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#11153
雀羅
ゲスト

■④歌仙「飛行船」ナオ2治定     2018.4.13   起首
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春風や空を漕ぎ出す飛行船         富士
 はなつめくさを敷き詰める丘       雀羅
のどらかにパッチワークの針持ちて     鈴代
 もめん豆腐をあられ切りする       小石
初雪を連れてきそうな月の顔        小波 月・冬
  煤竹売りに寄って来る犬         桃

喧騒を逸れし辺りに家を借り        和嘉子
 土を友とし風と語らふ           冨
雀荘に誘われサボる中国語         可不可
 二時間目には食べる弁当         にゃん子 
海の付くしこ名をすでに決めていて       羅
 いろこの宮へ帰るクリオネ          桃
曼殊沙華沸き立つ赤を寂しとも         冨
 道行照らす淡き月影             に
傷痕を内ふところに秋袷            代
 いっぽんどっこ唄うカラオケ        桃
花ふぶくLEDの青色に             嘉
 下町工場胡蝶訪れ             羅
ナオ
留守番に問えば小僧は伊勢参         に
 宿の雑魚寝にふれる人肌          嘉
(うれし人肌雑魚寝の宿屋)原句

○今でも繁忙期の山小屋では「雑魚寝」になると思いますが、昔のお伊勢参りも当然こうだったでしょう。付句中の「小僧」さんにはこんなこともうれしいことだったのですね。俳句で「雑魚寝」というと古代乱婚の遺風とされる京都江文(えぶみ)神社の節分行事である「大原雑魚寝」を指し、晩冬の季語になります。川柳でも「ざこねでは氏子をふやす御祭(柳多留)とあり、季語を踏まえています。「氏子をふやす」というのはこの行事の後は子が生まれるということですね。
「仮名の源氏名残すスマホに」、前句「留守番に」に付味いまいちか。「二階の窓の揺れるカーテン」、いないはずの小僧さんの部屋のカーテンがゆれ、小僧さん居留守使ってるということ、でしょうか。

次は恋句でどうぞ。雑でも冬でも。