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#20507
雀羅
ゲスト

■⑥歌仙「天牛や」ナウ1
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天牛や新幹線を止める雨        雀羅
 甚平のまま乗り移る舟       和嘉子
透かし入りノートブックを文机に     桃
 保養所の庭四季を彩り        富士
風に乗り玉兎の駆けて行く小径     小波 月・秋
 湧き水で研ぐ郷の新米         富

冬隣内なる鬼と打ち解けて        羅
 小町の歌を懸想文売          桃
あれ以来三日にあげず見る夢は      富
 くらげ寄せくる原発の海        羅
シャンパンの泡は細かにたちのぼり    桃
 絵筆に浸す淡き桃色         嘉
今ここでローランサンになりたくて    波
 ワープの基本五秒息とめ       小石
天窓の真上に月の冴ゆる刻        富 月・冬
  猫のかあさん予習復習        桃
よるべなく風に押さるる花筏       富
 店のはんこを掏られたる春      羅
ナオ
見返れば踊るひとゐて山笑ふ      波
 もうピカチュウの出ない草原     桃
七十路は人生ゲームの途中下車     富
 ハシビロコウのようなあいかた   にゃん子
大学の研究室を住処とし        桃
 同棲時代こわいもの無く       石
傘があるから逢ひに行く夏の雨     波
 伝道の書に挟むががんぼ       羅
反省をしながら食べるチョコレート   に
  億万光年思はれにきび        桃
朝まだき漫画喫茶を出れば月      に
  上野の森のもみぢ葉の濃き      羅
ナウ
眉ふとき男が入る菊人形        富
(西郷どんの眉くつきりと秋深し)原句

○「西郷(せご)どん」という言葉は相当に流布している流行り言葉ですから、よほどな使い方をしない限りマンネリは避けられません。「上野の森」で「眉ふとき男」と言えばこの人のことになるでしょう。「もみぢ葉の濃き」に「秋深し」も同じ気分ですので、も少し違う秋の季語がいいですね。ちょっと手を入れさせて貰いましたがどうでしょう。。

「 休館の美術展とは間の悪し」、どこか散文調です。「打ち寄する津軽の波に秋惜しむ」、「上野」から「津軽」に、いささか唐突な場面転換です。

きついこと書きましたが、投句いやになりませんよう(^^)

次は雑の短句です。