■⑥歌仙「天牛や」ウ1治定
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天牛や新幹線を止める雨 雀羅
甚平のまま乗り移る舟 和嘉子
透かし入りノートブックを文机に 桃
保養所の庭四季を彩り 富士
風に乗り玉兎の駆けて行く小径 小波
湧き水で研ぐ郷の新米 富
ウ
冬隣内なる鬼と打ち解けて 羅
○「コスモスの野を独りスケッチ 富士」、打越の「四季を彩り」に戻るところありませんか。「 金木犀のかをりしつこい」、この散文調、もうちょっと言い方ありそうです。拙句、ちょっとこわい句になりました(^^)。どんな前句が来ようとしのいで見せる、というのが俳諧者の心意気です。どうぞトライしてみて下さい。