■⑥歌仙「天牛や」ウ8治定
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天牛や新幹線を止める雨 雀羅
甚平のまま乗り移る舟 和嘉子
透かし入りノートブックを文机に 桃
保養所の庭四季を彩り 富士
風に乗り玉兎の駆けて行く小径 小波 月・秋
湧き水で研ぐ郷の新米 富
ウ
冬隣内なる鬼と打ち解けて 羅
小町の歌を懸想文売 桃
あれ以来三日にあげず見る夢は 富
くらげ寄せくる原発の海 羅
シャンパンの泡は細かにたちのぼり 桃
絵筆に浸す淡き桃色 嘉
今ここでローランサンになりたくて 波
ワープの基本五秒息とめ 小石
○ワープ出来るための呼吸法を会得しようとしているのですね。5秒で足りるでしょうか。「洗い浚いを虫干しにする 桃」、これも新境地に入るための手順ということでしょうか。ここは突き抜けた感じの「息とめ」を頂きます。
冬の月でどうぞ。