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■②歌仙「足摺や」ナオ12治定 雀羅
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②歌仙「足摺や」 2017.12.1 起首
足摺や師走一日(いっぴ)の空の色 雀羅
貝はまどろむ寒凪の下 柳下
知らぬどち小さき飲み屋の相席に 鞠鈴
手相によれば子供運よし 麦子
走らせて月に翻びたき青インク 紅鯨 秋・月
文豪こもる萩の古民家 鮎並
ウ
新藁の狼煙にむせる十勇士 小石
牝鹿小牡鹿呼応するかに 鈴
ばったりと井筒に出会う幼どち 麦
袴姿の後追った日も 晴
薙刀を習ふ会津の女学生 華美優
毬果(きゅうか)の下がる樅の木を立て 柳
凍月を借りてスペースフリスビー 石 冬・月
撮影班に続く残業 羅
西郷どんの猟犬ツンも疲れ果 今日
阿弥陀経読む僧の福耳 鮎
ゆうぐれの琵琶の音花の雨さそい 晴 春・花
スーパースター春の岬に 日
ナオ
まなうらに降りてこぬ凧鳴り続け 羅
草餅つくる父の命日 柳
あの世などないと信じている一家 麦
爆弾本にボスが詰め寄る 日
熱戦中タイムと髪を撫付けて 石
ニッカボッカは風に膨らみ 紅
どやどやと来て生ビール一気飲み 可不可
稼ぎの悪い猿はつながれ 羅
舞ひやまぬ鶴の親子を見上げつつ 日
お屋敷町を染めるもみぢ葉 紅
狩野家の夢に透けゆく昼の月 羅
虫の声聴き侘茶いただく 晴
(水指に飼う蟋蟀の声)
ナウ
○晴さん、「お屋敷町を・・」「狩野家の」ときて「虫の声聴き侘茶いただく」ですと、格式を意識させ、連句は似たような気分・場面を三句続けないという、三句がらみの趣きになってしまいますので(これもかなり主観的なものがありますが)、( )のようでいかがでしょうか。お茶飲めなくて残念ですが代わりに「水指(みずさし)」に替えていただきまして。
名残裏に入ります。秋でも雑でもどちらでも。恋句にして下さい。恋句は本当は指示を出すものではありませんが、遠慮があるのか皆様控えめですからキューを出した方がやりやすいかも知れませんね。
どうぞ。