

    雀羅

    ■☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

    百韻「日月は」         2019.4.16 起首

    日月は旅人なりぬ花に雪            雀羅 花・春
     雀の子らの集う軒先              古柏
    春の朝川柳欄を食卓に             不映
     上司と似た名いつも見つける          芳
    潮の香の導く先に海と空            村宅
     丸太くり抜き翌(あす)に漕ぎ出す      安庵
    謫仙は飛鏡に杯を傾けて             あさ 月・秋
     萩散る庵に残る足跡              優

    銀杏と君のしているイヤリング        五帳面
     皿洗いつゝ下の名で呼ぶ            さ
    愛の巣に磯の匂いの満ちる朝           羅
     あの石巻に似たる青空            竜馬
    転生を信じて崖に夏花(げばな)つみ       さ  三夏
      みそっ歯の児の笑顔満開          小石
    外つ国の言語行き交う先斗町           宅
     脱出ゲーム知恵を出しあい           芳
    包帯がしだいにほどけ大股に         ゆかり
      ニッカボッカのキタにはためく         さ
    いっぷくに背ナを丸める暮の月           芳  月・冬
      足らぬ食材思うまなざし          うに
    菓子工場跡地の草のかぐわしき          さ
     こちにかしらを上げる老犬           柏
    二オ
    公園に似顔絵画きの春火桶            庵
     揺れるぶらんこ恋の行方は          宅
    会いたいと思う気持ちがくやしくて       芳
     着信通知見てはため息            香
    腰折れの気配は仮想通貨にも          羅 
     タラップ降りる頬に秋風           に
    カンナ咲く故郷へ向かふ定期船         映
      良夜を破るロックンロール           々 月・秋
    花道の先にかすんでいる希林          羅 花・春 
      新入生の列を見守り            芳
    目借時竿竹売りのこえとおく          さ
      あめのしづくのもぢとなりける        五
    足元の大きな鼠おいはらい            芳
      遅しといひてアミダ振向く 庵
    二ウ
    かゞやける沖に傾きヨットの帆         さ
      生れし浦磯出でぬわれから           に
    君とゆく観月橋に蝉の声             五 月・秋
     転びたる妹(いも)負うて花野へ        庵
    すさまじき指ロザリオの珠を繰り        さ
     足に履かせる古いそろばん          芳
    駆け出して丘を走って未来へと         五
     カスタネットがいやだった頃         雀
    受付のPepperくんが指す夕立         さ
     俺は塩顔うん多分そう            五
    旧友と記念撮影桜島          海老まよねーず
      よくろんぼとか示現流とか          羅
    飛行する頭の下に春の雷            芳
     ビニールハウス種蒔きを終え       原つぱ
    三オ
    乳清に立てるさゞなみ夏近し          さ
     コンソメスープ音をたてずに         芳
    肉球と混凝土(コンクリート)の生乾き     ぱ
      監視カメラに残る映像            芳
    出所して差入れの襟巻き巻きぬ         さ
      まなび直しの夜間中学            羅 
    理科室の人体模型くたびれる          庵
     フラスココーヒーおとす冬の日        に
    雪焼の目元のしわの白々と            さ
     国旗掲げてウイニングラン         芳
    晴れやかに十二単の裾持ちて          庵
     瓶のぞきてふ色に親しき          香
    喧騒を離れて在りし堀の月          宅 月・秋
     帰燕の糞に水輪ひろごる          さ
    三ウ
    UFOの飛来を受ける稲の波           芳
     母の形見の糠床を分け           宅
    しゃんしゃんと鈴つけ馬に揺られゆく       庵
     下戸と上戸を足して二で割る         羅 
    テンポ良いボケつっこみに大笑い        芳
      グリコの看板いつも夏シャツ       麦子
    内股に彫りし名まえがぷるぷるで       庵
     身請けの金をやっと手にして        芳
    熊手掻き恋の落ち葉を集めては        五
     色のおちつく木守の月           羅 月・冬
    綻びのカーディガンからでる嚏        石
     もぎりの仕事スカラ座に得る        に
    はなびらの貼りつく傘のしづく切り      同 花・春
      蛙の付箋厚いゲラにも           さ
    ナオ
    娘との約束をした野遊びに          芳
     唐揚げマヨのおむすびが好き        香
    知命てふ文字書いてゐるひきこもり      羅
     猫ぬくぬくと眠る傍ら           宅
    薄明に芭蕉の巻葉とけそめて         さ
     バイクの音の近付いて来る         に
    起きよとて地団駄踏んでいる兎        五
     フラメンコならちょっと自信が       に
    常連の客が投げこむ赤い薔薇          庵
     見えぬ絆に惑うほうたる          石 
    ひとたびは燃えた記憶のある嫦娥       羅 月・秋
      朝露に文たたみ直して           に
    裏木戸に籠いっぱいの茸やら         芳
     故なく笑いその内に泣き            庵
    ナウ
    同じ歳重ねた友が生む子ども         優

    ○「同級生が生む子ども」と言えばすっきりするのに、どうしてこんなもって廻った言い方するんだろう・・とも言えますが、これが俳句のように一句だけで話を片付けない連句の持ち味です。少しくぐもったようなこの言い方は「述懐」と言われるものですが、前句と一緒に読んだ時、不妊治療で苦労しあった(時には抜け駆けも思い)友だちなのだろうか・・といったことも想像しました。

    あささん、気まぐれな料理屋の亭主みたいですみませんですね。

    ではどうぞ。雑です。

    #46778
    あさ
    ゲスト

    あ、すみません。
    扉はもう閉まっていたようで……^^;

    #46777
    あさ
    ゲスト

     朝露に文たたみ直して     に
    裏木戸に籠いっぱいの茸やら   芳

    付け
    甲斐の深山は冬遠からず

    #46776
    ゲスト

    裏木戸に籠いっぱいの茸やら       
     故なく笑いその内に泣き

    付け
    同じ歳重ねた友が生む子ども

    前回は失礼いたしました。

    #46775
    雀羅
    ゲスト

    ■☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

    百韻「日月は」         2019.4.16 起首

    日月は旅人なりぬ花に雪            雀羅 花・春
     雀の子らの集う軒先              古柏
    春の朝川柳欄を食卓に             不映
     上司と似た名いつも見つける          芳
    潮の香の導く先に海と空            村宅
     丸太くり抜き翌(あす)に漕ぎ出す      安庵
    謫仙は飛鏡に杯を傾けて             あさ 月・秋
     萩散る庵に残る足跡              優

    銀杏と君のしているイヤリング        五帳面
     皿洗いつゝ下の名で呼ぶ            さ
    愛の巣に磯の匂いの満ちる朝           羅
     あの石巻に似たる青空            竜馬
    転生を信じて崖に夏花(げばな)つみ       さ  三夏
      みそっ歯の児の笑顔満開          小石
    外つ国の言語行き交う先斗町           宅
     脱出ゲーム知恵を出しあい           芳
    包帯がしだいにほどけ大股に         ゆかり
      ニッカボッカのキタにはためく         さ
    いっぷくに背ナを丸める暮の月           芳  月・冬
      足らぬ食材思うまなざし          うに
    菓子工場跡地の草のかぐわしき          さ
     こちにかしらを上げる老犬           柏
    二オ
    公園に似顔絵画きの春火桶            庵
     揺れるぶらんこ恋の行方は          宅
    会いたいと思う気持ちがくやしくて       芳
     着信通知見てはため息            香
    腰折れの気配は仮想通貨にも          羅 
     タラップ降りる頬に秋風           に
    カンナ咲く故郷へ向かふ定期船         映
      良夜を破るロックンロール           々 月・秋
    花道の先にかすんでいる希林          羅 花・春 
      新入生の列を見守り            芳
    目借時竿竹売りのこえとおく          さ
      あめのしづくのもぢとなりける        五
    足元の大きな鼠おいはらい            芳
      遅しといひてアミダ振向く 庵
    二ウ
    かゞやける沖に傾きヨットの帆         さ
      生れし浦磯出でぬわれから           に
    君とゆく観月橋に蝉の声             五 月・秋
     転びたる妹(いも)負うて花野へ        庵
    すさまじき指ロザリオの珠を繰り        さ
     足に履かせる古いそろばん          芳
    駆け出して丘を走って未来へと         五
     カスタネットがいやだった頃         雀
    受付のPepperくんが指す夕立         さ
     俺は塩顔うん多分そう            五
    旧友と記念撮影桜島          海老まよねーず
      よくろんぼとか示現流とか          羅
    飛行する頭の下に春の雷            芳
     ビニールハウス種蒔きを終え       原つぱ
    三オ
    乳清に立てるさゞなみ夏近し          さ
     コンソメスープ音をたてずに         芳
    肉球と混凝土(コンクリート)の生乾き     ぱ
      監視カメラに残る映像            芳
    出所して差入れの襟巻き巻きぬ         さ
      まなび直しの夜間中学            羅 
    理科室の人体模型くたびれる          庵
     フラスココーヒーおとす冬の日        に
    雪焼の目元のしわの白々と            さ
     国旗掲げてウイニングラン         芳
    晴れやかに十二単の裾持ちて          庵
     瓶のぞきてふ色に親しき          香
    喧騒を離れて在りし堀の月          宅 月・秋
     帰燕の糞に水輪ひろごる          さ
    三ウ
    UFOの飛来を受ける稲の波           芳
     母の形見の糠床を分け           宅
    しゃんしゃんと鈴つけ馬に揺られゆく       庵
     下戸と上戸を足して二で割る         羅 
    テンポ良いボケつっこみに大笑い        芳
      グリコの看板いつも夏シャツ       麦子
    内股に彫りし名まえがぷるぷるで       庵
     身請けの金をやっと手にして        芳
    熊手掻き恋の落ち葉を集めては        五
     色のおちつく木守の月           羅 月・冬
    綻びのカーディガンからでる嚏        石
     もぎりの仕事スカラ座に得る        に
    はなびらの貼りつく傘のしづく切り      同 花・春
      蛙の付箋厚いゲラにも           さ
    ナオ
    娘との約束をした野遊びに          芳
     唐揚げマヨのおむすびが好き        香
    知命てふ文字書いてゐるひきこもり      羅
     猫ぬくぬくと眠る傍ら           宅
    薄明に芭蕉の巻葉とけそめて         さ
     バイクの音の近付いて来る         に
    起きよとて地団駄踏んでいる兎        五
     フラメンコならちょっと自信が       に
    常連の客が投げこむ赤い薔薇          庵
     見えぬ絆に惑うほうたる          石 
    ひとたびは燃えた記憶のある嫦娥       羅 月・秋
      朝露に文たたみ直して           に
    裏木戸に籠いっぱいの茸やら         芳
     故なく笑いその内に泣き            庵
    ナウ

    ○泣いたり笑ったりする茸、籠にはどういう茸がはいっていたのでしょうか。

    ぞうでも秋でもどうぞ。いよいよ名残裏にはいります。

    #46774
    安庵
    ゲスト

    朝露に文たたみ直して           に
    裏木戸に籠いっぱいの茸やら         芳
    故なく笑いその内に泣き   庵

    #46771
    雀羅
    ゲスト

    ■☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

    百韻「日月は」         2019.4.16 起首

    日月は旅人なりぬ花に雪            雀羅 花・春
     雀の子らの集う軒先              古柏
    春の朝川柳欄を食卓に             不映
     上司と似た名いつも見つける          芳
    潮の香の導く先に海と空            村宅
     丸太くり抜き翌(あす)に漕ぎ出す      安庵
    謫仙は飛鏡に杯を傾けて             あさ 月・秋
     萩散る庵に残る足跡              優

    銀杏と君のしているイヤリング        五帳面
     皿洗いつゝ下の名で呼ぶ            さ
    愛の巣に磯の匂いの満ちる朝           羅
     あの石巻に似たる青空            竜馬
    転生を信じて崖に夏花(げばな)つみ       さ  三夏
      みそっ歯の児の笑顔満開          小石
    外つ国の言語行き交う先斗町           宅
     脱出ゲーム知恵を出しあい           芳
    包帯がしだいにほどけ大股に         ゆかり
      ニッカボッカのキタにはためく         さ
    いっぷくに背ナを丸める暮の月           芳  月・冬
      足らぬ食材思うまなざし          うに
    菓子工場跡地の草のかぐわしき          さ
     こちにかしらを上げる老犬           柏
    二オ
    公園に似顔絵画きの春火桶            庵
     揺れるぶらんこ恋の行方は          宅
    会いたいと思う気持ちがくやしくて       芳
     着信通知見てはため息            香
    腰折れの気配は仮想通貨にも          羅 
     タラップ降りる頬に秋風           に
    カンナ咲く故郷へ向かふ定期船         映
      良夜を破るロックンロール           々 月・秋
    花道の先にかすんでいる希林          羅 花・春 
      新入生の列を見守り            芳
    目借時竿竹売りのこえとおく          さ
      あめのしづくのもぢとなりける        五
    足元の大きな鼠おいはらい            芳
      遅しといひてアミダ振向く 庵
    二ウ
    かゞやける沖に傾きヨットの帆         さ
      生れし浦磯出でぬわれから           に
    君とゆく観月橋に蝉の声             五 月・秋
     転びたる妹(いも)負うて花野へ        庵
    すさまじき指ロザリオの珠を繰り        さ
     足に履かせる古いそろばん          芳
    駆け出して丘を走って未来へと         五
     カスタネットがいやだった頃         雀
    受付のPepperくんが指す夕立         さ
     俺は塩顔うん多分そう            五
    旧友と記念撮影桜島          海老まよねーず
      よくろんぼとか示現流とか          羅
    飛行する頭の下に春の雷            芳
     ビニールハウス種蒔きを終え       原つぱ
    三オ
    乳清に立てるさゞなみ夏近し          さ
     コンソメスープ音をたてずに         芳
    肉球と混凝土(コンクリート)の生乾き     ぱ
      監視カメラに残る映像            芳
    出所して差入れの襟巻き巻きぬ         さ
      まなび直しの夜間中学            羅 
    理科室の人体模型くたびれる          庵
     フラスココーヒーおとす冬の日        に
    雪焼の目元のしわの白々と            さ
     国旗掲げてウイニングラン         芳
    晴れやかに十二単の裾持ちて          庵
     瓶のぞきてふ色に親しき          香
    喧騒を離れて在りし堀の月          宅 月・秋
     帰燕の糞に水輪ひろごる          さ
    三ウ
    UFOの飛来を受ける稲の波           芳
     母の形見の糠床を分け           宅
    しゃんしゃんと鈴つけ馬に揺られゆく       庵
     下戸と上戸を足して二で割る         羅 
    テンポ良いボケつっこみに大笑い        芳
      グリコの看板いつも夏シャツ       麦子
    内股に彫りし名まえがぷるぷるで       庵
     身請けの金をやっと手にして        芳
    熊手掻き恋の落ち葉を集めては        五
     色のおちつく木守の月           羅 月・冬
    綻びのカーディガンからでる嚏        石
     もぎりの仕事スカラ座に得る        に
    はなびらの貼りつく傘のしづく切り      同 花・春
      蛙の付箋厚いゲラにも           さ
    ナオ
    娘との約束をした野遊びに          芳
     唐揚げマヨのおむすびが好き        香
    知命てふ文字書いてゐるひきこもり      羅
     猫ぬくぬくと眠る傍ら           宅
    薄明に芭蕉の巻葉とけそめて         さ
     バイクの音の近付いて来る         に
    起きよとて地団駄踏んでいる兎        五
     フラメンコならちょっと自信が       に
    常連の客が投げこむ赤い薔薇          庵
     見えぬ絆に惑うほうたる          石 
    ひとたびは燃えた記憶のある嫦娥       羅 月・秋
      朝露に文たたみ直して           に
    裏木戸に籠いっぱいの茸やら         芳

    ○誰が持って来てくれた茸かごでしょう。朝露に濡れたメモも入って。90句くらい先にある「軒先」の同字を見つけたんですね。すごい! 連句は前後に気を使うことも大事ですが、あんまり気を使い過ぎては楽しめなくなりますし、くたびれます。もっと力を注がないといけないところは他にあるように思います。どういう気の使い方が必要かという目安になるのが「式目」でありその中心は「句数・去嫌」です。

    昨日は新鮮なラッキョウがスーパーにあり(鹿児島産と書いてあるのでうれしくなり)大笊いっぱい買ってきて自分で大量の甘酢漬けしました。張り切ってやっている私にかみさんが、「ちゃんと計量しないでやってるの?」と言いますので、「軽量なんかしないよ」と言いました。料理できちんと計量する人と計量しない人居ますが、私は後者です。多分私の連句もそうなんだと思います。

    ではどうぞ、秋でも雑でも。

    #46770
    ゲスト

    すみません。脇句が軒先でした。訂正します。

    裏木戸に籠いっぱいの茸やら

    #46769
    ゲスト

    ひとたびは燃えた記憶のある嫦娥       羅 月・秋
     朝露に文たたみ直して           に

    付け

    軒下に籠いっぱいの茸やら

    よろしくお願い致します。

    #46760
    雀羅
    ゲスト

    ■☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

    百韻「日月は」         2019.4.16 起首

    日月は旅人なりぬ花に雪            雀羅 花・春
     雀の子らの集う軒先              古柏
    春の朝川柳欄を食卓に             不映
     上司と似た名いつも見つける          芳
    潮の香の導く先に海と空            村宅
     丸太くり抜き翌(あす)に漕ぎ出す      安庵
    謫仙は飛鏡に杯を傾けて             あさ 月・秋
     萩散る庵に残る足跡              優

    銀杏と君のしているイヤリング        五帳面
     皿洗いつゝ下の名で呼ぶ            さ
    愛の巣に磯の匂いの満ちる朝           羅
     あの石巻に似たる青空            竜馬
    転生を信じて崖に夏花(げばな)つみ       さ  三夏
      みそっ歯の児の笑顔満開          小石
    外つ国の言語行き交う先斗町           宅
     脱出ゲーム知恵を出しあい           芳
    包帯がしだいにほどけ大股に         ゆかり
      ニッカボッカのキタにはためく         さ
    いっぷくに背ナを丸める暮の月           芳  月・冬
      足らぬ食材思うまなざし          うに
    菓子工場跡地の草のかぐわしき          さ
     こちにかしらを上げる老犬           柏
    二オ
    公園に似顔絵画きの春火桶            庵
     揺れるぶらんこ恋の行方は          宅
    会いたいと思う気持ちがくやしくて       芳
     着信通知見てはため息            香
    腰折れの気配は仮想通貨にも          羅 
     タラップ降りる頬に秋風           に
    カンナ咲く故郷へ向かふ定期船         映
      良夜を破るロックンロール           々 月・秋
    花道の先にかすんでいる希林          羅 花・春 
      新入生の列を見守り            芳
    目借時竿竹売りのこえとおく          さ
      あめのしづくのもぢとなりける        五
    足元の大きな鼠おいはらい            芳
      遅しといひてアミダ振向く 庵
    二ウ
    かゞやける沖に傾きヨットの帆         さ
      生れし浦磯出でぬわれから           に
    君とゆく観月橋に蝉の声             五 月・秋
     転びたる妹(いも)負うて花野へ        庵
    すさまじき指ロザリオの珠を繰り        さ
     足に履かせる古いそろばん          芳
    駆け出して丘を走って未来へと         五
     カスタネットがいやだった頃         雀
    受付のPepperくんが指す夕立         さ
     俺は塩顔うん多分そう            五
    旧友と記念撮影桜島          海老まよねーず
      よくろんぼとか示現流とか          羅
    飛行する頭の下に春の雷            芳
     ビニールハウス種蒔きを終え       原つぱ
    三オ
    乳清に立てるさゞなみ夏近し          さ
     コンソメスープ音をたてずに         芳
    肉球と混凝土(コンクリート)の生乾き     ぱ
      監視カメラに残る映像            芳
    出所して差入れの襟巻き巻きぬ         さ
      まなび直しの夜間中学            羅 
    理科室の人体模型くたびれる          庵
     フラスココーヒーおとす冬の日        に
    雪焼の目元のしわの白々と            さ
     国旗掲げてウイニングラン         芳
    晴れやかに十二単の裾持ちて          庵
     瓶のぞきてふ色に親しき          香
    喧騒を離れて在りし堀の月          宅 月・秋
     帰燕の糞に水輪ひろごる          さ
    三ウ
    UFOの飛来を受ける稲の波           芳
     母の形見の糠床を分け           宅
    しゃんしゃんと鈴つけ馬に揺られゆく       庵
     下戸と上戸を足して二で割る         羅 
    テンポ良いボケつっこみに大笑い        芳
      グリコの看板いつも夏シャツ       麦子
    内股に彫りし名まえがぷるぷるで       庵
     身請けの金をやっと手にして        芳
    熊手掻き恋の落ち葉を集めては        五
     色のおちつく木守の月           羅 月・冬
    綻びのカーディガンからでる嚏        石
     もぎりの仕事スカラ座に得る        に
    はなびらの貼りつく傘のしづく切り      同 花・春
      蛙の付箋厚いゲラにも           さ
    ナオ
    娘との約束をした野遊びに          芳
     唐揚げマヨのおむすびが好き        香
    知命てふ文字書いてゐるひきこもり      羅
     猫ぬくぬくと眠る傍ら           宅
    薄明に芭蕉の巻葉とけそめて         さ
     バイクの音の近付いて来る         に
    起きよとて地団駄踏んでいる兎        五
     フラメンコならちょっと自信が       に
    常連の客が投げこむ赤い薔薇          庵
     見えぬ絆に惑うほうたる          石 
    ひとたびは燃えた記憶のある嫦娥       羅 月・秋
    朝露に文たたみ直して           に

    ○打越に「ほうたる」があって「朝露」は障るのではないか、という意見もあるべきところ、主観で捌くのではなくて、それなりの根拠(式目)にもとづいて了解しあうところ、と思います。「ほうたる」は夜分ですが、「朝露」は朝時分、蕉風では異時分の打越は問題にしないという考え方です。蕉門の“ローカルルール”と言えばその通りで、芭蕉のひりひりする掟破りを思います。

    「開きて匂ふ忘れ扇よ あさ」、いいですね。こういう匂い、一体阿何年もつものでしょう。「開けば匂ふ忘れ扇よ」、でもいいですね。

    「鳩吹く音は消えて月の野 優」、前句の「嫦娥」は月ですのでもう月を出す必要はないです。「鳩吹く真似をすればせつなく」、でもいいですね。
     
    次も秋です。

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