ここではリモート連句に用いるZoomの基本的な機能を紹介します。これらの機能はZoomの一般的な機能なので、詳しい利用方法は他のサイトやYoutubeなどでご確認ください。
- 画面
- ミュート・映像のオンオフ
- チャット
- 画面共有(ホストの機能)
- ブレイクアウトルーム(ホストの機能)
※ 4と5の機能はリモート連句室のホストしか実行できません。ホストはその他の連衆よりも多くの機能を持っています。
※ この情報は令和2年9月29日現在のものです。Zoomの機能や画面レイアウト、機能名は変更になる場合もあります。
1. 画面
これは2020 年 7 月 26 日にリモート開催された会の Zoom画面です。
Zoomの通常画面には「ギャラリービュー」と「スピーカービュー」の2種類があります。「ギャラリービュー」では参加者が格子状に並んで表示されます。話をしている人の映像は色枠で強調されます。「スピーカービュー」では話をしている人の映像だけほかの人よりも大きく表示されます。
「ギャラリービュー」と「スピーカービュー」は画面右上にあるボタンで切り替えます。
詳しくは後ほど説明しますが「画面を共有」の機能を使うと専用のレイアウトにかわります。
実施者のパソコンで作業しているアプリケーションが大きく表示され、連衆の顔は右隅や上隅に配置されます。
2.ミュート・映像のオンオフ
画面の左下にはマイク「ミュート」と「ビデオ(の停止・の開始)」のボタンがあります。音声のオン・オフ、自分の映像表示のオン・オフを切り替えられます。
自分が発言する際以外は「ミュート」をクリックして音声をオフにしておくとよいでしょう。生活音を消したり、「キーン」というハウリングを防止できます。また、インターネット回線が不安定な場合はビデオをオフにすると余裕ができる場合があります。
会の主催者は「発言の際以外のミュート推奨」などルールをまとめて開始の際にアナウンスしてください。
ホストは「参加者」のウィンドウから連衆をミュートすることができます。想定外の音が入ってしまった時などに必要に応じて利用してください。
3. チャット
「チャット」とは、文字入力でメッセージを送る機能です。
「チャット」ボタンをクリックすると、全体画面の右端または、全体画面に重なるかたちでグループチャット画面が開きます。
上の画像では「チャット」と「画面を共有」のボタンが並んでいますが、環境によっては「チャット」のボタンが「詳細」ボタンの中に隠れている場合もあります。画面のサイズなどでレイアウトが異なるのでご注意ください。
一番下「ここにメッセージを入力します。。。」の部分をクリックし、メッセージを入力し、ENTERキーを押すと、グループチャットの画面に表示されます。
メッセージの送信ボタンはありません。送信する場合は、メッセージを書いた場所でキーボードのENTERキーを押します。メッセージが正しく送信されると空欄(ここにメッセージを入力します…)に戻ります。
送信先に「全員」(MacOSでは「皆様」と表示されます)を選択すると全員のチャットウィンドウに送信したメッセージが表示されます。
宛先に個別の参加者の名前を選ぶと、その人だけにメッセージが届きます。句の匿名性を保ちたい場合は、執筆や捌きに句を送信するとよいでしょう。
チャットの活用例
①互選で発句を決める(連衆が出し合う場合)
- 各自が発句候補句をチャットで執筆宛に送る
- 執筆は出された発句候補句をチャットで全員宛に送る。または画面共有で提示する。
- 連衆は発句の上5または頭の1文字を執筆に送る。
- 執筆が集計して発句を確定する。
②付句を出す。
- 連衆は付句をチャットで捌き宛に送る。
- 捌きは治定句をチャットで全員宛に送る。
4. 画面共有
「画面共有」という機能をつかうと、参加者のパソコンの画面を皆でみることができます。執筆はWordファイルなどをあらかじめ開いておき「画面共有」をすれば、連衆全員がそのファイルをみることができるので、進行状況を共有しながらスムースに座をすすめることができます。
捌きは画面共有されたアプリケーションの中に書かれた句案をみながら、どの句を治定するか検討します。執筆がホストとなって画面共有を行うのであれば捌きは声だけで捌くことができます。
- 「画面を共有する」(緑のボタン)をクリックすると「共有するウィンドウまたはアプリケーションの選択」というウィンドウが開く。
- 共有したいものをクリックすると青枠で囲まれる。
- 右下に表示しているブルーの共有をクリックする。
- ★画面を共有すると共有した画面しか表示されず、参加者の顔が見えなくなる。 (PCにモニターが2つある場合は画面共有時にも参加者の顔を映し出すことができる)
5. ブレイクアウトセッション
有料のZoomにはグループ分けの機能があります。いいかえると、同じリモート連句室の中にいくつかの部屋(ブレイクアウトルーム)を設ける機能です。会の参加者が多い場合はその機能を用いて連衆を数名ずつの座に分けるとよいでしょう。
ルーム主催者の画面の右下にある下にある「ブレイクアウトセッション」というボタンをクリックするとセッションの割り当て画面が表示されます。
留意点
①役割分担
リモート連句には次のような役割の人が必要になります。捌きがホストや書記を兼ねない方が、座の進行がスムーズに行われるでしょう。
ホスト
Zoomのリモート連句室を管理する特別な機能を利用できます。ホストになるには日本連句協会にZoomのアカウント利用申請を行い「ホストキー」というパスワードを受け取り設定します。申請は日本連句協会の会員のみ行えます。
ホストキーを使ってホスト権限を受け取る方法 外部サイト:zoom革命
google検索結果より
ホストは「画面の共有」や「ブレイクアウトセッション」、参加者のミュートや強制退出もできます。
共同ホスト(必要に応じて)
ホストの利用できる機能の一部を有したユーザーです。ホストが任意のユーザーを共同ホストに任命することができます。「画面の共有」や「ブレイクアウトセッション」の設定を手伝うことができます。
執筆
ここでは「画面の共有」を行って句を全員に公開する役割のことを便宜上執筆と呼ばせていただきます。「画面の共有」の機能が使える必要があるのでホストか共同ホストが行います。
②不正侵入を防止するために
- 連衆以外にzoomのURLを公開しない。
- 承認されたメールアドレスの人だけに入室を許可する。
- 連衆がそろったら、画面下右端の「セキュリティ」ボタンをクリックして、部屋に鍵をかける(ミーティングをロックする)ことを推奨します。
③自由度を担保
長時間画面を注視することはけっこう疲れるものです。時々離席したり、画面をオフにしたりすることをお互い許容しましょう。
対面の連句と同様、もしかするとそれ以上に、のどが乾いたり、おなかもすいたりします。脱水症状や低血糖症状が出ないよう、茶菓等をご用意されると良いでしょう(お煎餅をかじるときはミュートを忘れずに!)。