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■④歌仙「飛行船」ナオ2治定 2018.4.13 起首
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春風や空を漕ぎ出す飛行船 富士
はなつめくさを敷き詰める丘 雀羅
のどらかにパッチワークの針持ちて 鈴代
もめん豆腐をあられ切りする 小石
初雪を連れてきそうな月の顔 小波 月・冬
煤竹売りに寄って来る犬 桃
ウ
喧騒を逸れし辺りに家を借り 和嘉子
土を友とし風と語らふ 冨
雀荘に誘われサボる中国語 可不可
二時間目には食べる弁当 にゃん子
海の付くしこ名をすでに決めていて 羅
いろこの宮へ帰るクリオネ 桃
曼殊沙華沸き立つ赤を寂しとも 冨
道行照らす淡き月影 に
傷痕を内ふところに秋袷 代
いっぽんどっこ唄うカラオケ 桃
花ふぶくLEDの青色に 嘉
下町工場胡蝶訪れ 羅
ナオ
留守番に問えば小僧は伊勢参 に
宿の雑魚寝にふれる人肌 嘉
(うれし人肌雑魚寝の宿屋)原句
○今でも繁忙期の山小屋では「雑魚寝」になると思いますが、昔のお伊勢参りも当然こうだったでしょう。付句中の「小僧」さんにはこんなこともうれしいことだったのですね。俳句で「雑魚寝」というと古代乱婚の遺風とされる京都江文(えぶみ)神社の節分行事である「大原雑魚寝」を指し、晩冬の季語になります。川柳でも「ざこねでは氏子をふやす御祭(柳多留)とあり、季語を踏まえています。「氏子をふやす」というのはこの行事の後は子が生まれるということですね。
「仮名の源氏名残すスマホに」、前句「留守番に」に付味いまいちか。「二階の窓の揺れるカーテン」、いないはずの小僧さんの部屋のカーテンがゆれ、小僧さん居留守使ってるということ、でしょうか。
次は恋句でどうぞ。雑でも冬でも。